プロレス時評

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なぜビー・プレストリーは新日本プロレスのリングにあがったのか?

スターダムのビー・プレストリーが新日本プロレスのリングに乱入?

なぜビー・プレストリーは新日本プロレスのリングにあがったのか?

 

衝撃的なようで、衝撃的ではないビー・プレストリーの乱入

僕は基本的に「面白ければなんでも良い」という思考停止な考え方をプロレスに持っているので、今回のビー選手の乱入も「いいぞもっとやれ」くらいにしか思っていません。

むしろ、既定路線的な裏切りよりも、一風変わった仕掛けがある方が後々面白いので、ビー選手がリングに上がったことについては非常に興味深かった。

かつて内藤選手がロスインゴ初期に「試合に参加しない」という前代未聞のプロレスを展開し、ファンをザワザワさせました。

そのザワザワ感があったからこそ、ファンは内藤選手に注目し、引き込まれていった。

今回のビー選手の乱入&オスプレイ選手の裏切りは、内藤選手の初期ロスインゴと形は全く違えど、「奇妙なザワザワ感」をファンの心に刻んだのではないでしょうか?

インパクトとしては大成功ですよね。

しかし、ここからはもう少し客観的な目線でオスプレイ選手とビー選手を考えてみたい。

 

ウィル・オスプレイとビー・プレストリーという同志

かつての佐々木健介選手と北斗昌選手のような、或いは最近でいうとコーディとブランディのような、プロレス界には公私をともにするカップルは珍しくありません。

それはカップルという側面よりも、「同志」という意味の方が強いのではないでしょうか?

私のボーイフレンド、オスプレイは新日本トップのレスラー。いや正確には世界トップのレスラーよ。そして強い男の後ろには必ず、強い女がいるものよ(ビー・プレストリー 新日本プロレス公式)

新日本プロレスという舞台にかぎらず、このプロレス界を「二人で生き抜いて行く」という意思が、昨日16日の新日本プロレスのマットに現れただけに過ぎない。

いわば、それは彼らのプロレスのスタイルなので、「新日本に女性が!」という部分にフォーカスを当てるよりも、「一つのプロレスの在り方」として捉える方が良いのでは?と思う次第です。※海外で男女がリングにあがるのは普通ですが、新日本プロレスではそういったスタイルがないので、やや否定的な反応が出るのも勿論理解できます※

では、今後新日本プロレスに他の女子レスラーがリングインすることはあるのか?について考えてみたい。 

スターダムと新日本プロレスの合流は始まるのか?

なぜビー・プレストリーは新日本プロレスのリングにあがったのか?

 

スターダムと新日本プロレスの合流は既に…

スターダムと新日本プロレスは、リング外では既に合流している状態です。

両団体ともブシロードが親会社でもあるし、ライガー選手や真壁選手がスターダムに協力する場面も散見されますよね。

ファンが見えないだけであって、あらゆる部分で新日本プロレスのリソースをスターダムに使っていることでしょう。

もしファンの方がザワザワしているとすれば、リング上でスターダムの選手と新日本プロレスの選手が、いわばミクスドマッチのような形で合流するのか?という点にあると思います。

繰り返しになりますが、今回のビー選手の乱入は、「ウィル・オスプレイとビー・プレストリーという同志が提供するプロレスの形」に過ぎません。

「男女が」というよりも「一つのプロレスの形」と認識した方が正確でしょう。

僕にはむしろ、ウィル・オスプレイとビー・プレストリーを世界的に売り出す前兆としか思えませんけれど。

一石二鳥でいいのでは?

※ちなみに僕は男女のシングルマッチやミクスドマッチには抵抗のない人間です。例えば、鈴木みのる選手のキャリアをみれば、男女でも素晴らしいプロレスを作り上げられることは明らかです。※

 

ウィル・オスプレイはヒールなの?ダークヒーローなの?

僕の一番の興味は、オスプレイ選手がケニー・オメガのようなダークヒーロー路線にいくのか、それとも完全なるヒール路線でいくのか?ということです。

単なる価値観の違いでケイオスを抜けるのならば、ダークヒーローでも構わない。

或いは

2番目でいる気持ちがお前らに分かるか? 俺はずっとあいつの影に隠れてた。俺が素晴らしい試合をしても、いつだってスポットライトを浴びるのはオカダだった。(ウィル・オスプレイ 新日本プロレス公式)

と本気思っているのならば、中途半端な立ち位置ではなくオカダ選手に向き合って欲しい。

いずれにせよ、新日本プロレスに新たな強者が誕生したことは間違いありません。

ウィル・オスプレイが如何に新日本プロレスを面白くしていくのか?

新ユニットの他のメンバーも含め、非常に楽しみです。

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www.prowres-jihyo.com

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