飯伏幸太選手からIWGP世界ヘビー級王座を奪い、二代目王者となったウィル・オスプレイ選手。
決戦からの一夜明け会見では今後について様々な構想を口にしました。
会見を聞いた個人的な感想は、オスプレイ選手のベルトにかける想いが満ち溢れていた内容だった、ということが出来るでしょう。
「IWGPこそが世界一」
「そして俺が世界一」
かつてのケニー選手も同じようなことを発言していましたが、特筆すべきはオスプレイ選手の若さです。
レスラーとしての円熟期はまだまだこれからであろう20代後半なだけに、ジェイ・ホワイト選手とともに新日本プロレスをけん引していくことは間違いありません。
さて、一夜明け会見で気になったトピックに、「ユナイテッド・エンパイア女子」というものがあります。
これはオスプレイ選手個人の構想なのか、それとも?
【多様性の時代】ユナイテッド・エンパイア女子に関する考察
スターダムと新日本プロレス
2019年にブシロードがスターダムを買収してから(正確にはグループ内のキックスロードが買収、のちブシロードファイトに名称変更)、新日本プロレスのリソースがスターダムに徐々に浸透し始めていることは誰の目にも明らかです。
ライガーさんとの絡み、ミラノさんがコーチへ、闘魂ショップグローバルでの商品販売、新日本の興行内での提供試合(ダークマッチ)などなど。
新日本もスターダムも各々に独自ブランドを展開しながらも、双方で活用出来るものに関しては積極的に採用しているようにも見えます。
約半年前の記事ですが、この記事を書いた時の心境と今の気持ちは特に変わりありません。
新日本プロレスもスターダムも、そしてブシロードグループもこのシナジーを利用しないわけはないと思うからです。
ユナイテッド・エンパイア女子
ビー・プレストリー選手はスターダムを退団し、イギリスへ帰国するようです。
NXTUKか?とも囁かれる中、今後もワールドワイドな活躍が見込まれます。
オスプレイ選手のガールフレンドがビー選手であり、だからこそのエンパイア=新日本プロレスへの登場だったのかも知れませんが、ユナイテッド・エンパイア女子となるとそのラインナップを全て外国人女子選手で揃えるのは難しそう。
新たな外国人女子選手がスターダムと契約しその選手がエンパイア女子の核となるのか、或いは既存のスターダムの誰かがエンパイア女子の核となるのか?
オスプレイ選手がスターダムのリングにあがる日も来るかも知れませんよね?
多様化する社会、多様化する新日本プロレス
プロレスファンの中には、「男同士のバチバチのストロングスタイルのままで行って欲しい」というファンと、「エンタメ路線でも面白ければ良い」という異なるファン層があると思います。
しかしながら、木谷オーナーのこういった考えも忘れてはいけません。
それはやはり世界的にプロレスのみならず格闘技団体も含めて、またほかのスポーツも含めて女子というのが非常に大きな位置を占めていると。そんな中でたとえばブシロードグループの新日本プロレスは女子をいま上げておりませんし、今後もしばらくは上がることはないと思います。特別なお祭り的な大会で上がることはあるかもしれませんが。ただ海外では、新日本プロレスはいまアメリカで大会を開催しています。これも年々数が増えていますが、海外ですとなぜ女子の試合が1試合も入ってないのかみたいなことを言われることもあったり、やはりあらゆるプロレス団体、格闘技団体で女子の試合が入ってないことはひとつもないと、メジャーなものに関してはボクは認識しております。
(中略)
先程申し上げましたように当面、新日本プロレスと混ざることはないです。お祭り的な大会に出たり、海外に出たりすることはあるかもしれません。ただボク自身はある日突然、なんで女子の試合ないのとか、急に空気が変わる、世の中の空気が変わるリスクを実はずっと思ってましてですね、いまどきそれはないでしょみたいに急に世の中の空気が変わるリスクもあるなと思ってて、あくまでも現状は別路線で、別建てで、女子プロレスをやるのもいいのかなと思ったしだいでございます。
(木谷オーナー スターダム公式 2019年)
多様化する社会にフィットした形でプロレス興行を形作っていく、これも世界戦略の一つなのでしょう。
ユナイテッド・エンパイア女子がそのきっかけとなるのか?
ロスインゴ女子、ケイオス女子、鈴木軍女子、バレットクラブ女子…
または大江戸隊男子、ドンナデルモンド男子、クイーンズクエスト男子が生まれるのか。
ベルト統一問題で大きな物議を醸しだした新日本プロレス、そしてブシロードグループの「次なる一手」に注目です。
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