プロレス時評

新日本プロレスとAEWの話題を中心にしたプロレスブログ

【すべてはジェイクの思惑通り?】二人のカリスマによる巧妙な駆け引きから目が離せない

プロレスリング・ノアの5.22大会に乗り込んだ新日本プロレスの内藤選手と鷹木選手。もちろんこのマッチメイクの主たるテーマはジェイク・リーvs内藤哲也という構図なのは誰の目にも明らかです。さて、この記事で触れたいのは、ジェイク選手に対する内藤選手の「煽り」の部分についてです。これ、ファンの中ではちょっと議論になっているような感じもしたので、個人的に注目しています。リング上でKOされた状態のジェイク選手に対し、憮然とした態度でまたがる内藤選手。この構図だけみると、内藤選手の舐め切った態度に憤慨してしまう方もいると思います。しかしどうでしょう、ジェイク選手が内藤選手に「あえてそうさせた」という見方もできるのでは?

【新日本とノア】二人のカリスマによる巧妙な駆け引きから目が離せない

ジェイク・リーも曲者である

内藤選手が対戦相手を煽りまくることは今に始まったわけじゃない。例えば、少し前で言うとSANADA選手に対し「何か話せ、喋ろ」という煽りをしていましたね。当然、SANADA選手からすれば「なぜお前に合わせないといけないんだ?」的な気持ちもあるでしょう。

要するに、どっちが正しいとかはない。

今回のジェイク選手への煽りに対しても、パッと見の印象では内藤選手の方が勢いがあるように見えますが、ジェイク選手がそれに付き合っていない、という側面もある。ジェイク選手だってなかなかの曲者ですからね。

VS内藤哲也という試練

僕は新日本プロレスが好きです。推しの団体ですね。しかし、ノアも全日本も生観戦したことはあるし、こんな風に誰に言われるでもなく600記事くらいプロレスについてブログを書いてしまう人間でもある。

しかし、熱狂的なファンかと言えば、そうでない気もします。変な言い方かも知れませんが、熱狂みたいなものからは少し距離を置きつつ、プロレスを楽しんでいる感じ。

内藤選手は多くのファンを抱える業界一の人気者と言っても過言ではない。それゆえ、内藤選手と対峙する相手には内藤選手だけではなく、彼の多くのファンの声とも対峙することになる。しかし、そこで結果を残せば、業界に大きなインパクトを与えることが出来るし、レスラーとしての価値の向上へとつながるでしょう。

僕は、ジェイク選手もかなり饒舌な方だと思っています。しかもかなりのインテリジェンスも持ち合わせている。もし内藤選手と舌戦をしても、一方的にやられるなんてことはないでしょう。しかし、あえてそこに付き合わないスタイルこそ、「ジェイク選手の意地」のようなものも感じてしまうのです。

プロレスとは、伝承のエンターテイメント

プロレスとは、伝承のエンターテイメントとも呼べる。影響を与え、影響を受け、その伝承が「プロレス」というものに奥行きを与えるのです。

数年前、内藤選手がジェリコさんと遭遇した時、「あのジェリコが内藤をどう料理するのか?」ということに注目したファンも多いことでしょう。二人の舌戦、SNS上でのやり取りなど、大いに楽しめた時間でもありました。

東京ドームでの試合。リング上で内藤選手にスリーカウントを奪われたジェリコさんは、覆いかぶさったままの内藤選手に対し、指でチョンチョンと、いわば「良くやった」的なアクションをしていましたね。

プロレスは信頼関係があってこそ成せるもの。そこに本当の意地や怒りがあったとしても、その奥には必ずリスペクトがあるものです。内藤選手の何かはジェイク選手に受け継がれ、そしてジェイク選手からまた誰かに何かが受け継がれる。その美しい光景の一端を眺められるだけでも、プロレスファンとして幸せなことなのかも知れません。

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