広島での決戦へ向けバチバチの抗争が続く内藤哲也選手とグレート-O-カーン選手。
リング上のみならずリング外の舌戦でも大きな注目を集めています。
ドームが終わったあとくらいからは、試合に勝っても負けても比較的穏やかだった内藤選手。
かつて「棚橋になれなったこと」、「オカダへの嫉妬」、「お客様からのブーイング」…
などなど、内藤選手のレスラー人生の歩みは常にこういった葛藤との戦いであったと思います。
それが二冠王者もドームのメインも経験しひとしきりの夢を叶えた今、かつてのギラギラ感はなくなってしまったようにも見える。
がしかし、-O-カーン選手との抗争が始まってから穏やかな内藤選手から苛立ちを感じるのは僕だけでしょうか。
或いはかつての内藤選手のギラギラ感を-O-カーン選手が引き出しているようにも見える。
舌戦の先にあるもの
好き嫌いの問題ではなく
多分、これまでのどの選手よりも内藤選手をいじり倒しているであろう-O-カーン選手。
クリス・ジェリコですら上から目線でいじっていたあの内藤選手が、今はいじりを「される側」になってしまいました。
内藤選手の熱心なファンの方々はその状況にイライラしているのかも知れません。
しかしながら、かつてのジェイ選手のように、先輩に食ってかかる選手は内藤選手好みの選手なのではないか、というのが僕の印象です。
若手の頃、お客様の顔色をうかがい自分の思っていることとは別の発言をしていた内藤選手。
ロスインゴになり、ありのままの自分を出すことが結果的に成功への鍵となりました。
まさに彼の言う「思っていることは言葉に出さないと誰にも何も伝わらない」ですよね。
-O-カーン選手はかなりエグイ発言をすることも多いので、ファンの好き嫌いが分かれる選手です。
しかし、興行にかける想い、新日本プロレスを盛り上げるという凄まじい想いがあるからこそ、あそこまで振り切れると言っても過言ではない気がします(東スポ風)
そんなレスラーを内藤選手が嫌うわけはないのかな、と。
で、本当に書きたい内容は次からです。
受けの美学
話題になったこの受け身。
.@s_d_naito "Swing DDT"
— njpwworld (@njpwworld) 2021年4月13日
Watch Free▶https://t.co/z1DNREy98D#njpw #njpwworld #njdontaku #ABEMAで新日本 pic.twitter.com/8Wk8hqHJBq
どんなにエグイ言葉で内藤選手をいじろうと、どんなにファンをいじろうと、この受け身を見れば何か感じるものはありますよね。
個人的にはすごく好きです。
短距離走でゴールしたからといって急に止まらないのと一緒で、この受け身は衝撃を受け流すのに理に適った最上級レベルの受け身である。
か、勘違いするで無いぞ!?威力が高すぎて吹っ飛んだわけじゃないから!(グレート-O-カーン Twitterより)
こんな風にプロレスを楽しむ選手、今までいたのかな?というのが個人的な印象。
プロレスには「受けの美学」という言葉がありますが、この一つの受け身が話題になることによって、より-O-カーン選手の試合中の一挙手一投足に見入るファンも確実に増えますよね。
そしてまた、受け身とはプロレスへの献身性=愛でもあると思う。
その意味では、舌戦であーだこーだ喧嘩しても、根底の部分のプロレス愛では内藤選手も-O-カーン選手も変わらぬものがあると言って良いのでは?
内藤選手も鮮やかな攻撃だけではなく「とんでもない受け身」でファンを楽しませてくれますし。
広島決戦を楽しもう
自分は新日本プロレス箱推しなので、どこそこのユニットのファン、というのはありません。
なので今回の内藤対-O-カーンもどっちがどうという気持ちはありません。
ただ、この二人の表面的な部分だけ見て、文句の言い合いだけにフォーカスして見てしまうのは勿体ない。
一歩踏み込んで考えると、この二人は案外似通った部分もあるのかなと。
内藤選手も徐々にヒートしてきているだけに、ますます目が離せなくこの一戦。
逆転の内藤哲也の始まりか、それとも-O-カーン選手が返り討ちにするのか、広島決戦までの期間も充分に楽しみたいですね。
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