さて、話題沸騰の新日本プロレスとプロレスリングノアの対抗戦。
鎖国を貫いてきた新日本プロレスが団体設立50周年イヤーに選んだのは、全日本プロレスではなくプロレスリングノアでした。
なぜ?
歴史的に見れば全日本プロレスと組むのがセオリーな気もしますが、新日本プロレスの答えはノアだった。
極私的な考察ですが、なんとなく政治的な駆け引きも見えてきそうな気もします。
ブシロードファイトとサイバーファイトの代理戦争?
AEW
新日本プロレスとプロレスリングノア、いやサイバーファイトにまたがる世界的な団体と言えばAEWです。
新日本プロレスとの交流が目立ってきたAEWですが、東京女子プロレスの選手やDDTの竹下選手などもAEWに参戦しています。
新日本プロレスがNJPWSTRONGを海外戦略の場にするのならば、サイバーファイトはノアを国内、東京女子&DDTの選手を海外戦略として機能させているようにも見えますよね。
高年齢化する新日本プロレス
対抗戦における一部のファンの議論の中に、「清宮選手の若さ」があります。
簡潔に言うと、今のノアの清宮選手ほど若くて実績のある選手が新日本プロレスにはいないだろう、というものです。
ちょうどオカダ選手の10年前は新日本プロレスのファンが対外的に使っていた言葉と酷似しているような・・・。
確かに、団体の象徴である選手が若いということは、団体の未来を感じさせるものです。
新日本プロレスにも成田選手や海野選手と言う若手はいますが、チャンピオンシップすら経験出来ていない状態です。
高年齢化する新日本プロレスと若さのノア。
この対比も対抗戦でどう見えるのか注目したいところです。
クリーンファイトとダーティーファイト
時に凄惨なほどのバッドエンドを見せる新日本プロレスに対し、プロレスの美学を貫く
ノア。
バッドエンドに飽きた新日本ファンが「ノアの方が良い」と言い始めていることを僕も何度か聞いたことがあります。
そんなノアの戦いが対抗戦を通し新日本プロレスファンに伝われば、もしかすると新日本プロレスのファンを持っていかれる可能性もある。
この対抗戦、新日本プロレスのバッドエンドマスターであるEVIL選手と、正統派であるノアの潮崎選手の戦いがキーポイントになるでしょう。
ファンのリアクションが最も気になる試合ですね。
EVIL選手はいつも通りのバッドエンドを繰り広げるのかも知れませんが、もしかするとそれはある意味でノアにとってはおいしい展開になってしまうでしょう。
この試合の結果、ちょっと興味深い。
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