AEWが業界に進出してきたことによって、WWE一強時代は崩れたのか?
世界一の団体としてあらゆる団体の選手が最終的に行きつく場所であったWWE。
しかしAEWの台頭と歩みを同じようにして、WWEを離脱しAEWに入団する選手も増えて来ました。
確かにプロレスラーのキャリアとして、WWEに行きつくことは素晴らしい。
と同時に、そこには報酬も優れているという現実的な側面もあるでしょう。
エンターテイメントを極めるWWEの中で、たとえそれが自分の望まない役割だとしても、金銭面のことを考慮すればWWEに居続けるのも「有り」だと思う。
でも今はWWEよりも潤沢な資金力を備えるAEWが存在し、WWEよりも自由にプロレスを楽しめる雰囲気が溢れている。
まさにプロレス界の楽園として存在感を見せ始めたAEWは、このまま業界の図式を変えてしまうのでしょうか?
AEW 禁断の扉のメリットとデメリット
誰でも有名になれるチャンスがある
AEWが禁断の扉を開いたことにより、「業界で有名になる」という仕組みが変わってきたのではないか。
【BBM Sports】AEW参戦の伊藤麻希が、現地でタブーとされていた中指を堂々と立てた理由 https://t.co/xDGpXoy7AH #週プロ #tjpw #伊藤麻希 pic.twitter.com/MO8XMQtTWm
— 週刊プロレス (@shupromobile) 2021年4月5日
例えば伊藤麻希選手。
東京女子プロレスの選手でありながら、AEWでのパフォーマンスが現地のファンに評価されカルト的な人気を誇っています。
ケニー・オメガ、高木三四郎というラインがAEWとサイバーファイトの提携の肝になっているのかとは思いますが、伊藤選手のように自然発生的に人気が出ることは素晴らしい。
いわば、どんな団体の選手でもAEWのリングに上がると一気に名を売るチャンスになり得るのです。
AEWが開いた禁断の扉は、世界各国の団体の選手にチャンスを与えることになる。
しかもAEWに移籍することなく、そのチャンスを手に出来る可能性があるのです。
輝く新日本プロレスの「硬派感」
AEWの台頭によって世界第三位の規模の団体となった新日本プロレス。
しかし、そのスポーツライクなプロレスのクオリティは世界一位と言っても過言ではないでしょう。
しかも、新日本プロレスに憧れるレスラーたちは、日本に移動しなくともアメリカの『NJPW STRONG』で活躍出来る環境にある。
ウィル・オスプレイ、ジェイ・ホワイトなどトップオブトップのレスラーもおり、『NJPW STRONG』は日本のリングの二番煎じでは無くなっています。
しかしどうでしょう。
鎖国を貫くWWE以外の団体は活発に交流しているプロレス界において、やはりWWEがオンリーワンの団体に見えて来るという効果もあるのではないか?
活発化する団体間交流のデメリット
団体交流が活発化し、様々な団体で様々なレスラーが活躍できることは素晴らしい。
しかし、それはある意味で業界の均一化にもつながってしまう。
新日本プロレスでしか見れなかったレスラーがインパクトで見れる。
インパクトでしか見れなかったレスラーがAEWで見れる。
でも、WWEのレスラーはWWEでしか見ることが出来ないのです。
団体間交流が活発化する中で、このWWEの存在感は増しているようにも見える。
これは個人的な考えですが、この先AEW、新日本、インパクトなどで主力選手のドリームマッチが行われ、それが出尽くしてしまった時が来たら。
やはり最後に笑うのはWWEではないか。
禁断の扉が開き、盛んな団体間交流は夢と希望に溢れる素晴らしいことに違いない。
しかしそれが過剰になり過ぎると、失われてしまうものも大きいのかも知れません。
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