広島でのシングルマッチに向け舌戦を繰り広げる-O-カーン選手と内藤選手。
かなり「エグイ」言葉も飛び交っている中、その部分だけにフォーカスしてしまうと単なる口喧嘩のようにも見える。
がしかし、少し見方を変えるとこの二人が対峙しようとしているのは他の部分にもあるかもしれない、という側面もある。
この記事では一見罵り合いのように見える二人の関係性に迫ってみたい。
マウント取り合い合戦の意味
トップセールスマン同士の妙
言わずもがな、グッズの売り上げにて大きな成果を出しているであろう内藤選手と-O-カーン選手。
いわばこの戦いはトップセールスマン同士の争いでもある。
-O-カーン選手が炎上的な手法をとり、内藤選手がそれにアンサーしていくようなラリーが展開されていますが、その間にグッズや観客動員数のことも挟み込んでくるのがこの二人の巧さですよね。
お互いを煽っているようで、ファンをも煽る。
決戦に向けての単なるディスり合いではなく、そのディスり合いの中で何をすべきかが内藤選手と-O-カーン選手の中では明確なのでしょう。
プロっすね。
おまいう
“おまいう”とは、「お前が言うな」を略したものでネットスラングの一種。
かなり「エグイ」発言で内藤選手を口撃する-O-カーン選手ですが、その全てが正解かというと、中にはそうでないものもあるかも知れません。
というか、むしろそれを分かり切った上で、-O-カーン選手はプロレスを楽しんでいるのでしょう。
「おまいう的な手法」とも言うべきか。
なのでファンもそれを楽しまないと、「そんなこと言うな!」的な怒りの感情しかわかなくなってしまう。
会社への貢献度から言っても絶大な結果を残してきた内藤選手に対して「あえて」上から目線で舌戦をするのが面白い。
ロスインゴ旋風で時代を謳歌した内藤選手に対し、格闘技での実績やサブカル的素養など唯一無二の新たなレスラー像を築きあげる-O-カーン選手。
内藤選手は-O-カーン選手のような発信力のあるレスラーは大好きでしょうね。
信頼
プロレスとは信頼関係で成り立つジャンルです。
基本的な技であるボディスラムも、そのまま垂直に落とせば首の骨が折れてしまう危険技です。
ファンは何気なくプロレスを見ていますが、その一つ一つの所作が常に危険と隣り合わせなジャンルなのです。
それは技のみならず、舌戦もそう。
信頼し合っているからこそ、お互いをディスり合える。
いや、当人同士がリアルに憎みあっていたとしても、どこかに信頼関係がなければ成り立たないのです。
【玉座】
— グレート-O-カーン👑 4/26 広島 🆚内藤哲也 (@Great_O_Khan) 2021年4月17日
顔〜首に全体重(110kg)かけて呼吸器官、顔、首、精神へダメージを与える。
内藤のブサイクな顔を見ればどのぐらいダメージがあるか想像できるだろう。
それにしても…内藤が1番座り心地が良かったのゥwww🤣🤣🤣 pic.twitter.com/mmPRTl7zJO
「内藤が1番座り心地が良かったのゥwww」
この言葉をディスかリスペクトかどちらで理解するかによって、プロレスの楽しみ方は大きく変わってくるでしょう。
個人的な感想ですが、内藤選手はマウントをとられる方がより輝くのかなとも思います。
ジェリコ選手然り、ジェイ選手然り、そして-O-カーン選手然り。
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