今、プロレス界が騒がしい。いや、正確にいうとプロレスファンの間で紛糾しているある一件がある。そう、それはスターダムのレスラーであるなつぽいと、新日本プロレスのレスラーであるコナーズがリング上で起こしたこと。起こした、という書き方に若干の語弊があるかも知れませんが、兎に角、女子レスラーであるなつぽいに男子レスラーであるコナーズがスピアーをかましたことが大きな話題or問題になっています。僕自身、ブログを再開してまたいつものようにさぼっていたのですが、なにやらこの件について書きたくなりました。結論からいうと、プロレスファンは孤独が楽ってことです。では本編へ。
プロレスファンという孤独を楽しもう
プロレスというコンテンツとプロレスファンというコンテンツ
僕は思う。プロレスには多様な解釈があって良い。しかし、こんなことをいうと根も葉もない感じになってしまうので、個人的な視座を述べるとするのならば、まず、プロレスはエンターテイメントであり、目に見えるものが全てであり、我々はそれを一方的に受け入れるしかない、と僕は思っています。映画とかに近い感覚ですね。
しかし…
「プロレスはエンターテイメントであり、目に見えるものが全てであり、我々はそれを一方的に受け入れるしかない、と僕は思っています。映画とかに近い感覚ですね」
この一文を読んだだけでも「は？お前舐めてんの？」と思うプロレスファンの方も出てくることでしょう。なぜか。
プロレスファンというコンテンツ
エンターテイメントの解釈も様々です。プロレスにおいてそれを「やらせ」とか「八百長」という風に解釈する方もいる。しかし、その解釈は否定できない。なぜなら、プロレス、特に日本のスポーツライクなプロレスは競技としての側面が強い。だから勝敗にエンタメのエッセンスが加わってしまうと「やらせ」とか「八百長」というワードが出てきてしまうのが普通なんです。プロレスに馴染のある人、なんだか苦手な人の違いは、こういった側面にもあると思う。
しかし、プロレスに馴染のある人の中でも、意見が割れる時がある。
「プロレスはエンターテイメントであり、目に見えるものが全てであり、我々はそれを一方的に受け入れるしかない、と僕は思っています。映画とかに近い感覚ですね」
僕のこの意見に賛同する方もいるでしょう。でも…
「映画？お前何言ってるの？選手は真剣にやってんだよ？何映画って？演出みたいな感じに思ってるの？真剣にやってる選手に失礼だろーが？プロレス見んのやめろよ。才能なし」
という意見を持つ方もいると思う。
僕はこういった意見を正面から否定することは出来ません。なぜならプロレスのどこを起点にしてエンタメと定義するかも人それぞれだからです。
だから、僕個人的なことで言えば、プロレスって一人で見るのが楽なんですよ。プロレスだけじゃなくて、プロレスファンももうコンテンツなんです。多種多様で一筋縄でいかない。それはたぶん僕自身もそうでしょう。こんな風に500記事くらいプロレスについてブログを書いてる変人ですからね。
「孤独を楽しもう」ってネガティブなこと言ってますけど、でも、それが一番プロレスを楽しみやすいスタイルなのかなって僕は思ってます。「皆自分と同じ考えでいて欲しい」と願えば願うほど、これほど窮屈なジャンルはありませんｗ
このように書くと、
「プロレスってライト層が楽しめるジャンルじゃなくね？通ぶんなよ。お前みたいな古参ファンがプロレスを世間に広めることの邪魔になってんだよ。木谷さんも言ってんだろ？マニアがジャンルを潰すって」
わかる。
でもWWEのように「我々はエンタメですよ」って堂々と言い切れないのが日本のプロレスなんです。プロレスをライト層が楽しめるジャンルにしたいのならば、この部分が最も鍵になると僕は思っています。じゃないといつまでたってもお笑い芸人に「もちろんそれはプロレスでwww」とか公共の電波で言われちゃうんです。この問題については、日本最大規模の団体である老舗の新日本プロレスに期待したい。しかし、そのプロレスの性質上、それ＝カミングアウトは非常に困難でしょうね。木谷さんのいう「企業秘密」がそれに該当するとしても、世間的な浸透度としては少し弱い気もします。
で、なつぽいとコナーズについて。
なつぽいもコナーズも悪くない、誰も悪くない、でも…
僕はプロレス＝エンタメと受け入れて楽しんでいる派なので、リング上のことについてあまり深い勘ぐりなどをしていません。あっけらかんとして楽しんでいます。今回の件、なつぽいもコナーズも悪くない。しかし、「プロレスというリングの上」では、コナーズもそれを企んだテクラも悪者です。皆でブーイングしまくりましょう。ブーイングされるとコナーズとテクラはもっと喜びます。居酒屋でもっとお酒がすすみます。なつぽいのファンの方はむかつきますよね？でも考えてみて下さい。そんな憎たらしいコナーズとテクラをなつぽいが「逆転のなつぽい」しちゃったら、それこそ爽快ではありませんか？
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