プロレス時評

新日本プロレスとAEWの話題を中心にしたプロレスブログ

【令和時代の新日本プロレス】ウィル・オスプレイが作る新しい世界観【Elevated】

令和時代の新日本プロレスに訪れた「新しい価値観」

【令和時代の新日本プロレス】ウィル・オスプレイが作る新しい世界【Elevated】

 

恩人オカダ・カズチカからの脱却

当ブログでは、G1CLIMAX30開幕にあたってこのような記事を書いていました。

www.prowres-jihyo.com

ここに書いてある「ある試合」とはオカダ・カズチカVSウィル・オスプレイのことです。

この記事を書いた時点では、僕は「感動」で満たされる結末を予想していました。

勝負に敗戦したオカダ選手への寂しさと、新世代のレスラーの台頭というカタルシスがありながら、リング上で感動的に称え合う二人がいる。

はずだった…w

想像の斜め上をいく新日本プロレスのアイデアは素晴らしい。

まさかガールフレンドのビー・プレストリー選手の乱入とオーカーン選手の凱旋があるなんて…。

ただ、この新ユニット「THE EMPIRE」には様々な声があることも事実です。

 

新日本プロレスと女子レスラーの親和性

ここで新日本プロレスと女子レスラーの親和性を考えてみたい。

新日本プロレスは、男子選手を基軸として興行をしてきた団体です。

それゆえ、「女子レスラー」がリング上にいることへ抵抗を持つ方もいることでしょう。

かつてそういう時代もありましたが、ここ数年はリング上の「華」として女子が存在することの方が多かった。

元バレットクラブのコーディとブランディ夫婦が記憶に新しいところですが、彼女もまた「華」という印象が強いですよね?

がしかし、いざ「レスラー色強め」の女子レスラーがリングにあがると、反発があることも事実です。

今回のビー選手に対してもそういった声はあります。

僕の個人的な解釈で言えば、否定的な声もプロレスファンの熱い気持ちだと思う。

その人が熱心に新日本プロレスを応援してきたからこそ、「こうあって欲しい」という強く熱い気持ちがある、と僕は解釈しています。

では、そのような今までの新日本プロレスの在り方というものを踏まえつつ、令和時代の新日本プロレスの新しい可能性を考えてみたい。

ビー・プレストリーの「本気」と「強さ」

【令和時代の新日本プロレス】ウィル・オスプレイが作る新しい世界観【Elevated】

 

ストロングスタイルと女子レスラー

僕は女子プロレスの世界をくまなく追っているプロレスファンではありませんし、プロレス自体も2010年くらいから本格的に見始めた人間です。

なので、女子プロレスとはこうだ、とか、ストロングスタイルはこうだ、と声高らかに語るわけではありませんし、語ることも出来ません。

とは言いつつも、やはり新日本プロレスに女子レスラーがあがるということは、新日本プロレスの根幹が揺らぐことを懸念するファンは多いのではないでしょうか。

それは女性を排斥するという意味ではなく、その根幹を守りたいという自然意思のようなものです。

「新日本は変わるのか」

「もうあの頃の新日本はなくなっていくのか」

リング上でオスプレイ選手と「密」になるビー選手を見ると、よりそういった念に駆られるファンも多いことでしょう。

しかし、ファンが思っている以上に、オスプレイ選手もビー選手も「強さ」を追い求めているような気がします。

 

令和時代の新日本プロレスも「強さ」を追い求め続ける

海外メディア「WrestleTalk」が主催する『WrestleTalk Showcase Presents: No Fans Monday!』そのメインイベントにてシングルマッチを行ったオスプレイ選手とビー選手。

www.youtube.com

(WrestleTalk Showcase Presents: No Fans Monday! Will Ospreay vs. Bea Priestley And More! より転載 ※時間の無い人は1時間51分くらいから再生を※)

序盤こそオスプレイ選手のユニークな立ち振る舞いが目立ちますが、後半は互いに厳しい攻撃が繰り広げられたこの試合。

特に最後のヒドゥン・ブレイドからのストームブレーカーはエグ過ぎる…。

日本ではなく海外のリングならば「海外仕様の彼ら」を見せることも可能だったはず。

それでもあえて「痛みの伝わる攻防」を繰り広げたことに、この二人からプロレスというものに対しての強いメッセージを感じます。

僕は、新日本プロレスが男女比率5:5の団体になるとは思っていませんし、もっともっと女子レスラー上げてくれ、という主張もありません。

しかしながら、どのような形であれ女子レスラーがあがる可能性はあるし、それを無下に否定するようなこともしたくない。

なぜならば、新日本プロレスの「強さ」を求める姿勢は変わらないと思うから。

女子選手であれ男子選手であれ、「強さ」を見せれるレスラーでなければ新日本プロレスには上がれないでしょう。

いくらオスプレイ選手のガールフレンドとはいえ、ビー選手自身にレスラーとしての強さがなければ、あのドラゴンスクリューは許されなかったのではないでしょうか。

令和時代の新日本プロレスに到来した、「THE EMPIRE」という新しいユニット。

ウィル・オスプレイがどんな新しい世界観をファンに見せてくれるのか、どんな「強さ」を見せてくれるのか、どんな「高み=Elevated」を見せてくれるのか、僕は楽しみで仕方ありません。

≪END≫

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