昨日9月3日の『NEW JAPAN ROAD』のバックステージコメントを眺めていると、マスター・ワト選手についていろいろと思うことがありました。
敵味方問わず、まるで『マスター・ワト強化会議』のように様々な諸先輩方のアドバイスの羅列。
群雄割拠のプロレス界を生き残ってきた、プロレスラーとして「マスター的存在」たちからの助言です。
それぞれが有益なアドバイスであることは間違いありません。
ただ、それがワト選手の迷いになってしまわないかも心配です。
過去にある選手も言ってましたね
「一体誰のいうことを聞いていいのかわからなかった」
的なことを。
多くのアドバイスが寄せられるワト、逆に迷いになってしまわないのか?
メンターとは何か?
メンターとは、仕事上(または人生)の指導者、助言者の意味。
コトバンク
天山選手がマネージャーのような形でサポートにまわっていましたが、昨日の棚橋選手からは
「そしてそこで、監督に1回委ねて、そして自分の主張は貫き通せばいいから」
新日本プロレス公式
という言葉も。
「自分の主張」という言葉を聞くと、ワト選手の葛藤を気遣う棚橋選手の優しさが垣間見えます。
アポロ55で大きな実績を残した田口監督。
パートナーだったプリンス・デビット(現フィン・ベイラー)はもはや世界のスーパースター。
「デーモンギミック」というエンタメの神髄のような面を見せる時もあれば、NXTでは新日本プロレスばりの激しい戦いをくりひろげ、現在はNXTのラスボス的な存在になっています。
しかし、デビットだけが伸びたのかと問われれば、田口監督もデビット無きあとその才能を開花させた選手でもありますよね?
地味と言われていたレスラーが、今は新日本プロレスでも一二を争う存在感を放つ選手となった。
ユニークな田口監督でファンを楽しませたり、かと思いきやシリアスな戦いで厳しさを見せる場面もある。
「絶対、学びがあるから」
新日本プロレス公式
棚橋選手のいう言葉にも重みがありますよね。
ワト選手はグランド・マスターに向かい我が道を突き進むのか、いや今は学びの時か。
それとも、第三の道を突き進むのか?
大阪を背負う
約七か月前、僕はこんな記事を書いてました。
簡単に記事を要約すると、
- 万博が近づくにつれ、大阪は俄然注目を集めていく。
- 日本で第二位の経済規模を誇る大阪の地の利を活かす選手が現れてもいいのではないか?
- 人気沸騰の内藤選手、彼が大都市東京出身というのも大きなアドバンテージではないか。大都市出身は大きなアドバンテージになる。
- 世界的に「オオサカ」というワードが飛び交っていく中で、新日本プロレスの「オオサカ」=大阪出身レスラー=川人拓来のようになって欲しい。
- CMLLのインフォルマにて菅林会長が「次の内藤哲也になりうる存在」的な発言をしてたが、川人拓来には「次の」「第二の」「次世代の」という枠に収まって欲しくはない。
という感じです。
世界のプロレス界では
OSAKA=ASUKA(WWE)
というのは間違いない。
ASUKA選手と比べるのは酷かも知れませんが、ワト選手もそれに負けないくらいの活躍で
OSAKA=WATO(NJPW)
とプロレス界に名をとどろかせてほしい。
じゃあどうすんのって話なんですが…まとめます。
内に秘めたる闘志を爆発させる時
ポーカーフェイスで試合をするワト選手。
そんな彼に僕は
「ワト、ブチ切れちまえ」
という期待感を抱きまくっています。
何か内に秘めたるもの=個性があって、それを爆発させきれてない気がするんですよね。
外見の印象は変わりましたが、端正なルックスと時に垣間見える生真面目そうな部分は、ヤングライオン時代を彷彿させます。いわば優等生的な。
今もかすかに香るその優等生的な部分がいつぶっ壊れるのか?に僕は注目しています。
このままベビーフェイスとしてグランド・マスターを目指すのも良し。
しかし、アドバイスをしてくる天山選手に
「うっさいんじゃボケ!何やねんお前!」
と言って強烈なケリをかますヤンチャなワト選手も見てみたい。
様々な諸先輩方のアドバイスを聞く勇気、そして聞かない勇気。
ジュニアタッグ戦線を通してワト選手がどう進化していくのかにも注視したいですね。
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