プロレスは大人こそ楽しめるジャンルなのか?
2021年10月になってこういった疑問が浮かんだわけではありません。
元々プロレスには「ある不文律」があり、それを理解するか否かで楽しみ方が変わってくるからです。
年齢・世代に関わらず、その不文律を理解すること。
いつだかアーティストの村上隆がプロレスとアート(アート業界)の親和性を説いた時がありましたが、それに近いものもあるでしょう。
しかし、「年齢・世代に関わらず」という僕の言葉は本当なのか?という疑問の湧く出来事があったので、この記事ではそれについて考えてみたい。
プロレスは大人こそ楽しめるジャンルなのか?
あるデータをもとに考察
この集計は「G1クライマックス31のMVPは誰?」という名目の元集められている投票です。
なので、特定の世代への投票問いかけではありません。
勿論、この小規模なブログ(月間アクセス数万)の影響力だけで「事実・真実」とすることはできませんが、結果は30代以上が圧倒的に多い。
投票は匿名性ですし、何も難しい項目もない。
10代はともかく、20代の数がもっと伸びて欲しい気もします。
これはプロレスが若者受けしないのか?それとも大人になって来るにつれ理解が出来るジャンルなのか?
では次に、もう一つ視野を広げてこの問題を考えて見ましょう。
WWEとAEWのTV戦国時代
アメリカのテレビ業界で最も重要視される年齢層は18〜49歳だと言われています。
WWEもAEWも全体の視聴率よりも、その層への視聴率を重視する場合が多い。
ホラー、恋愛、ヒーロー等、様々な色をプロレスにミックスするアメプロの手法は、幅広い視聴者を取り入れる術でもあるのです。
レスラーがデーモンになる、婚約劇がある、火を操るレスラーがいる、上司と揉めるレスラーがいる…
細かに視聴率の集計が取られ、人気のないコンテンツは却下、そして次の何かをライターに書かせる。
こんなことはアメプロ、特にWWEでは日常茶飯事かも知れません。
きっと新日本プロレスも細かな集計をとっていることでしょう。
そしてまた、もしその集計が当ブログのような集計結果と似通った結果になるのであれば、昨今のヒールレスラーの動きにも納得出来る部分がある。
それは何か?
未だ現れない真の正義の味方
時代はダークヒーロー全盛…なのか?
ハリウッド映画などを見て見ても、やはり大半はド直球な勧善懲悪が多い。
それはド直球な勧善懲悪の方が大衆に理解されやすいからです。
圧倒的な悪が居て、馬鹿正直な正義の味方がいる。
こういった構図こそ若年層に分かり易いかも知れません。
海賊という設定ながらも、馬鹿正直に突き進むルフィのようなレスラーが居れば、反則介入をするヒールとのバランスもとれるのではないでしょうか?
「超人・神・エース」
善のイメージはありますが、もう少しド直球の正義のレスラーが居ても良い。
「真の正義の味方」は新日本プロレスに現れるのでしょうか?
おまけの考察:ブロック・レスナーvsローマン・レインズ
「真の正義の味方」と書きながらも、WWEではブロック・レスナーとローマン・レインズの戦いが盛り上がっています。
悪と悪やんけ、正義の味方とか要らなくない?
と思う方もいるでしょう。
しかし、ライブを見ればレスナーがベビーフェイス的な人気を得ているようにも見えるし、レインズのナチュラルヒールっぷりも余計に際立っているようにも見えるのです。
悪と悪のようで、実は善と悪の組み合わせ。
この辺りがWWEの上手さなのかも知れません。
≪END≫
当ブログでは「極私的G1クライマックス31MVP」の投票を行っています!
≫≫【ブログランキングに参加しています】クリックにて応援して頂けると嬉しいです!国内外のプロレス最新情報も読めます!