プロレスラー・内藤哲也。
制御不能なカリスマの異名を取り、グッズ売り上げナンバーワン。
老若男女問わずファンがいるまさに現代に生けるカリスマです。
しかしながら、それ相当の苦労、いや大苦労をしてきた選手でもある。
並外れた運動能力を誇り、格の違いを見せた入門テスト。
大きな期待を背負いデビューするも、オカダ・カズチカという年下のスター候補が現れる。
G1制覇も、IWGP戴冠も、東京ドームのメインも、何もかも後輩のオカダ選手に先に行かれたプロレス人生。
オカダ選手をライバル視すればするほどファンからのブーイングは強くなる日々。
第二の棚橋弘至というスターへの道は遠く、ファンから
「〇ね」
とまで言われ、あまりのブーイングに母親が会場に来なくなってしまったことも。
そして度重なる怪我。
七転び八起き、いや七転び三起きくらいのプロレス人生の中で、内藤選手はついにある境地に達します。
運命
逃げるようにメキシコ遠征に行った内藤選手。
そこで出会ったのは、メキシコで活躍する「ロスインゴベルナブレス」というユニットです。
ヒールなのかベビーフェイスなのか?
観客に媚びず好き放題にプロレスを楽しむロスインゴベルナブレス=制御不能という思想は、どん底にいた内藤選手の大きな希望となりました。
ロスインゴベルナブレスに加入に、自由にプロレスを楽しむ内藤選手。
そこで生み出したのは、スペイン語で運命という「DESTINO デスティーノ」という技です。
内藤選手を知るプロレスファンにこの言葉は重い。
自ら「俺の生き方は全て『運命』」と語る内藤選手。
オカダ選手への嫉妬、怪我、観客からのブーイング、第二の棚橋弘至になれなかった葛藤。
これら全てを「運命」と受け入れたことから、制御不能なカリスマの快進撃が始まります。
新日本プロレス50周年イヤーに赤信号?
内藤選手が子供の頃から見続けていた新日本プロレスは、来年50周年を迎えます。
憧れの団体に入団し、そんなメモリアルな年に新日本プロレスのレスラーで居られることはファン冥利に尽きるでしょう。
今年の東京ドーム大会で「必ずドームのメインに帰ってくる」と明言した内藤選手でしたが、そのチャンスとなり得たG1クライマックス中に怪我をしてしまいました。
半月板とじん帯を痛める大怪我です。勿論G1は欠場に。
「運命」
プロレスの神様はここまで内藤選手を苦しめ続けるのはなぜか?
こんな時にふと思います。
「内藤選手は眠れぬ夜はどうしているのか?」
と。
怪我の痛みを感じながら、湧き上がる悔しさを滲ませつつ「これも運命」と反芻しているのだろうか・・・。
内藤哲也と運命
今回の怪我は内藤選手にとって選手生命を脅かすような怪我だと思う。
つねにギリギリのコンディションで戦ってきた彼の膝は、常に満身創痍だった。
「これも運命?」
もしド真面目に運命と受け入れるのならば、このままプロレスから離れてしまう選択肢もある。
「運命」とは結果的に後付けの言葉かも知れない。
都合の良い言葉かも知れない。
でも、それを「運命」と理解しないと前に進めない時もある。
内藤哲也はリングに復活するのか否か。
彼の「運命」は如何に。
※この記事はブログサイトはてなブログの「【今週のお題】眠れない時、どうしてる?」に沿って書いています※
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