プロレス時評

新日本プロレスとAEWの話題を中心にしたプロレスブログ

EVILの『何が何でも第二章』の始まり

EVILの「何が何でも2.0」

昨年のニュージャパンカップでは「何が何でも」をモットーに、どんな手を使ってでも優勝を掴み取った闇の王EVIL選手。

その後IWGPの二冠まで手に入れ、プロレス界に大きな衝撃を走らせました。

「芽が出そうで出ない選手」から一転してオカダ選手と内藤選手を倒し、新日本プロレスの頂点へ。

しかし、ベルトを内藤選手から奪取されたことをきっかけに、現在のEVIL選手は大一番での勝利から遠ざかっています。

猛者が集う新日本プロレスでは、目立った時の訴求力は凄まじいものがありますが、目立たなくなっていくスピードも凄まじいものがあります。

闇の王は再び復権することが出来るのでしょうか?

 

 

「何が何でも第二章」

棚橋弘至も称賛する完成度の高さ

このブログで何度も書いていることなのですが、ヤングライオンの高橋選手と渡辺選手がここまで化けるとは想像していませんでした。

両者とも物凄い努力を経て今の地位を手に入れたことは事実ですが、こんな風に大化けするのもヤングライオンの魅力です。

EVIL選手はヘビー級としては大きな体躯ではないものの、棚橋選手から「大きく見える」=オーラがある選手として賞賛されています。

それは「闇の王」というキャラクター性が、という意味ではなく、スピード、パワー、受け身の上手さなどレスラーとしての完成度の高さが「大きく見える」という表現につながっているのだと思います。

 

 

批判と栄光

ここにあえて記載するまでもなく、そのファイトスタイルが原因なのか多くの批判を浴びるEVIL選手。

オカダ・内藤という看板選手二人をダーティーファイトで下すということは、大きな批判も想定の上の行動だったはずです。

「何が何でも」

いくら先輩レスラーから称賛されても、いくらレスリングが上手くても、トップに立てないのがプロレスの世界です。

だからこそプロレスは面白いのかも知れません。

批判前提で「何が何でも」頂点を獲りにいったEVILの選手の決断は、賛否はあれどプロレスラーとして大事な行動だったのではないでしょうか。

 

昨年のG1クライマックスあたりから始まったバレットクラブ内紛問題も今は昔、ジェイ選手との関係性も改善されてきたEVILの選手。

ある意味、今までは「栄光」そして「別ユニット」というテーマがEVILの選手にはありましたが、これからはそれ以上のものを見せなくてはならない状況になりました。

まさに『何が何でも第二章』のはじまりです。

 

 

目指すは「IWGPの歴史」からの解放?

ここにきてジェイ選手とEVIL選手の「IWGPへの考え方」に違いが出て来ています。

二冠を分けたいジェイ選手と、IWGPという歴史自体葬ってしまいたいEVIL選手。

しかしこれは個々の選手の考え方の違いであり、「ユニットが一緒なのに別々の考え方=対立」ではないと思います。

EVIL選手は何が何でもIWGPという歴史を葬り去ることが出来るのか?

その先に一体何を見せてくれるのか?

全てはニュージャパンカップに勝利しなければ始まりません。

昨日11日の大会ではこれまでと変わらぬ無法殺法でコブ選手から勝利を掴んだEVIL選手。

オイ、いいか、この俺が『NEW JAPAN CUP』2連覇して、飯伏が持ってるベルトをぶんどってやるよ。そしたらよ、そしたら、IWGPの名前なんてのは消し去った新しいベルトを作ってやるよ。IWGPの名前なんて、クソ食らえなんだよ! 新日本の歴史なんてな、潰してやるよ。だからよ、2連覇してやるよ。よく覚えとけ~。Everything is EVIL! It’s real!

(EVIL 新日本プロレス公式)

また荒れそうなご発言を…。

今年も昨年と同様ニュージャパンカップから浮上へのきっかけを掴めるのか、闇の王の『何が何でも第二章』に注目です。

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