これでいいのか新日本プロレス
レッスルキングダム15
約一か月後に開催される新日本プロレスの年間最大興行「レッスルキングダム15」。
前回に引き続き今回も1月4日と5日の二連戦です。
パンデミックの影響から興行自粛を強いられた2020年上半期、そしてそれを巻き返すように怒涛の攻勢を(ある意味で構成を)仕掛けてきた新日本プロレス。
「レッスルキングダム15」もその流れを組み充実したものになるでしょう。
気になるのはメインイベントです。
前回は何もベルトを持たない内藤選手が、ジェイ選手にリマッチで勝利しIC王座奪取、IWGPヘビー級王者のオカダ選手とのダブルタイトル戦を勝利し、「逆転の内藤哲也」「史上初の二冠王」となりました。
では、今回の二冠戦への過程を少しふり返ってみましょう。
内藤、飯伏、ジェイホワイト
現王者は内藤哲也。
挑戦権利証を持っているのはジェイ・ホワイト。
G1を制覇し挑戦権利証をジェイ・ホワイトに(反則で?)奪われた飯伏幸太。
↓
ジェイは1.4は試合をしたくない。だから1.5に挑戦したい。
内藤哲也はジェイの主張を飲んだが、1.4も試合がしたいから飯伏を指名。
権利証を失った飯伏は異議はあれどこの二人の流れに乗らざるを得ない。
こんな流れです。
ここで最近『NJPW World Official』の番組「NJPW World Now!」からそれぞれの直近の生の声をまとめてみましょう。
新日本プロレスはなぜ試合よりも「展開」を優先してしまうのか?
「NJPW World Now!」より内藤、飯伏、ジェイホワイトのコメントまとめ
内藤哲也⇒現二冠王
- 1.4に飯伏と戦えるのは嬉しい。
- G1二連覇したし、同い年だし、彼と戦うのはワクワクする。
- ジェイの主張は賛否はあれど、思っていることを口に出すのは良い事。
- ただ、希望として飯伏を指名したが、権利証を持っていない人間がドームのメイン立てることを認めた新日本はどうなのか?説明すべきではないか?
「意見を言ったけど認めたのは新日本でしょ?」という感じ。
ジェイ・ホワイト
- (1.5だけ試合がしたい)希望が通ってよかった。
- ドームではYOSHI-HASHIか辻と試合がしたい。
- 1.4で内藤と飯伏は潰し合えば良い。
- いずれにせよ俺がベルトを奪う。
「新日本に希望が通って良かった」という感じ。
飯伏幸太
- 内藤哲也もIC王座もIWGPヘビーも特別なもの。
- ドームの試合に関してまだ気持ちの整理がついていない。
- なぜICとIWGPの上に反則で勝ったジェイがいるのか?あれは反則だ誤審だ。
- 中途半端な気持ちで内藤哲也と二冠戦を戦いたくない。
「新日本には納得していない」という感じ。
つまるところ、全て新日本プロレスが決めたことであり、選手側は何も悪くない。
プラットフォームである新日本プロレス側からすれば
「ファンの皆様も選手の皆様も批判があれば我々に向けて下さい」
ということでしょうが、それでも飯伏選手の言う「気持ちの整理がついていない」「中途半端な気持ち」を抱えているファンも多いのではないでしょうか?
選手の良さを消しあう「展開優先」の流れを考える
多くのファンは「逆転の飯伏幸太」を予感しているのかも知れません。
僕もその一人です。
仮にそういったストーリーならば、もっとスッキリした流れでカードを組んでも良かったのではなかったのだろうか。
内藤選手もジェイ選手も飯伏選手も皆一流のレスラーです。
今回のマッチメイクに至る過程は、この三者の良さを消してしまうような印象がしてならない。
試合よりも展開を作ろう作ろうという新日本プロレスの姿勢が見えてしまうんですよね。
もし飯伏選手が内藤選手に勝利しても、
「気持ちの整理がついていない」「中途半端な気持ち」を抱えた飯伏選手は本当に勝って喜べるのかな?
と思うのは僕だけでしょうか。
ドームまであと一か月。
チケットは販売されているので、このカードが揺らぐことはないでしょう。
残りの期間で飯伏選手の気持ちスッキリさせる「何か」は起こるのでしょうか?
≪END≫
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