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NJPW STRONGで無差別級の面白さを知ろう【新日本プロレス】

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毎週定期的に配信される新日本プロレスのコンテンツ『NJPW STRONG』

米国で活躍するレスラーを集めたこのコンテンツは、AEWのジョン・モクスリーの登場、元WWEのリオ・ラッシュの参戦などビックネームの到来で一気に浸透度が上がってきました。

コロナ禍の中、海外他団体と新日本プロレスをつなぐ場として今後はより重要なコンテンツになると思われます。

しかし、そんな「対外手的な場」という側面もあれば、無差別級の戦いが堪能できるというのも魅力です。

特に、ロッキー・ロメロ選手やTJP選手の巧さは特に際立っています。

この記事では『NJPW STRONG』を通して無差別級の魅力を考えてみたい。

 

無差別級の面白さ

階級制とは何か?

無差別級の話をする前に、そもそも階級制とは何か?

新日本プロレスにはヘビー級(100キロ以上)とジュニアヘビー級(100キロ未満)を軸として、NEVER無差別級・KOPW(体重制限なし)といった基準があります。

ヘビーとジュニアを分ける理由、それは「キングオブスポーツ」という名前にもある通り、競技性を重視するためです。

或いは競技における平等性とも言えるでしょう。

格闘技において体重差のある試合は不利を招きます。

その理論をプロレスに応用したものが階級制度です。

とはいえ、現チャンピオンの飯伏選手は100キロも無く、片やオスプレイ選手のように100キロ以上にウエイトアップしてヘビー級戦線に階級替えするレスラーもいます。

となると、ジュニアヘビー級以外は無差別級、これが今の新日本プロレスの現在地です。

では、『NJPW STRONG』はどうか?

 

「無差別級の面白さ」と「慣れ」

新日本プロレスの無差別級化が進むとは言え、通常のシングルマッチでヘビー級のレスラーとジュニアヘビー級のレスラーがシングルマッチをすることは先ずありません。

しかし『NJPW STRONG』ではタイトルのかからない試合でも階級差を超えた戦いが「普通に」組まれています。

言わずもがな海外のプロレスでは階級分けという観念があまりないので、新日本プロレスもその仕様に合わせたのでしょう。

この無差別級の面白さを知り、「慣れる」ことは今後海外団体との協業を楽しむ上で重要になってきます。

例えば、新日本プロレスのタッグマッチでヘビー級の選手の中にジュニア選手が一人だけいると「あ」と気づいてしまうことってありますよね?

無差別級はそういった「邪念」を取り払ってくれるのです。

体格の差ではなく、スピードや技術といった部分でいかに相手を攻略するか?そういった試合の楽しみ方が出来るのも『NJPW STRONG』の魅力でしょう。

噂のAEWは、それこそ無差別級の団体です。

体重が軽い=不利ではなく、各々のレスラーの個性が存分に楽しめる新しいプロレスが楽しめることでしょう。

個人的な妄想ですが、ヒロム選手がAEW世界王者、TNT王者に絡むのも面白いかなと思ったりもします。

ヒロム選手の個性やダリルとの絡みなどは米国では物凄くウケそうなので。

 

NJPW STRONGの私的お気に入り「ジェイ・ホワイトvsロッキー・ロメロ」

www.prowres-jihyo.com

『NJPW STRONG』ではフレッド・ロッサーvsトム・ローラーが素晴らしい試合として有名ですが、ジェイ・ホワイトvsロッキー・ロメロも素晴らしい試合です(エピソード12 NEVER)。

入場から余裕全開のジェイ選手と、それに飽きれ苦笑するロッキー選手。

舐めた態度で詰め寄るジェイ選手に、ロッキー選手は棚橋選手or内藤選手ばりの「ビンタ」をお見舞いしてこの試合は始まります。

サブミッションや打撃を駆使し、ジェイ選手を追い込むロッキー選手。

試合は体重差、立ち位置の差などを超え純粋にレスラー同士の「戦い」へと変貌していきます。

ジェイ選手も余裕を取り戻し、試合中盤は支配したように見えたものの、次第にロッキー選手がペースを掴んでいく。

ロープを使った反則ギリギリの攻撃、容赦ないストンピングなど荒々しい攻撃を駆使し、ジェイ選手を追い詰める…。

あえて結果には触れませんが、「日本の」新日本プロレスのリングでは見れないような素晴らしい戦いがそこにありました。

ロッキー選手とジェイ選手の巧さが際立った好試合でしたね。

『NJPW STRONG』にはロッキー選手の他にもTJP選手やACH選手など「巧さ」のある選手が参戦しています。

そういった選手を通して体格差を超えたプロレスを楽しめることも、『NJPW STRONG』の魅力でしょう。

コロナ禍が終えた暁には、是非日本でも「NJPW STRONG戦士」たちの活躍を見たいものです。

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