プロレス時評

新日本プロレスとAEWの話題を中心にしたプロレスブログ

EVILは「新日本プロレスのバレットクラブこそ正義」と証明することが出来るのか

EVILは「新日本プロレスのバレットクラブこそ正義」と証明することが出来るのか

 

現在オカダ選手から熱烈なラブコール=対戦要求を受けているEVIL選手。

数年前ならこんな光景は全く予想できないような、そんな関係性が今の二人にはある。

かつてオカダ選手が初めてIWGPヘビー級王者になった時、リングサイトで「マジか!?」と言わんばかりの顔をしていたあのヤングライオンが、今やそのオカダ選手から対戦を熱望されるレスラーになりました。

過去のそういった背景はさておき、今現在のオカダ選手もEVIL選手もとにかく楽しそう。

当ブログとしては、この二人のシングルマッチの実現にかなりの期待感を持っています。

それはこの二人の試合が噛み合うからだけではなく、EVIL選手にとって「正念場」になると思っているからです。

 

闇の王に課せられた大きなもの

覇王色みなぎるオカダ・カズチカ

ノンタイトルながらもその存在感を日に日に高めているオカダ選手。

規格外のバケモノレスラーであるオスプレイ選手をも圧倒してしまうその貫禄。

もはやベルトがあろうとなかろうと新日本プロレスの顔であることは間違いありません。

今のオカダ選手ならば、誰とやっても素晴らしい試合を作れそうな雰囲気が溢れています。

対戦を熱望しているEVIL選手に対しても

2冠チャンピオン……“元”2冠チャンピオンか、こんなもんすか、えぇ!? 違げーだろ? まだまだできるだろ。俺がしっかり(※胸を叩いて)胸貸してやるよ。

(オカダ・カズチカ 新日本プロレス公式)

とノリノリなご様子。

やはりEVIL選手のような同世代のレスラーの台頭はオカダ選手にとっても嬉しいのではないでしょうか?

SANADA選手もIWGPヘビー級&インターコンチネンタル王座の選手権が決まっているし、オカダ選手からは俺たちの世代で盛り上げるという気概が伝わってきます。

離れてしまったファンを、俺とEVILの戦いで引き戻そうぜ

(オカダ・カズチカ 新日本プロレス公式)

敵と味方でありながらこういったことが言えるオカダ選手のスケール感は頼もしい。

でも「離れてしまったファン」って誰か気になりますよね?

 

EVIL更生計画

以前インタビューでこんな発言をしていたオカダ選手。

このところBULLET CLUBの乱入があったり、IWGP戦で「コレは違うでしょ?」というような闘いが2020年はけっこう多かったと思うんですけど。それで「最近、新日本プロレスおもしろくないな」という人たち、離れかけてしまった人たちをシッカリとボクの闘いで戻したいなと思ったんですね。

(オカダ・カズチカ 新日本プロレス公式)

となると、「俺とEVILの戦いで引き戻そうぜ」というのは「EVIL更生計画」とも言えることが出来ますよね?

まあ、ただ、それでいいの? ディック東郷が横にいて、胸を張って、偉そうにしてて、それでいいの?

(オカダ・カズチカ 新日本プロレス公式)

壮大な皮肉というかなんというか、こういったオシャレな挑発が出来るのも、今のオカダ選手の強みです。

対するEVIL選手はどうか?

オカダの言ってることなんか寝言だ。あいつみたいなよ、中途半端な正義が1番の悪なんだよ。

(EVIL 新日本プロレス公式)

なるほど。さらに

この俺が1番の正義で、本物で、頂点だ。よく覚えとけ

(EVIL 新日本プロレス公式)

あくまでもスタンスは変えない様子。

「中途半端な正義」という言葉には棚橋選手や飯伏選手ほどベビーフェイスに振り切れていないオカダ選手へのこれまたオシャレな皮肉なのかも知れません。

いずれにせよ、モヤモヤと進行する二冠戦よりも両者の主張がハッキリしているだけファンにはわかりやすい構図になっていますよね。

勢い的にはオカダ選手が優勢ですが、それでもEVIL選手にも奮闘して欲しい理由があります。

いや「何が、何でも」奮闘しなければならない状況にいるのです。

 

日米バレットクラブ問題、ジェイ・ホワイト問題

昨年のニュージャパンカップから怒涛の進化を遂げ、賛否の中を駆け抜けてきたEVIL選手。

反則介入に対する批判に対し、俺こそが正義と主張する姿は大きな「覚悟」を感じます。

バレットクラブに鞍替えしてからはその表情にも余裕が見え、トップレスラーの貫禄が出てきました。

しかし今は有事です。

アメリカのバレットクラブ「リユニオン」問題や、ジェイ選手の去就に揺れる今、世界中のプロレスファンがバレットクラブに注目しています。

いわばこの状況を利用して「バレットクラブの正義は俺たち(新日本プロレス)だ」と世界中に示すチャンスでもある。

海外のプロレスファンのSNSを見ていると、バレットクラブ「リユニオン」側に乗り気な声が多いのも事実です。

なんだか新日本プロレスのバレットクラブが割を食っているようで、歯がゆい状況。

ぜひともEVIL選手にはこの状況に一石を投じて欲しい。

正念場

対戦を熱望するオカダ選手はクリーンファイトを要求してきています。

対するEVIL選手は、それを跳ね除け自分の「正義」を貫いた上で、尚且つ「新日本プロレスのバレットクラブこそ正義」と証明しなくてはいけません。

もしそこでオカダ選手相手に圧巻の試合を見せることが出来れば、EVIL選手がバレットクラブの顔となる日はぐっと近づくでしょう。

いずれにせよ、EVIL選手にとっては大きな正念場となりそうです。

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