プロレス時評

新日本プロレスとAEWの話題を中心にしたプロレスブログ

【オカダ・カズチカ】封印したレインメーカーと同世代への期待

神戸という地で再開する3人、外道、オカダ、ジェイ

【G1CLIMAX30】同世代への期待と封印されたレインメーカー【オカダ・カズチカ】

 

次はオカダ。俺とゲドーの大事なダチだよな。神戸か。俺とゲドーが結束した場所だ。やっぱりゲドーは俺の実力を見抜いていた。俺はキングスイッチ、MSGをたった一人の力で完売させた男だ。オカダ戦が待ちきれないぜ。思い出すと懐かしいな。ゲドーと俺の2人がプロレス史上最も衝撃的な瞬間を作った場所だ。(ジェイ・ホワイト 新日本プロレス公式より)

ジェイ選手とオカダ選手と外道選手。

長年よきマネージャーとしてオカダ選手を支えた外道選手。

そのオカダ選手を切るような形でジェイ選手のそばに寄った外道選手。

勿論そこにはエリート勢が抜けた兼ね合いなど諸々の事情はあるにせよ、その後のジェイ選手の活躍は目を見張るものがある。

本日神戸ワールド記念ホールで開催されるAブロック公式戦で集うこの3人。

オカダ選手にとってはほろ苦い思い出のあるこの場所で、一体何が起こるのかも興味深いですが、僕はあえて今のオカダ選手の立ち振る舞いに目を向けたい。

 

クールなのか、元気がないのか

オカダ選手の素晴らしさ。

それは良い意味で淡々としていることです。

若くして団体を背負い、外道選手という心強いパートナーを得ながらも、浮ついた部分がなくプロレスキャリアを積み重ねて来ました。

今年はタイトル戦線とは距離をおきつつ、KOPWという新たな施策を試み、その部分では一定の評価を作ったと言っても良いでしょう。

でもどこか元気がないようにも見える。

レインメーカーを封印し、IWGPへの興味も薄れたオカダ選手。

2冠問題への言及こそあれど、IWGPは俺のものだというギラギラ感もさほど感じない。

絶対王者でレインメーカーのオカダ・カズチカに何が起きているのでしょうか。

同世代への期待と封印されたレインメーカー

世代と世代をつなぐオカダ・カズチカの重責

 

内藤飯伏

オカダ

ジェイ

現在の4強の世代をみてみると、丁度真ん中に位置しているオカダ選手。

年齢も4、5歳刻みくらいです。

オカダ選手の世代に入って来なくていけないのはEVIL選手であり、SANADA選手であり、ザック選手でしょう。

しかし、レスラーとしてのインパクトからすると、上の内藤飯伏、下のジェイ選手とその世代のオスプレイ選手がオカダ選手世代を上まわっているようにも感じます。

IWGPから距離を置き、レインメーカーという必殺技からも距離をおいたオカダ選手。

僕の勝手な解釈ですが、やはり自分と同世代のレスラーの台頭に期待する部分が大きいのではないでしょうか?

今のオカダ選手は元気がないなどではなく、周囲を俯瞰(ふかん)あるいは静観しているように見えますね。

 

ボーナスタイムはいずれ終わる

オカダ選手がレインメーカーという必殺技を使わなかったり、IWGPというものから遠ざかるということは、他のレスラーにとってチャンスでしかありません。

なぜなら、オカダ選手=IWGPヘビー級王者という認識は新日本プロレスの絶対的な象徴だから。

そのくらいの安定感とスケール感が今のオカダ選手にはある(と僕は思ってます)。

その絶対的な象徴が影を潜めている間に、一体誰がどんなアピールを出来るのか?

オカダ選手がコブラクラッチをフィニッシュに使っている間は、他のレスラーにとってはボーナスタイムです。

※勿論コブラクラッチは素晴らしい技に違いありませんし、コブラクラッチ=オカダ選手は本気ではない、という安直な考えはしていません。しかし、一撃必殺の度合いで言えば、レインメーカーの方が勝っているという見方をしています。あくまでも「僕は」ですよ…※

いわばこのG1で誰がそのボーナスタイムを自分のモノにできるかが大事になってきます。

本日の公式戦、ジェイ・ホワイトとオカダ・カズチカ戦は熱戦になること間違いなし。

どちらかが勝ってもおかしくはない。

もしオカダ選手が勝利を挙げた場合、他のレスラーにとってのボーナスタイムはそこで終了してしまうかも。

或いはもしジェイ選手が勝ったら、他のレスラーにとっては幾ばくかのボーナスタイムは続くでしょう。

オカダ選手はレインメーカーを出さないのではなく、「出させてくれる相手の台頭」を望んでいるのかも知れません。

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