現在AEWでケニー・オメガ選手のマネージャー役としてプロレス界を賑わせているインパクト・レスリングのドン・キャリス氏。
ケニー選手を持ち上げまくるそのスタイルは、古き良きプロレスの在り方にも見え、個人的には好きです。
ケニー選手を持ち上げるだけではなく、他のレスラーをディスりにかかるのも、正攻法と言えば正攻法。
誰しもその光景を見て思い浮かぶのは、新日本プロレスの外道選手とオカダ・カズチカ選手の蜜月時代ではないでしょうか。
全ては外道の手のひらの上?
最高のマネージャーとして
僕の記憶に間違いが無ければ、あれは雑誌「KAMINOGE」のインタビュー記事だったと思う。(確かKAMINOGE vol.9だったかな?)
売り出し中のオカダ選手と、外道選手が二人そろってインタビューに答えていました。
質問に対し「なんて言えばいいんすかね(汗)」的に動揺したオカダ選手に向かって、「お前さぁ(笑)」的な感じで外道さんがフォローしていたのを今でも覚えています。
新日本プロレスにとって、オカダ選手を売り出すことは大きな命運をかけたものだったに違いありません。
そこで現れたのが外道選手。
本人もいう通りWWEのポール・ヘイマン的な手法でオカダ選手を持ち上げまくり、他の選手とは「レェベェルが違う」と言って会場を盛り上げた。
その憎たらしいまでの役割があったからこそ、ヘイトは外道選手に行き、オカダ選手はのびのびプロレスが出来たのではないでしょうか。
AEWのケニー選手とキャリス氏を見ていると、良い悪いは別としてなんとなく懐かしい気持ちになるんですよね。
ここで突然ですがジェイ・ホワイトにも触れてみたい。
プロレスの教科書
誰が言うわけでもなく、ジェイ・ホワイト選手のプロレスIQが並外れているということは周知の事実だと思う。
オカダ選手を持ち上げまくった外道選手も、ジェイ選手をオカダ選手並みに持ち上げることはなかった。
口下手だったオカダ選手と、達者なジェイ選手。
スイッチブレイドにはスイッチブレイドなりのプロモーションがあり、外道選手はそれを尊重しているようにも見えましたよね?
プッシュしたい選手によってプロモーションの方法も変える柔軟性。
今回のジェイ選手の騒動に関しても口を開くことはしていません。
そして、昨日1月17日の後楽園大会。
誰しも気になるジェイ選手の去就の中で、過去(2019年に)発売していた「バレットクラブTOKYO」Tシャツをさらっと着て来た外道選手。
インパクト・レスリングでのバレットクラブ参上の件も相まって、「TOKYO」の文字に沸き立ったファンも多いのかもしれません。
外道選手一人が鈴木軍にやられる
⇒そのTシャツが目立つ
⇒実況が「TOKYO」の文字に言及する
という完璧なフルコンボをかます姿は、さすが外道選手と言わざるを得ません。
まさに教科書通り。
さらにカッコいいのは、肝心の外道選手はそれについて何も発言していないところです。
このタイミングでこのTシャツを着れば、何も言わずとも「勝手にファンは湧く」だろう。
外道選手はそういう術=プロレスにおけるサイコロジーを熟知しているのでしょうね。
さらに迫力を増した新日本プロレスを楽しもう
ヒロム選手にはSHO選手が対峙し、飯伏選手にはSANADA選手が対峙する。
オカダ選手にはEVIL選手、鷹木選手には棚橋選手。
そして内藤選手はノープラン。
メインストーリーに絡んではいませんが、オスプレイ・オーカーン・コブといった猛者たちも控えている。
新しいヤングライオンも初お目見えしました。
昨年の同じ時期とは格段に新日本プロレスの勢力図は変わってきています。
自前の選手でこんなにも新しい景色を作り出せる新日本プロレスはやはり強いなと感じた次第です。
パンデミックの影響があれど、このメンツが揃えば十分国内興行は盛り上がるに違いありません。
アメリカの『NJPW STRONG』も次々新しい選手が出てきているので、今年も国内外の新日本プロレスから目が離せませんね。
≪END≫
≫≫【ブログランキングに参加しています】クリックにて応援して頂けると嬉しいです!国内外のプロレス最新情報も読めます!