2021年2月1日、その去就問題で大きな注目を集めていたジェイ・ホワイト。
新日本プロレス公式プロフィールからは削除されるもグッズは販売されたままという奇妙な状態が続き、その初期段階から一つの「仕掛け」であると気づいていた方も多いのかも知れません。
WWEのロイヤルランブル後に現れたということは、「ロイヤルランブルにジェイが出るかも」という期待感への「逆張りだった」という見方もできる。
しかし、ネバーセイネバーという言葉がある通り、何が起きるのか分からないのがプロレス界です。
新日本プロレスの若き実力者のセルリアンブルーへの復帰を心から喜びたい。
気になるのは、今後の彼のテーマはどこへ向かうのか?ということですよね。
ジェイ・ホワイトの今後
AEWとのユニット抗争?
ここにいる俺たちこそが正真正銘のバレットクラブだ。パクリの、Tシャツ売ることしか頭にない再結成で浮かれてる連中とは違う。
(ジェイ・ホワイト 新日本プロレス公式)
現在物議を醸しだしているAEW&インパクトレスリングのバレットクラブ問題。
タマ・トンガ選手の怒りのみならず、ジェイ選手もついに批判を開始しました。
飯伏選手の「全面対抗戦」よりもバレットクラブ対決の方が現実味がありそうですよね?
外国人レスラーが多いユニットなので、対AEW&インパクトには外国人メンバーを、国内はEVIL選手を中心としたメンバーで回すことが出来る。
あくまでも予想の範疇ですが、ジェイ選手が復帰したことによって日米バレットクラブ対決の図式が浮き上がってきたのではないでしょうか。
石井智宏との決着戦?
全ては俺の行く手を阻んだあいつのせいだ。チビでデブのあのハゲ、イシイ! イシイ、お前のせいだ!
(ジェイ・ホワイト 新日本プロレス公式)
言いたい放題のジェイ選手。まさにジェイ節。
G1でもニューイヤーダッシュでもスリーカウントを取られた石井選手に戦線布告したジェイ選手。
ここで注目したいのが、石井選手の存在感です。
事あるごとにケニー選手の前に立ちはだかった石井選手。
かつてこんな言葉もケニー選手に送っていました。
アイツ今が一番楽しいだろう、自分の想い通りに物事が進んで。
でもよ、人生 山あり谷ありだ。必ず障害がある。オメエにとっての障害は
この俺だ。
(石井智宏 新日本プロレス公式)
順風満帆なキャリアを築いていたケニー選手も、石井選手に負けることは多かった。
格で言えばケニー選手が圧倒的ですが、この二人には格を超越した素晴らしい試合が作り出せる。
ちょっとだけ斜めな見方をすれば、当時のケニー選手にシングルマッチで土をつけるということは、石井智宏というレスラーがケニー選手の中で非常に評価が高く、信頼されていた証拠です。
そして、ジェイ選手。
昨日、50分近く試合してたヤツと、昨日何にもやってないヤツ。そりゃ何にもやってないヤツが有利に決まってるよな。だから、小僧、気にするな。またテメェが体調万全の時に、胸貸してやるよ
(石井智宏 新日本プロレス公式)
1.5飯伏選手に敗北し、二冠への夢が消えたジェイ選手。
その後のバックステージでのあの「終わりだ」発言から、一気に去就問題は世界的なトレンドになりました。
僕は、あのバックステージのコメントの全てが「復帰までセットになったプロレス的なもの」とは思いません。
一人の若者が異文化の中で暮らすこと、新日本プロレスの厳しい上下関係を耐えやっとチャンスを掴んだものの、MSGでもG1でもドームでも美味しいところは全て持って行かれる現状。
sacrifices(犠牲)!sacrifices!sacrifices!
(1.6会見 ジェイ・ホワイト 新日本プロレス公式)
この叫びにもある通り、まさに多くのものを犠牲にしながら、プロレスラーというものは成り立っている。
人生 山あり谷ありだ
もし石井選手との対戦が実現するのならば、石井選手が彼を引き上げた上で叩き潰すのか、或いは生まれ変わった「ザ・リアル・エラ」ジェイ選手が石井選手を踏み台にするのかにも注目です。
いずれにせよ、ベストバウト級の試合になることは間違いないでしょう。
ジェイ・ホワイトの去就問題から学ぶこと
1.5のバックステージでの「終わりだ」発言から始まった去就問題。
なぜジェイ選手の言葉が彼のファンではない人々にも響いたのかというと、やはりプロレスというジャンルを超えた何かがあったからだと思う。
どこからが現実でどこからが非現実かわからないプロレスというジャンル、その中で確実にファンの心を打つプロレスをジェイ選手が積み上げてきたからではないか。
今回の去就問題を通して、多くの人がジェイ・ホワイトというレスラーへの見方が変わったことでしょう。
本人もいう通り、ここからが彼の「ザ・リアル・エラ」です。
数多くの実績を残しながらも、まだ28歳のジェイ選手。
2021年はよりスケールの大きい世界的なプロレスラーへと変貌していくのか?
彼の「ザ・リアル・エラ」を存分に楽しんでいきましょう。
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