2020年末のケニー・オメガのAEW世界王座戴冠から、インパクトレスリングのグッドブラザーズ(カール・アンダーソン&ルーク・ギャローズ)との融合、そしてそこにヤングバックスも加わり、「名前は使えないけど明らかにバレットクラブ」的なユニットを形成している彼ら。
この一連の光景を見ていると、団体の垣根を超えた素晴らしい協業にも見える一方、意外とありがちな方向に収まってしまったような気もします。
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— ShopAEW.com (@ShopAEW) 2021年1月8日
「集まったのは良いけれど、何がしたいんだろう?」
この記事ではそんなAEWとバレットクラブの関係性について考えてみたい。
バレットクラブという素晴らしいプラットフォーム
世界的な人気を誇るユニットの宿命
「バレットクラブはもともと兄弟みたいな固い絆の奴らが集まりプロレス界の頂点で最高の試合をする集団なんだ」
「バレットクラブの思想は進化し続けるってことだと思う」
バレットクラブという世界的に人気のあるこのユニットは、スターレスラーへのプラットフォームという機能も兼ね備えています。
プリンス・デヴィット、AJスタイルズ、The Eliteの彼ら。
そしてまさに今その進路で一大トピックになっているジェイ・ホワイトなど、バレットクラブがいかに「スターレスラー製造機」なのかがわかります。
卒業したリーダー格のレスラーが世界的な知名度を得ていることもあり、それゆえ影響力も段違いのユニットでもある。
WWEでのベイラークラブやTHE CLUB、そして今現在のAEWでの元バレクラ勢の集結&ウルフパックポーズなど、世界のプロレス市場をけん制する意味でも欠かせない「コンテンツ」にもなっています。
今回のAEWでの元バレットクラブ勢の集結は、果たして彼らやAEWにどんなメリットがあるのでしょうか?
宣戦布告?それとも協業?
大資本を背景にし、そしてあらゆる団体にオープンな姿勢をとるAEWは、寛容性と多様性のある素晴らしい団体です。
僕自身も、一つの団体の中に何団体も存在するような数々のストーリーや最終的にバッドエンドで終わらない演出など、「プロレスの楽しさ」を味わえる団体という印象を持っています。
どんなレスラーが上がってもヒーローになれるし、ファンは幸福感を得られる可能性がある。
こんな風に書くと「協業推し」のように感じるかも知れませんが、安易な協業はどうなんだろう?という考えもあります。
例えば、2018年の「ALL IN」。
世界中の様々な団体が参加し、日本人選手もオカダ選手と飯伏選手が参加したこの巨大イベント。
「ALL IN」で何か記憶に残ってることありますか?w
最終的に残ったのは、主催者のコーディとヤングバックスがその成功体験からAEWを作ったということだけです。
何が言いたいかというと「彼らはいろんな意味で上手い」ということです。
タマ・トンガに期待
いろいろ書いてきましたが、僕は新日本プロレスもAEWもどちらも好きです。
いわば、この記事もまたプロレスを盛り上げる意味で書いています。
内心は、両団体が盛り上がって欲しいけど元祖バレクラにも負けて欲しくない。
New Japan should send a cease & desist to your bootleg BulletClub #4Life https://t.co/ZBqD9LthuQ
— Tama Tonga (@Tama_Tonga) 2021年1月9日
「bootleg」=お前らは海賊版のバレットクラブという言葉をツイートしたバレットクラブのコア4の一人タマ・トンガ選手。
このツイートが何を示唆するのかわかりませんが、それが戦いなのか大団結なのか興味深いところです。
個人的には戦って欲しいなと思う気持ちもありますが、プロレスファンの皆様はどんな展開があったら盛り上がると思いますか?
弱肉強食、投資と回収の世界
プロレスは選手同士の戦いだけではなく、団体間の駆け引きも面白い。
ジョン・モクスリーやクリス・ジェリコという世界的なスーパースターを新日本プロレスに投資し、その数倍の回収を目論んでいるようなAEW。
しかしながら、日本国内に視線を移せば、新日本プロレス(或いはブシロード)もまたそういった駆け引きを他団体にしている「ような」気もします。
まさに弱肉強食の世界。
もしサイバーファイトが本気を出して日本版AEWのようになったら、それはそれで国内のプロレスも盛りがるかも知れません。
いや、今のサイバーファイトグループの動きを見ていると、いつかそうなることも充分に考えられるのではないでしょうか。
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