久しぶりに「圧倒的な強さと凄み」を醸し出すオカダ・カズチカが現れた。
東京ドーム大会のオカダ・カズチカvsウィル・オスプレイを見た率直な感想はまさにそれでした。
オスプレイ選手という怪物すら呑み込んでしまうオカダ選手のプロレス。
もっとも印象に残ったシーンは、長らく封印されていた必殺技、レインメーカーを放った瞬間です。
それは「元弟分」でもあるオスプレイ選手へのリスペクトがあったのかも知れません。
レインメーカー解禁という「最高の餞別」
新世代の台頭
若くギラギラしたイメージの強いオカダ選手も、30代半ばに入ろうとしています。
本人も自覚するように、先輩たちを相手にする段階から、下からの突き上げを感じる段階に差し掛かってきました。
その急先鋒でもあるオスプレイ選手との一戦に関して、「ここでオカダ選手を乗り越え一気に新日本プロレスのトップ戦線に躍り出るのは?」と期待されていた方も少なくはないでしょう。
言わずもがな、190cm前後の体躯で何でもできる二人の戦いはスケール感があり見ごたえのある試合でした。
同日のメインイベント、内藤哲也vs飯伏幸太とはまた趣の違った試合。
ド迫力の試合もあれば、感動的な試合もある。
こういった異なる二つのプロレスを高次元で見せられることも、今の新日本プロレスの強みですよね。
それでは本題へ。
なぜオカダ・カズチカはウィル・オスプレイにレインメーカーを放ったのか
ケニーよりもAJよりもオスプレイはすごい。
オカダ選手にそう認めさせる「元弟分」のオスプレイ選手。
レインメーカーの解禁は、そんな彼に向けての最高の餞別になったのではないしょうか?
封印期間に並み居る強豪と戦ってきたオカダ選手、その並み居る強豪よりもレインメーカーを解禁する価値のある選手が、オスプレイ選手だったということです。
試合はオカダ選手が圧倒しましたが、レインメーカーを引き出したオスプレイ選手にも拍手を送りたい。
やはり「モード」に入った時のオカダ選手のオーラは圧巻ですね。
「一体誰がこの選手に勝てるのか」という凄みで満ち溢れていました。
ウィル・オスプレイの怒り
1月6日のニューイヤーダッシュで、明らかに苛立ちを隠せないでいたオスプレイ選手。
東京ドーム大会では、オカダ戦のみならず、コブ選手も、オーカーン選手も敗北する形となりました。
2021年を最悪のスタートで切ったユナイテッド・エンパイア。
ニューイヤーダッシュのオスプレイ選手の怒りとともに、逆襲の火ぶたは切って落とされました。
新メンバーの加入など興味深いこの新進気鋭のユニットではありますが、そのリーダーであるオスプレイ選手が何を掴み取るのかにも注目したい年でもあります。
まずはその腰にあるブリティッシュヘビー級王座のベルトをどうするのか?
ある意味それも鍵になってくるでしょう。
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