新日本プロレスの一年の締めくくりと始まりを兼ねる大会、レッスルキングダム。
毎年東京ドームで開催される日本最大、世界的にみても有数のこの興行は、新日本プロレスのこれまでとこれから惜しみなくファンに見せてくれる大会でもある。
社会的な情勢に苦しみながらも新しい種を蒔き続けた2020年の新日本プロレスは、2021年に新しいフェーズに突入するのではないでしょうか?
2021年は群雄割拠の新日本プロレスを楽しもう
「メインイベンター以外」の台頭
ニュージャパンカップを制し、新日本プロレス最高峰のベルトIWGPヘビー級王座を手に入れたEVIL選手。
そのEVIL選手の戦友であり、G1準優勝まで駆け上がったSANADA。
既にレスラーとして世界的な名声を受けていたオスプレイ選手の「帝国」の始まりと、オーカーン選手加勢。
棚橋、オカダ、内藤、飯伏、ジェイ以外のレスラーの台頭が目立った年でもありました。
簡単に言うと、層が格段に厚くなったということです。
もはや「このレスラーは絶対に勝つ」という図式はありません。
高橋ヒロムとエルデスペラード
ジュニアヘビー級では、高橋ヒロムとエルデスペラードが中心となって「新日本プロレスとは何か」を再考する年になりそうです。
ベストバウトとも呼び名が高かった2020年末の二人のシングルマッチは、かつての「ジュニア黄金時代」をリスペクトするような、ヒリヒリとした感情がぶつかり合う素晴らしい試合だったことは間違いありません。
ストーリー性渦巻くヘビー級に比べ、戦いの側面を全面に押し出すジュニアの争いは、きっとヘビー級のレスラーたちにも良い影響を与えるのではないでしょうか。
レッスルキングダム15
群雄割拠=戦力の均衡化。
棚橋中邑が築いた土壌にオカダという一本の大きな木が育ち、気づけばその木の周りには新しい木が生え始め、今や森となり、オカダという一本の大きな木は目立たなくなりました。
その森からオカダ選手がまた抜け出すのか?或いは新スーパースターが現れるのか?
非常に興味深いところです。
レッスルキングダム15では、さらに厚くなった選手層が織りなす数々のドラマを目撃することになる。
社会的情勢が不安定な中多くの人を集めるイベントだけに、運営の手腕も問われる重要な大会となることでしょう。
≪END≫
≫≫【ブログランキングに参加しています】クリックにて応援して頂けると嬉しいです!国内外のプロレス最新情報も読めます!