般若プロレス時評

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二冠は内藤哲也から飯伏幸太へ【王者になった二人の少年】

二冠は内藤哲也から飯伏幸太へ【王者になった二人の少年】

 

2021年1月4日、新日本プロレスの年間最大ビックマッチである「レッスルキングダム15」のメインイベントで、飯伏幸太は内藤哲也を破り見事新日本プロレスの至宝であるIWGPヘビー級王座を掴み取りました。

そしてまたプロレス大賞ベストバウトを受賞した盟友でもある中邑真輔が輝かせていたIWGPインターコンチネンタル王座も掴みとるという「2冠王者」となりました。

前二冠王者だった内藤選手から直接飯伏選手にベルトが手渡されるという素晴らしいセレブレーションもあり、1月4日は感動的な一夜だったことは疑いようがありません。

この記事では、そういった感動的なシーンを「興味深い内容」で総括した、蝶野正洋選手(まだ引退してないので蝶野選手と表記します)の言葉とともにふり返ってみたい。

 

蝶野正洋が感じた「素晴らしい」違和感

アントニオ猪木

「最後のメインイベントね、なんか見ててどっか自分の中で違和感があった」

「新しい世代の、新しいプロレスではなかった」

内藤哲也vs飯伏幸太の二人のメインイベントを見て、解説席でボヤくようにつぶやく蝶野選手。

二人の危険技の応酬に対する新日本プロレスOBからの酷評が始まるのか?と思いきや、予想もしなかった言葉が飛び出しました。

「猪木さんだったり昭和だったり、戦いですよね」

「新しい世代の彼らがこういう勝負事をするんだと」

「今の世代の彼らもやるんだと」

蝶野選手の発言を簡単にまとめると、アントニオ猪木から続く互いを削り合うような「プロレス」は世代が変わっても続いている、ということです。

 

プロレス少年だった二人

解説席で野上アナウンサーが言っていた通り、内藤哲也も飯伏幸太も闘魂三銃士に魅了された世代です。

猪木から闘魂三銃士、そして今の世代へ。

アントニオ猪木氏の付き人として、黒のカリスマとしてそして現場監督として手腕を振るっていた新日本プロレスの重鎮からの言葉は、プロレスというジャンルの奥深さを改めて感じさせてくれる内容となりました。

「ストロングスタイルとは何か?」

「新日本プロレスとは何か?」

「IWGPとは何か?」

内藤哲也と飯伏幸太という華やかな新時代のレスラーにすらその「戦い」を見出す蝶野選手。

硬派なレスラーのゴツゴツした戦い=新日本プロレスのスタイルと認識しがちだった自分にとって、新日本プロレスにとって「戦いとは何か」を再考させてくれる言葉を与えてくれた気がします。

 

「史上最高のプロレスごっこ」のラストシーン

内藤選手から飯伏選手に2本のベルトが手渡されたシーン。

僕の率直に抱いた感想はこれです。

まるで大事な宝物を他の誰かに渡す時の、寂しさとやりきれなさを隠す憮然とした表情の内藤選手。

それほどこの2冠というものにかける気持ちがあり、その気持ちを押し込めるほど飯伏幸太という同級生に託したいものがあったのでしょう。

かつて闘魂三銃士に憧れた世代の二人は、その闘魂三銃士の一人に見守られながら、新日本プロレス頂点へと到達しました。

何年か後、いや何十年か後、この二人のレスラーに憧れた少年が、新日本プロレスの頂点を極める日も来るのかも知れません。

パンデミック下の中、ほとんどの期間を王者として新日本プロレスを支えた内藤選手、そしてその内藤選手の想いを乗せ新たな王者となった飯伏選手。

1月4日はこの「二人の少年」が主役だったことは間違いないでしょう。

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