昨年はコロナ禍という時勢もありジュニアとヘビー混合の選手構成でしたが、今年は例年通りヘビー級戦士たちのみで争われる「NEW JAPAN CUP 2021」。
オカダ選手の優勝宣言が大きくクローズアップされるかと思いきや、話題は「IWGP世界ヘビー級王座」論争に独占されています。
当ブログも二冠問題はオカダ選手がケリをつけるものだと思っていましたが、オカダ選手の出る間もなく、二冠は統一されました。
賛否両論のある中でこのNEW JAPAN CUP 2021の勝者はIWGP世界ヘビー級王座に挑戦することになります。
個人的な考えを言うと、IWGP世界ヘビー級王座は「より敷居の高いベルト」になると思います。
ポッと出の選手はまず挑戦できないベルトになるでしょう。
「思い出戴冠」なども無くなるでしょう。
しかも、新設したばかりのベルトなので初期の「格付け」が必用になってくる。
初代AEW世界王者がオメガ選手やペイジ選手でなくジェリコ選手になったのも、それ相応の「格」をベルトに与えたかったのかも知れません。
となると、NEW JAPAN CUP 2021の勝者はある程度限られてくるのではないでしょうか?
オカダ、オスプレイ、鈴木みのる
オカダ・カズチカ
オカダ選手の過去の戦いをふり返ると、その戦いが既に「世界規模」であったことがわかります。
AJスタイルズ、ケニー・オメガ、クリス・ジェリコ、中邑真輔、棚橋弘至…
ベルトの価値もあれど、オカダ選手はその戦いによってIWGPの価値を上げてきた選手と言っても過言ではありません。
IWGP戦線に復帰することを高らかに宣言したオカダ選手。
その並々ならぬ決意はそう簡単に止めることは出来ないでしょう。
IWGP世界ヘビー級王座に対する「想い」も気になるところです。
ウィル・オスプレイ
ユナイテッド・エンパイアのリーダーとしてそろそろ勲章が欲しいオスプレイ選手。
多くの海外のスター選手が対戦したい選手に挙げるほど、その存在は既にワールドワイドになっています。
ケイオスを抜けてから本来の強さからダーティーなスタイルへとチェンジし、サイコロジーを使ったプロレスに移行しつつあるオスプレイ選手。
がしかし、NEW JAPAN CUPという負けたら終わりのサバイバルトーナメントでは、本来の「強さ」を前面に押し出してくる可能性もある。
気がかりなのは、イギリス・レボリューションプロレスのベルトです。
昨年のG1で、僕はオスプレイ選手を優勝候補にあげていましたが、あとからレボプロのベルトの存在に気づき「しまった(汗)」と思ったことを覚えています。
レボプロのベルトが無ければ大本命なのですが…。
鈴木みのる
本音を言えば、鈴木選手にIWGPヘビー級王座を巻いて欲しかった。
その歴史に名を刻んで欲しかった。
しかし変わってしまったものは仕方ありません。
鈴木選手が「そのベルト俺に寄こせ」とIWGP世界ヘビー級王座を名指しする姿が見たい。
海外での人気も凄まじい鈴木選手もまた、ワールドワイドなレスラーと言っても過言ではないでしょう。
ずっと追いかけ続けた 夢はいつつかめるのか
誰にも それは分からないけれど
(中村あゆみ 風になれ)
新設されたベルトに「IWGPの戦い」を吹き込むには、鈴木選手の存在も必用なのではないでしょうか?
NEW JAPAN CUP 2021を楽しもう
新設されたベルトの件でわちゃわちゃしている多くの新日本プロレスのファン。
それほど熱くなれることは、素晴らしいことだと思います。
特に猪木さん世代と見られるファン層の方々にとって「青春」を奪われてしまうような寂しさもあるのかも知れません。
賛否が渦巻く新日本プロレスにおいて、「NEW JAPAN CUP 2021」はIWGP世界ヘビー級王座を目指す者たちの熾烈な戦いとなることでしょう。
新日本プロレスはその「戦い」によって新しいベルトの価値を証明していかなくては行けません。
年始の東京ドームが新日本プロレスの年明けのような印象でしたが、今年は「NEW JAPAN CUP 2021」が本当の意味での年明けなのかも知れません。
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