激動の2020年を終え、2021年に向かう新日本プロレス。
内藤選手の二冠獲得、KENTA選手の乱入、EVIL選手の裏切り、YOSHI-HASHI選手の初戴冠、オスプレイ選手の裏切り、オーカーン選手の襲来…
パンデミック下にありながらも、数々のドラマが生まれた2020年。
その総決算である2021年の東京ドーム大会が、先々の方向性を指し示すことになるのは間違いありません。
当ブログ的2021年の注目選手をあげるとするのならば、その選手は東京ドーム大会に出場していません。
2021年、新日本プロレスでの注目選手であり主役になれる選手をあげるとするのならば、それはYOH選手です。
プロレスと感情移入
MMAブーム到来?
総合格闘技=Mixed Martial Arts。略してMMA。
普段総合格闘技に馴染がない自分でも、YouTubeにアクセスするとついつい見てしまうのが総合格闘家たちの動画です。
総合格闘家としてもYouTuberとしても影響力を持つ選手を筆頭に、一気に様々な選手がYouTubeに参戦してきました。
トレーニングの動画もあり、一般的なYouTubeの企画のようなものもあり、どれも楽しい。
そしてまた動画を見られる=MMAというジャンルを知ってもらうというブランディングにもなっています。
急にMMAの話を持ちだして何が言いたいのかというと、「ではプロレスの魅力とは何か」ということです。
総合格闘技でも試合に向けて選手同士の煽り合いがあり、それを「プロレス」と例えられることも多い。
MMAが盛り上がっていけばいくほど、そういったシーンを散見する機会は増えていくでしょう。
それはプロレスにとってネガティブなことなのか?
むしろプロレスの魅力を再考出来るチャンスなのではないでしょうか?
話をプロレスに戻しましょう。
YOH
結論から言うと、もしSHO選手よりも先にYOH選手がIWGPジュニアヘビー級のタイトルを獲ったのならば?これほど「のれる」展開はない、ということです。
ロッポンギ3Kというタッグチームで華々しいキャリアを重ねてきたYOH選手とSHO選手ですが、先輩レスラーからは「あいつらから感情が伝わってこない」という激をもらうことも多い。
やはりこの二人の感情が爆発する瞬間は、お互いが向かい合うことでしか生まれないのではないか。
同時期を過ごしたヤングライオン時代。
SHO選手よりもYOH選手の器用さやプロレスの上手さが目立った海外遠征前。
海外遠征を経てロッポンギ3Kとなり生まれかわった二人に待っていたのは、「感情が伝わらない」という先輩方の叱責。
そしていつの間にかシングルプレーヤーとしてSHO選手への評価が高まり、出遅れてしまったYOH選手。
プロレスラーとして歯車が合い始めたSHO選手と、そこから出遅れ、さらに怪我までしてしまったYOH選手。
だからこそ、「何が、何でも」「どんな手を使ってでも」ガムシャラに頂点に立とうとするYOH選手が現れれば大いに「のれる」のかなと。
例えそれが「裏切り」という形であったとしても、です。
2021年はプロレスの魅力を再考できる年になる
MMAとプロレスは別物です。
それぞれにそれぞれの魅力があり、どちらが優れているということではありません。
しかしながら、MMAの人気が出れば出るほど、「プロレスとは何なのか」と考える場面も増えるかも知れません。
プロレスの根幹は戦いです。
しかしそれと同じくらい感情という要素も大事になってくる。
プロレスとは、その一試合だけで人々を魅了する試合もあれど、やはり長く見続ければ見続けるほどその試合の「意味」を味わえるジャンルです。
内藤哲也とオカダ・カズチカ、ケニー・オメガと飯伏幸太、エル・デスペラードと高橋ヒロム…
ロッポンギ3Kの二人にとって、こういった素晴らしいレスラーたちに並ぶにはハードルが高過ぎる。
しかしながら、そのハードルを越え得るような「お互いへの感情」が、ロッポンギ3Kの二人にはあるような気がしてならない。
その口火を切るのはYOH選手であって欲しいと期待を込めて、2021年の注目選手にあげました。
読者の皆様は誰を2021年の注目選手にあげますか?こういったことを考えることもプロレスの醍醐味なのかも知れません。
≪END≫
≫≫【ブログランキングに参加しています】クリックにて応援して頂けると嬉しいです!国内外のプロレス最新情報も読めます!