プロレス時評

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【飯伏幸太がG1連覇】神によるIC王座の「神格化」はあるの?

飯伏幸太が『レック Presents G1 CLIMAX 30』を制覇

【飯伏幸太がG1連覇】「王様格」の乱立と「神」について

 

『レック Presents G1 CLIMAX 30』は飯伏幸太が優勝

秋開催となった『G1 CLIMAX 30』が終了しました。

まず、何事もなくこの大規模な興行が成功に終わったのも、G1に関わった方の全ての努力の賜物です。

パンデミックという未曾有の社会現象の中で、きちんとルールを守り観戦されていたファンの方々は素晴らしい。

withコロナ時代のライブエンターテイメントにおいて、新日本プロレスは良いお手本になったのではないでしょうか?

来年のドーム二連戦を堂々と発表した時は、ある種の「誇らしさ」まで感じた次第です。

それでは、肝心なリング上についても触れてみたい。 

 

世代交代、均衡する力

世代交代

今回のG1クライマックスでもっとも話題をかっさらっていったのは、ウィル・オスプレイの新ユニット結成でしょう。

二番目は嫌だ、という明確なメッセージとともにオカダ・カズチカから離れたオスプレイ選手。

片やBブロックではSANADA選手とEVIL選手が決勝進出をかけメインイベントを争いました。

オカダ、内藤、飯伏、ジェイ、棚橋というトップオブトップからトップをもぎ取ろうとする新世代の台頭は見ていて頼もしかったですね。

均衡する力

そしてまた、「誰が勝ってもおかしくない」という新日本プロレスの戦力の充実度が見えた大会でもありました。

ベルトの有無や選手間の格に関わらず、どちらが勝つか分からない。

過去10年ほどリアルタイムでG1を観てきましたが、これほど戦力の均衡した大会はありませんでした。

各々の選手の実力があるからこそ「誰が勝ってもおかしくない」状況ではありました…が、Aブロックにおいてはオカダ選手の「マネークリップ」の存在も大きかった。

もし一撃必殺のレインメーカーを繰り出していたら?

勝負に「たられば」は禁物です。

しかし、あえてマネークリップにこだわったことが、皮肉にも戦力の均衡化に寄与してしまった面もあると思います。

神によるIC王座の「神格化」に期待

【飯伏幸太がG1連覇】「王様格」の乱立と「神」について

 

王様格が乱立する新日本、やはり最後は神なのか?

プロレス界の王(鈴木みのる)、キングオブダークネス(Evil)、キングスイッチ(ジェイ)、ドミネーター(オーカーン)、エンパイア(オスプレイ)※1

に加え、ユニットの王様格である内藤選手、オカダ選手、棚橋選手。

言葉遊びでも何でもなく、王様或いは王様格の選手が乱立する新日本プロレス。

いちファンとしては戦いのバラエティが豊富になるので、「楽しいな」くらいしかないのですが、気になるのはベルトの存在です。

このブログでも何度も引用していますが、クリス・ジェリコの言う通り、プロレスリングというジャンルにはベルトが「レイアウト」されてなくてはいけない。

いろんな派閥やタイプの違うレスラーが集まっても、皆がベルトに向かうことでジャンルが成立する面もある。

でも、ユニットや王様&王様格の多さに比べ、最高位がIWGPヘビー級だけというのはバランス的にどうなのかなと。

これを解決してくれるのが、「神になる男」=飯伏幸太ではないでしょうか?

※1.オスプレイ選手はリーダーを名乗っていませんが「二番手は嫌だ」という彼の発言からエンパイアの王に勝手に選出 後々エンペラーってなるんですかね?※

 

「もし」2リーグ制が実現すれば、おのずと必要になってくるIC王座

本隊、ケイオス、鈴木軍、ロスインゴ、バレットクラブ、エンパイア。

いっそのこと2リーグに分けてもいいのでは?

僕は、何があってもIWGPヘビー級王座が新日本プロレスの最高位だと思っています。

しかし、もし2リーグ制が現実になるのならばIWGPヘビー級王座とは違う価値観の崇高なベルトも必要になってくる。

IC王座がもっともそれに近しい存在ではありますが、現状をかんがみるとそこまでの域に達せてはいないし、クリス・ジェリコが巻いたにせよ、中邑選手以上に現在進行形でベルトの価値が高まった瞬間はないと思う。

飯伏選手は公式のインタビューにて

二冠には興味が薄れました。いまは獲ったことのないIWGPヘビー級のベルトが欲しい

と発言しています。

しかし、二冠の「現実的なきっかけ」を作ったのは飯伏選手でもあります。

IWGPの象徴だった棚橋選手、ICの象徴だった中邑選手、この二人が輝かせていたベルトが今は二冠状態になり、価値があやふやになっている。

神になった暁には、どんな形であれ是非この二冠問題にケリをつけて欲しい。

僕としては、IC王座が再び輝く状況を望んでいます。

新日本プロレスは数年先を見越してストーリーを組んでいると思うので、何かしらのアイデアは既に存在していると思いますけれど。

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