KOPW2020タイトルホルダーとG1CLIMAX30
G1CLIMAXは「王者が首を狙われる大会」という側面もあります。
勿論各レスラーが優勝を目指していることは当たり前なのですが、「王者から直接フォールを取るチャンス」のある大会です。
公式戦で王者と試合を組まれるなんて、たとえそれがタイトルマッチでなくとも相手レスラーとってはおいしいことに間違いない。
逆に、シングルのベルトを持つレスラーにとっては、日々防衛線のような大会でもある。
矢野選手は、今年新たに新設された『KOPW2020』のタイトルホルダーです。
年末まで防衛をし続けなければならないという括りはあるものの、現時点ではKOPW2020は矢野選手の手中にある。
IWGPヘビー級王座、IWGPインターコンチネンタル王座、NEVER無差別級王座。
KOPWにはベルトというものはないにせよ、矢野選手は立派な「チャンピオン格」のレスラーとしてG1CLIMAX30に挑むことになる。※その点で言えばKENTA選手も同じです※
本来ならば一二を争う「強者」であるレスラーながら、曲者としてプロレスの楽しさを僕たちファンに教えてくれる矢野選手。
今回は「覇者」というエッセンスも加わり、僕個人的には矢野選手の戦いも見逃せないところです。
当記事では公式戦の注目する試合や見どころをピックアップしてみます。
ケイオス対決
まず見逃せないのは同門対決です。
NEVER6メンタッグでも熱い戦いを繰り広げたケイオス勢。
チームとしての戦いを見せる、いやケイオスとして他のユニットに戦いを見せつける、そんな気概を感じました。
矢野選手は自身のYouTubeチャンネルでもYOSHI-HASHI選手の初戴冠についての感動を語っており、「ケイオスっていいな」とファンに再確認させた戦いとも呼べるでしょう。
しかし、感動もつかの間、すぐ戦いが始まるのがプロレスです。
矢野選手のBブロックにはYOSHI-HASHI選手と後藤選手がエントリーしています。
両者とも矢野選手のYouTubeチャンネルでほっこりと仲の良い雰囲気を醸し出していただけに、リング上での一対一のシリアスな戦いに注目したい。
余談ですが、「矢野選手のYouTubeチャンネルで」なんて言葉、一年前では考えられませんでしたよね?プロレスもどんどん進化していきますね。
話を戻すと、このケイオス対決は特に最終戦10.17両国のYOSHI-HASHI戦が楽しみです。
初タイトルを獲得しのっているYOSHI-HASHI選手に、先輩として「プロレスの厳しさ」を矢野選手が叩き込むのか否か。
あえて言わせてもらうのならば、「強者」モードの矢野選手が見たい。
トラウマ再び?王者を奈落の底に落とす矢野通
内藤選手のファンの方は、同じブロックに矢野選手が入ったことに
「あ…」
と不安な気持ちがよぎった方も多いでしょう。
矢野選手には強敵をあっさり食ってしまうという「曲者」という一面がある。
昨年のインターコンチネンタル王者よりもはるかにグレードアップ=二冠王者になった内藤選手にとって、彼の存在は難敵中の難敵になることは間違いない。
今回内藤選手には是非対策を練った上で矢野戦にのぞんで欲しい。
「矢野通?楽勝でしょ?」
的な余裕ではなく、
「今回は気を引き締めて臨みますよ。なぜなら彼はKOPW2020を征したわけで…」
のようなw
内藤選手が王者としての貫禄を見せつけるのか、矢野選手が変わらぬ曲者ぶりでKOPWを征した巧さを見せるのか、注目です。
矢野通のプロレスを楽しむ
YouTubeチャンネルで様々な顔を見せてくれる矢野選手。
そこにはヒールなのか否かという括りはなく、「エンターテイナーとしての矢野通」が存在しているのではないでしょうか。
例年のG1とは違い、また違った印象を矢野選手に抱きながらG1を観る方も多いことでしょう。
強い選手がいて、すごい選手がいて、ユニークな選手がいて、諦めない選手がいて。
プロレスとはそういった選手が混然一体となって作り上げるジャンルです。
今年のG1で矢野選手がどんな戦いを見せてくれるのか?
矢野選手としてもKOPWタイトルホルダーとして首を狙われる可能性もあり、いつもと違うG1になることは本人が最も自覚しているのかも知れません。
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