BEST OF THE SUPER Jr.27の行方
G1クライマックスがヘビー級ナンバーワンを決める戦いならば、ジュニアヘビー級ナンバーワンを決める戦いはBEST OF THE SUPER Jr.です。
でも、今年は開催されるかどうか、分からない…
と思いきや、ちょっとした「サイン」が見えたここ数日。
昨日も言ったが、今年スーパージュニアはちゃんとやるんだろうな?
— DOUKI (@DoukiPerros) 2020年9月12日
俺は勝手にあると思ってるけど
俺が一番に名乗り出てんだ
絶対に出せよ
もう一つ
— DOUKI (@DoukiPerros) 2020年9月12日
高橋ヒロムとは絶対に同じブロックにしてくれよ
決まりだな
— DOUKI (@DoukiPerros) 2020年9月13日
今からスーパージュニアが楽しみで仕方ねぇよ
nos vemos pronto https://t.co/vNYKAVCRnm
たしかに、このやりとりだけでベスト・オブ・ザ・スーパージュニアはあるんだなと解釈することはできません。
ただ、可能性がないとは言い切れない。
第62代IWGPジュニアタッグ王座決定リーグ戦には出場していないDOUKI 選手にとって、他のジュニア選手が躍動する様はストレスの対象でしかなかったでしょう。
そしてまたヒロム選手にとってもリーグ最終決戦で「完敗」をしてしまっただけに、復活へのステージが欲しいですよね。
とは言いながら、やっぱり触れなくてはいけないのはこの選手。
マスター・ワト。
田口監督の苛立ちにプライドを見る
先のタッグリーグで僕が気になったこと。
それは田口監督のいら立ちです。
あれは田口監督ではなく、田口隆祐でした。
何を天山、田口、棚橋……何を『ハイハイハイハイ』言うこと聞いてるんだ。
新日本プロレス公式
ヒロム選手から「先輩」に向けられたこの言葉。
やや迷走気味のワト選手に向けられながら、カウンターのように先輩方への皮肉ともとれる口撃をしかけて来ましたよね。
「ヒロムかっけー」
ワサワサとそういう評価が広がる中、田口選手は明らかに苛立ってました。
回り道、遠回り(してるように見えるけど)、ムダなことは何一つない、彼にとって。グランドマスター……すべてをマスターして、グランドマスター目指してるわけで、回り道、遠回り、なにもない。一歩一歩がグランドマスターの道だからね。彼は最短距離(目指してるんだろうけど)、(ここ最近の足踏み)それは最短距離じゃないかもしれないけど、マスター・ワト、ワトの道があるわけだから。気にせず一歩一歩、ステップアップしていけば。
新日本プロレス公式
公式は意外と添削が入っているものです。
この場面の映像では
ヒロムは最短距離で進んだのかも知れないけれど
と険しい顔で名指ししていましたね。
田口選手のこういった一面、嫌いじゃない。
もしベスト・オブ・ザ・スーパージュニアが開催されるとしたら、若手選手のプロモーションに対する「先輩」の在り方や価値観に関するプチイデオロギー闘争が見れるかも知れません。
しかし、今のジュニアは「言葉のプロレス」に陥らないことが素晴らしい。
リング外で言い合おうと、リング内ではしっかり試合でみせてくれる安心感がありますよね。
ヒロムちゃんワールドとマスター・ワト
高橋ヒロム選手の魅力は、どんな困難があろうとそれを自分のプロレスへと昇華させていくところではないでしょうか?
常に点を作り出し、それを線でつないでいく。
自分が注目されるシリーズが敗北という形で終わっても、すぐ点を作りにかかる。
なのでどんなシリーズでも
「あれ?ヒロムいなくね?」
と感じることがないんですよね。
こういったヒロムちゃんワールドは相手選手には厄介です。
下手に避けるとどんどん攻め込んでくるので、石森選手や矢野選手、タイチ選手のように主導権を握りにかかるのがベターなのかも知れません。
ここでワト選手について考えてみたい。
例の「ガマガエル」発言もあり、ヒロムちゃんワールドに「言葉」で対抗しに行っているようにも見えます。
確かに、プロレスラーにとって言葉は大きな武器です。
でも僕は、無理に合わせることはないんじゃないかなと思います。
石森選手や矢野選手、タイチ選手のようにそれぞれの世界観を持ったレスラーならばヒロムちゃんワールドに飛び込んでも乗りこなせるかも知れませんが、ワト選手はグランド・マスターへの道を歩んでいる最中。
寧ろ、空気が読めないくらいのふてぶてしさがあっても良いのではないでしょうか?
ベスト・オブ・ザ・スーパージュニアは開催されるの?
ベスト・オブ・ザ・スーパージュニアがなければ、先々のストーリーはどうなっていくのか?
今は9月です。
来年のドーム大会があるのかも不明ですが、あると仮定すればあと数ヶ月しかありません。
「ドームのためにベスト・オブ・ザ・スーパージュニアが必用」という言い方は適切ではないのかも知れませんが、ヘビー級の祭典G1クライマックスが開催されるように、ジュニアの祭典もみたいのがいちプロレスファンとしての心境です。
ジュニアタッグリーグ(第62代IWGPジュニアタッグ王座決定リーグ戦)があり、G1クライマックスがあり、これにスーパージュニアとヘビーのタッグリーグがあれば、一通りのラインナップが揃うことになる。
パンデミック下の中、何もかもが想定通りにいかない現状。
それでも様々なアイデアでファンを楽しませてくれる新日本プロレスが、次はどんなアイデアを出してくるのかに注目したいですね。
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