最近、試合というよりもファンの声に目が言ってしまう新日本プロレス。
IWGPをかけた戦いのみが今の新日本プロレスを体現しているわけではありませんが、ヤングライオンの試合からはじまり、試合の順番が進むにつれ徐々に格を強め、メインイベントにIWGPに関わる試合を持って来るのが新日本プロレスの興行の基本的な流れです。
こういった流れをとっているから、メインイベントの良し悪しにファンの意見が多くなるのも当然のことです。
僕の肌感覚ではありますが、ファンの方のプロレスの見方、考え方も徐々に変わってきているのではないでしょうか?
それは決して悪い意味ではありません。
真夏の総決算、締めるのは王者EVILか?逆転の内藤哲也か?
結果よりも過程への目線
ヒーローものの映画のほとんどは、終始悪役が状況を支配し、最後にヒーローが活躍するというものです。
そういったヒーローものの映画に限らず、テレビドラマの世界でも何もかも上手くいく主人公がなんてまずいません。
友情関係にしろ、恋愛関係にしろ、家庭環境にしろ、社内での競争にしろほとんどが上手くいかず、最後に光が見える。
裏を返せば、目の前にいくら悪い展開が続いても、「きっとハッピーエンドになる」という潜在意識があるから、どんなに主人公が逆境に立たされても視聴者はドラマを見続けることが出来るし、主人公の困難な状況を受け入れることが出来る。
映画やドラマは結果よりも過程の質によって評価されているとも言えるでしょう。
で、新日本プロレス。
勝敗プラスαへの様々な意見
EVIL選手も、内藤選手も、素晴らしいレスラーです。
批判が集中しているEVIL選手も、それまでの彼のプロレスに対する姿勢が逆に評価されていると言っても過言ではありません。
内藤選手がEVIL選手にあれこれ言うのも、彼の実力を認めているからこそです。
しかし、ケニー・オメガが去った後のジェイ・ホワイトの戴冠時と同様
「役割が回ってきただけ」
というファンの声があるのも事実。
「顔じゃない」
「つまらない」
「内藤にベルトを戻せ」
そういった言葉が出て来るのは、勝敗だけではなく、プロレスのプラスαの部分にファンの目線がいっている証拠でしょう。
KOPWの台頭や、NEVERの素晴らしい試合などもあり、それらと比較されて
「IWGP」
というものの存在についていろんな意見が出ることは有意義なことです。
こういった声を運営はチェックしていると思いますし。
ただ…
僕が不安というか不満に感じるのは、内藤選手もEVIL選手もお膳立てにならないで欲しいということです。
EVILと内藤哲也のベストバウトがみたい
新日本プロレスという団体の強みは、G1クライマックスで評価を一変させることが出来ることです。
「最近の新日本ツマンネ( ´△`)」
というモヤモヤした流れがあっても、G1でストロングスタイルの試合を見せ続ければ
「新日本やっぱスゲェェエエエエエエ!キタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━!!」
とファンの手の平返しが見込めるから※僕も毎年そんな感じですw※。
今のIWGPがどうであれ、もうすぐG1が始まるし、その後にIWGP復権の流れを組めば…
内藤選手にもEVIL選手にも、そんなお膳立てのコマにはなって欲しくありません。
誰がなんといおうと、今現在の至宝をめぐる戦いは内藤哲也とEVILのものです。
明日の大会を締めるのはどちらでも良い。
この二人にしか出来ないベストバウト級の戦いに期待したいです。
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