プロレス時評

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【少年の夢】内藤哲也の新たなる出発【Esperanza】

【少年の夢】内藤哲也の新たなる出発

内藤哲也とはどんなレスラーなのか?

プロレスファンそれぞれにそれぞれの内藤哲也像があり、一言でそれを現すことは不可能でしょう。

僕個人的な内藤選手の印象は「永遠のプロレス少年」というものです。

大人になっても、プロレスラーになってもプロレスが、いや新日本プロレスが大好きなプロレス少年、それが内藤哲也ではないか、と。

  • 新日本プロレスのレスラーになる
  • 20代でIWGPを巻く
  • 東京ドームのメインイベントの花道を歩く

20代での戴冠はならなかったものの、この夢は全て叶えた内藤選手。

しかし、栄光と没落のギャップが大きいことも、内藤選手のレスラー人生の特徴です。

飯伏選手に敗北しIWGPヘビー級王座という名称を残せなかった内藤選手の脳裏には、一体どんなものが去来していたのでしょうか?

 

再逆転の内藤哲也

1982年

プロレス的な見方をして大変申し訳ないのですが、この統一構想に関して飯伏選手を責めることは間違いです。

プロレスファンとしての意見をぶつけるのなら良いとしても、飯伏選手に誹謗中傷をすることはよくない。

統一は新日本プロレスの構想であり、そこに飯伏選手が抜擢されたのですから。

話を戻すと、1982年生まれの二人が最後にIWGPヘビー級王座とIWGPインターコンチネンタル王座の最後を戦った意味とは何か。

やはりインターコンチネンタル王座が鍵だったのではないでしょうか?

片や橋本真也選手の強さに憧れたプロレスファンで、片や武藤敬司選手の華やかさ憧れたプロレスファン。

鹿児島と東京に生まれ、別々の道をたどりながらたどり着いた新日本プロレス。

飯伏選手は「インターコンチネンタル王座の象徴」中邑選手との戦いでプロレス大賞ベストバウトを受賞し、その中邑選手が新日本プロレスを去ったあとインターコンチネンタル王座の象徴となった内藤選手は、ベルトを破壊しにかかりました。

異論はあると思いますが、やはりインターコンチネンタル王座にゆかりのあるこの二人が最後の戦いに挑むことは、必然だったのかも知れません。

 

少年の夢

プロレス少年だった頃からの思い出が詰まった「IWGPヘビー級王座」という新日本プロレスの象徴。

俺はどうしても、IWGPヘビー級王座っていう名前を残したかった。きっと統一されて、名前もすべて変わってしまうんでしょ? 負けてしまったから、もう言い訳はできない。でも、俺はIWGPヘビー級王座っていう名前を、残したかったぜ、カブロン

(内藤哲也 新日本プロレス公式)

プロレスラー内藤哲也として、そしてプロレス少年として内藤選手は飯伏選手と対峙しました。

新日本プロレスと対峙したと言っても良いでしょう。

「プロレス」という枠を超え、いちプロレスファンとして内藤選手の心情を察すると、なかなか辛いものがあります。

名前を残したかったほどの存在に、自分が終止符を打ってしまうことになったのですから。

しかし、「逆転の内藤哲也」という言葉もある通り、ここから内藤選手がどんな巻き返しを見せるのかも楽しみです。

順風満帆にいかない時の内藤選手ほど、輝きを放つ印象が強いから。

「そんなに統一が嫌なの?だったらベルトが統一されたらそのベルトに挑戦するの?嫌ならできないのでは?」

的に飯伏選手に釘をさされた形になりましたが、どういった形で内藤選手がてっぺんに向かうのかも興味深いですね。

 

託した内藤、託された飯伏

同じ年に生まれたプロレス少年同士が紡ぐIWGPの歴史。

物理的、そして名称的にIWGPヘビー級王座とIWGPインターコンチネンタル王座という存在は消えてしまいますが、ファンそれぞれの脳裏に残る記憶が、それぞれベルトの歴史なのかも知れません。

「IWGP世界ヘビー級王座」

初代王者は旗揚げ記念日のメインイベントで決定するとのこと。

いわば新しい歴史の始まりです。

ベルト新設に関して様々な議論が紛糾していますが、誹謗中傷を除けば健全な議論ということが出来ます。

そういったいばらの道を乗り越えて、また新たな歴史が積み上げられていくでしょう。

ベルトが新設されたからと言って、選手がごっそり変わるわけでもありません。

寧ろヒロム選手の欠場をモノともしないジュニア戦線や、オカダ選手やジェイ選手の復興で盛り上がるヘビー級戦線など、春に向けて期待しかない状況です。

一方で内藤選手はすぐタイトル戦線に戻らないかも知れません。

敗れた直後の挑戦。俺自身も早いと思うよ。俺が観客席にいたら、“また内藤かよ。なんで内藤なんだよ?”って思ってるよ、間違いなく。

(内藤哲也 新日本プロレス公式)

内藤選手の中にいるプロレス少年がそれを許さないでしょう。

復活はG1か、それとも海外のリングなのか?

どのような道のりを経て、ドームのメインイベントへ戻るのか?

再逆転の内藤哲也の躍動を期待しつつ、新たな歴史を刻んでいく新日本プロレスを楽しみたいですね。

旗揚げ記念日は「初代IWGP世界ヘビー級王者決定戦」に相応しい戦いを、飯伏選手とデスペラード選手に期待しています。

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