【11.7大阪直前】Road to POWER STRUGGLEをふり返る
Road to POWER STRUGGLE
いよいよ明日11月7日、大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)にてPOWER STRUGGLEが開催されます。
この大会でドームへのあれこれが決まって来るのではないか?とハラハラドキドキの方もいれば、なんかつまんないなぁとテンション下がり気味の方もいることでしょう。
この記事では11.7POWER STRUGGLE全6試合の試合順にRoad to POWER STRUGGLEをふり返ってみたい。
長い記事になりますが、内容自体はグダグダ書いていないので試合直前のまとめ的な感じで読んで頂ければ幸いです。
それではまずは第一試合の矢野通vsザック・セイバーjr.から。
第1試合 時間無制限1本勝負「KOPW 2020」争奪戦 ノーコーナーパッドマッチ 矢野通 vs ザック・セイバーjr.
この試合に関しては「投票どこいった?」という疑念が先ずは湧いてきますよね?
ザック選手が『ノーロープ時限爆弾爆破デスマッチ』という無茶ぶりをしたからなのか?それとも投票のルール自体過去のものなのか。
こういうさりげなくグダるのも新日本プロレスの「お茶目」な部分ではありますが、提唱者のオカダ選手がどう思っているのか興味深い。
そして、なぜザック選手だったのか?
ベルト保持者が他のタイトルへ挑戦するのは新日本プロレスでは定番化してきましたが、他にも選手いるじゃんと思ったのは僕だけではないはずです。
と考えるとザック選手でなければいけなかった理由があるはずで、それが今後の「KOPW 2020」の行方につながってくるということでしょう。
第2試合 60分1本勝負 NEVER無差別級選手権試合 鈴木みのる vs 鷹木信悟
気迫がみなぎり、まじりっけの無い戦いを繰り広げるこの二人。
前哨戦でもバチバチな戦いが続いていましたよね。
鈴木選手の荒れっぷりが見事ですが、やみくもに荒れず的確に技を仕掛ける部分が素晴らしい。
オイ鷹木、どうだ、俺の、俺の新しい必殺技……いやいや違う。30年以上の、歴史が詰まった逆片エビ固め。痛いだろ? 痛いだろ? な? お前の知らない歴史が、あの逆エビの中にすべて詰まってんだよ。大阪で食らいやがれ、俺のすべて……
(鈴木みのる 新日本プロレス公式)
かっこ良過ぎませんか?
技とキャリアと気持ちを現したまさにレスラーらしい言葉です。
僕はこういう表現ってすごく大事だと思うんですよね。
だって、プロレスラーはレスリングをする人間であって、抽象的な言葉で争い合うものではないから。
今の新日本プロレスはやや抽象度が高いので、この鈴木選手の姿勢はかなり響きます。
ところで、鈴木みのる、鷹木信悟、石井智宏という今のNEVER戦線を代表するこのレスラーたちの牙城を崩すのは誰になるのでしょうか?
僕的には、ヘナーレ選手にこのNEVER戦線をかき回して欲しいですね。
帰ってきてるのかな?泳いで帰るとか言ってたけど。
日本に泳いで帰ります。 pic.twitter.com/3eXWQGaIzy
— Henare | ヘナーレ (@HenareNZ) 2020年10月26日
第3試合 60分1本勝負 スペシャルシングルマッチ オカダ・カズチカvsグレート-O-カーン
闘魂ショップで発売されたTシャツの売れ行きからでもその支持の高さがわかるグレート-O-カーン選手。
前哨戦でもオカダ選手側を圧倒し、凄まじい勢いを見せつけています。
と、いう見方もあれば、
「ヤングラインに勝ってるだけやん」
という声があるのも事実です。
でも僕はこう思います。
前哨戦を圧倒したその状態で一対一でオカダ選手に向き合うということは、グレート-O-カーン選手にはかなりのプレッシャーになるのでは、ということ。
ここまで圧勝したんですから、負けられませんよね?
いやプロレス的に考えれば「逆転のオカダ・カズチカ」的ストーリーなんだと思いますが、そういった目を差し引いても「ショッパイ」試合は出来ません。
SNSでもリング内でも強烈なインパクトを残しているだけに、シングルマッチでその真価が問われそうです。
ドームや新日本プロレスの今後を示唆する後半三試合
第4試合 60分1本勝負 IWGP USヘビー級王座挑戦権利証争奪戦 KENTA vs 棚橋弘至
この試合は新日本プロレスの今後を占う意味でも重要な試合です。
なぜならその先にジョン・モクスリーがいるから。
単なるジョン・モクスリーではなく、「AEWの」ジョン・モクスリーという見方が出てきたからです。
新日本プロレスとAEWは断交という見方が蔓延していましたが、ここにきて雪解けムードが出てきました。
がしかし、AEWにはTVSHOWという縛りがあるので、与えられた試合時間、練れらたストーリーなどを考えると新日本のレスラーが次々とAEWに上がれるわけはない。
なるべく現状のクリエーションを崩さない状態で新日本のレスラーを組み込みたいはずです。
なので雪解けしてもノリノリで次から次とマッチアップが組まれるわけではない。
僕は新日本プロレスの顔として棚橋選手が他団体と接点を持つことは良いことだと思う。
でも、アメリカで大きな挫折を経験し、新日本プロレスで再起を誓ったKENTA選手にも「アメリカへのリベンジ」をして欲しいという気持ちがあります。
というかすでに感情移入しちゃってますw
どちらが勝っても面白くなるであろうこの試合、KENTA選手の意地が爆発すればとんでもない好試合になること間違いなしです。
第5試合 60分1本勝負 東京ドーム・IWGPヘビー級&IWGPインターコンチネンタルダブル王座挑戦権利証争奪戦 飯伏幸太 vs ジェイ・ホワイト
Road to POWER STRUGGLE
Road to TOKYODOME
Road to GOD
今の飯伏選手には「神になる」という壮大なプランがあります。
Road to GOD☆GOLDEN☆STAR
とも言えますね?
そのプランの前に立ちはだかっているのがジェイ選手です。
G1での結果を踏まえると飯伏選手が勝ちそうだし、バレクラの内紛を見るとジェイ選手が勝ちそうでもある。
去年、もっとも新日本プロレスに貢献したのはジェイ選手だと思う。
春にMSGでオカダ選手に負け、夏にG1で飯伏選手に負け、冬に東京ドームで内藤選手に負け…。
全て美味しい部分を相手に捧げてきたジェイ選手。
その後パンデミックの影響もあれど、今年は何のタイトルも獲っていない。
このまま終わるなんて考えられませんよね?
という余韻を残しつつメインイベントへ。
第6試合 60分1本勝負 IWGPヘビー級・IWGPインターコンチネンタルダブル選手権試合 内藤哲也 vs EVIL
前哨戦は内藤選手側の10連勝で終わりました。
僕は内藤選手がEVIL選手がというよりも、この「10連勝」に新日本プロレスの焦りを感じてしまっています。
多分前哨戦に何らかのインパクトを残したかったんだと思います。
が、この10連勝ですらそこまでのインパクトにはなっていない。
11.7大阪のセミとメインは
「ドームは飯伏内藤か?ジェイEVILか?それ以外か?」
が決まる重要なカードです。
この二人の戦い自体よりも、ドームのカードがどうなるかの方に注目が集まってしまっていますよね。
僕は何度もブログに書いてきましたが、内藤選手もEVIL選手も素晴らしいプロレスラーです。
でも今回の10連勝やコメントを見るにつけて、二人が窮屈な場に押し込められているような感じがしてならない。
プロレスが楽しくなさそうなんですよね。
ヘラヘラしろというわけではなく、殺伐とした中でも鈴木選手のように活き活きできるはずでもある。
でもそれがあまり感じられない。
やはり、あまりストーリーを練り過ぎると、選手が窮屈になってしまうのかも知れませんね。
昨年の四人で二冠のストーリーはそれとして楽しむことが出来ましたが、流石に二度目はファンもやっている選手も何か感じる部分はあるのでしょう。
もう試合内容で魅せるしかない崖っぷちの状況の中で、内藤選手が、EVIL選手が、そして新日本プロレスがどういう結末を見せてくれるのか、注目です。
≪END≫
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