プロレスには黄金カードというものが存在します。
新日本プロレスで言えば、かつての棚橋vs中邑、棚橋vsオカダ、ケニーvs飯伏、内藤vsオカダ等々。
ヒロムvsデスペラードも黄金カードと言っても良いのではないでしょうか?
つまり「深い人間関係もコミコミの上で素晴らしい試合が実現するカード」のことです。
昨日15日のニュージャパンカップでジェイ選手が棚橋選手を下し、フィンレー選手はYOSHI-HASHI選手を下しました。
準々決勝ではこの二人が激突します。
2015年新日本プロレス入団で互いに切磋琢磨し合い、2018年にはIWGPUSヘビー級選手権もたたかったこの二人。
新たな黄金カードは生まれるのでしょうか?
フィンレーvsジェイは黄金カードになる?
新日本プロレスの頂点を掴んだジェイ・ホワイト
まだ20代ながらIWGPヘビー級王座、IWGPインターコンチネンタル王座、そしてIWGPUSヘビー級王座を掴んだジェイ選手。
バレットクラブの若きリーダーとして、新日本プロレスをけん引する一人です。
そんな彼とは裏腹に、中々芽が出なかったフィンレー選手。
ゲイブ(リエル)の焦る気持ち、俺はよくわかるよ。あいつはパンデミックが起きてからずっと日本に留まってトレーニングを続けている。つらいだろうけど、一度も弱音を吐いたことがない。あいつも気持ちの強さはすごいよ。あいつには明るい未来が待っているだろう。結果を残せなくてイラ立つ気持ちは痛いほどわかる。でも、あともう少しで結果が付いてくるだろう。
(デビッド・フィンレー 新日本プロレス公式)
先日の愛知県大会でゲイブ選手にアドバイスした言葉は、自身の過去と重なった部分もあるのではないでしょうか。
現在のフィンレー選手はワールドタックリーグを制しIWGPタッグ王者にもなり、インパクトレスリングの現タッグ王者でもあります。
大怪我から復帰し、体を絞ったあたりから一気に頭角を現してきました。
2018年の頃の圧倒的な差があった二人とはもう違います。
或いは背伸びしていた2018年の二人ではなく、成熟したレスラーになっての対戦が実現する、とも言えるでしょう。
成熟と言っても二人ともまだ20代、恐ろしいですね…。
黄金カードとは何か?
正直、その定義が何かはあいまいです。
一般的に認知されているカードとは別に、ファン個々人の中の黄金カードもあるでしょう。
前評判の高い試合ほど凡戦になったりもし、期待し過ぎると「え?」となってしまう場合もある。
しかしながら、ヤングライオンとして第一試合で切磋琢磨しあったジェイ選手とフィンレー選手の成長についつい感情移入してしまうことも事実です。
ジェイ選手のみならず、フィンレー選手も実績を積んだ上でのこの対戦は、新日本プロレスの未来を占う大事な一戦となるかも知れません。
フィンレー、最後にオマエとシングルでやったのは3年前のことだ。改めて勝敗を振り返ったんだが、知ってるか。12-1だ。1度目はオマエが運よく俺に勝てたものの、そのあと俺が12回連続で勝っている。
オマエがなかなか芽が出ずくすぶっている間も、俺は確実に進化しトップまで上がってきた。デビッド、まぐれでここまでは上がってこれたかもしれないが、これで終わりだ!(ジェイ・ホワイト 新日本プロレス公式)
果たしてジェイ選手の思惑通りになるのでしょうか?
ヤングライオン・外国人選手・道場
世界中のレスラーにとって、新日本プロレスのヤングライオンを経験しレスラーになるということは、大きな勲章です。
「ニュージャパン」はブランドであり、そこで育ったことはプロレス界の通行手形にもなるからです。
しかしながら、上村、辻、ゲイブ以外のヤングライオンが中島選手しかおらず、人員不足も否めない現在の野毛道場事情。
フィンレーvsジェイは戦いの面でも期待しますが、世界中のプロレスラー予備軍に響く試合であって欲しいとも思います。
ヤングライオンは素晴らしいシステムでありながら、辻選手の言う通り
いつもそうだよな。口ではデカイことばかり言っていて、何ひとつ結果を残せない。これが、新日本に入ってから4年間の俺だ。結局俺は、新日本プロレスに、ヤングライオンという鎖でつながれたまま、その鎖を自力で切ることができなかったんだ。
(辻陽太 新日本プロレス公式)
という一面もある。
何となくヤングライオンのまま=「出世を阻むもの」という印象も漂う中、フィンレー選手とジェイ選手には「ヤングライオンを経験するって良いな」という試合を期待したいですね。
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