プロレス時評

新日本プロレスとAEWの話題を中心にしたプロレスブログ

新日本プロレスが無観客試合をやらない理由

「プロレス界全体の総意」と「新日本プロレス」

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 4月15日(水)、東京・衆議院第一議員会館にて、ブシロードの木谷高明取締役がプロレス界全体からの総意として、以前より懇意にしている現役プロレスラーにして衆議院議員の馳浩氏と面会し「要望書」を提出しました。
(引用:新日本プロレス公式)

この要望書の主だった内容は次の二点。

1.簡易検査キット早期普及

2.年間契約している選手の休業補償

2に関しては、この要望書を受けた馳浩衆議院議員のブログ『はせ日記』の

選手(個人事業主?)支援についての要望をいただく。
(引用:『はせ日記』)

にもある通り、一般的にプロレスラー=個人事業主という認識から、フリーランスや個人事業主にも適当可能な「持続化給付金」の提案がスポーツ庁からありました。

中には別事業との兼ね合いなどで法人を設立しているレスラーもいるかも知れませんが、一般的には個人事業主=雇用契約ではないという見方が妥当でしょう。

「年間契約している選手」の契約内容と通常の個人事業主との契約内容の違い(労災などでしょうか?)はあれど、支援が適応され、プロレスラーがプロレスを続けられる状態が続いて欲しいというのがいちファンとしての願いです。

気になるのは

1.簡易検査キット早期普及

に関してです。

 

判断は団体各々、ということ?

僕は無観客試合の有無に関して、良い悪いを言うつもりは毛頭ありません。

無観客試合の実施には一定のルールがあり、それを遵守した上での実施なら問題はない。もし問題があるのならばすでに行政からなんらかの注意が入っているはずで、メディアもそれを意気揚々と扱っていることでしょう。

ただ、

簡易検査キット早期普及
プロレス界全体からの総意

こういった言葉だけにフォーカスすると

「え?簡易検査キットで検査してからプロレスが出来るんじゃないの?やってるとこあるじゃん?総意って何?」

という意見(やや単純ですが)が出て来てもおかしくはない。

 

問題は観客の有無か

面談を終えた木谷取締役は「これでプロレス界だけでなく、ライブエンターテインメント界復活への第一歩にはなったと思います。再開の目途が立つのはまだ先ですが、こうして支援策もいろいろと提示していただきましたので、思い切って要望書を提出させてもらってよかったです」とコメント。今後も業界全体の復活へ向けた挑戦を続ける意向を改めて固めていました。
(引用:新日本プロレス公式)

重要なのはこの部分

「ライブエンターテインメント界復活への第一歩」

にあると思います。

ブシロードグループとしてプロレスだけではなく様々なライブエンターテインメントを抱えている以上、グループとしてどうあるべきかも大事になってきますよね。

もし

「他の団体はしているのに、新日本プロレスは無観客試合やらないの?」

という疑問を持つ方がいれば、簡易検査キットの早期普及の面も含め、やはり観客の有無がその疑問への解となる気がします。

棚橋弘至の

メジャースポーツといわれるプロ野球やサッカー、大相撲が再開していくなかで、プロレスは“しんがり”、一番最後でもいいんじゃないかなと思います。プロレスができるようになった時が、日本のエンタメ業界の復活となるんじゃないかと思ってます。
(引用:新日本プロレス公式)

という言葉や、岩谷麻優の

自分たちは“職業・プロレスラー”なのに試合ができないもどかしさもありました。でもこういった簡易検査を実施していただければ選手も安心して試合ができますし、お客さまにも安心してご観戦いただけると思います。
(引用:新日本プロレス公式)

という言葉。

無観客試合の安全性は担保できていても、それ以上=観客が入る場合での安全性を担保出来ないかぎり、新日本プロレス/ブシロードグループでは試合が行われない、というのが僕の考える結論です。

それぞれの会社や団体の考えがあり、無観客試合の実施に関しての安全面に問題はなく、そこに良い悪いはありません。

おしみなく話題性をふりまくプロレスリング・ノアには、普段新日本プロレスを中心に見ている僕も元気をもらっています。

勿論、新日本プロレスから提供される試合以外のコンテンツにも十分楽しませてもらっているので、「もう新日本はいいや」とはなるわけはありません。

ただ、こと試合に限って言えば、「観客を入れて試合が出来る状態」つまり広い意味での安全性に重きを置くことが新日本プロレス/ブシロードグループとしての「方向性」なのではないでしょうか。

書いてきた内容はあくまでも個人の考えです。

どのような形であれ、いちプロレスファンとしてプロレスラーがプロレスをエンジョイできる状態になることを願うばかりです。

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