オレッグ・ボルチン選手って何者?
オレッグ・ボルチン選手が全カザフスタン選手権優勝
2012年のブシロード体制から発足した『ブシロードクラブ』を前身とした『TEAM NEW JAPAN』は、新日本プロレスの永田裕志選手が監督として指揮をとるレスリングチームです。
その所属選手でもあったオレッグ・ボルチン選手が全カザフスタン選手権優勝という嬉しいニュースが舞い込んできました。
普段から新日本プロレスを追っている新日本フリークならばその存在は知るところですが、何者なのかと深く踏み込んだことはあまりないのではないのではないでしょうか。
結論からいうと僕もまだオレッグ・ボルチン選手がどんなアスリートなのか分からないので、ざっと調べてみました。
将来プロレスへの転向も視野に入れているボルチン選手とは何者か?
Oleg Boltin オレッグ・ボルチン
【所属】山梨学院大~ブシロード
【生年月日・出身地】1993年2月10日、カザフスタン
【出身クラブ・出身校】山梨学院大卒
【身長】185cm(日本レスリング協会)
1993年生まれなので、2020年現在は27歳のボルチン選手。
日本レスリング協会のデータには体重の記載がありませんでしたが、レスリングの階級でいうと120~130kg級の選手です。
今の新日本でいうのならば、体の形は違えど天山選手とか小島選手くらいの体格ですね。
ちなみに日本での実績はこんな感じです。
ボルチン選手のことを調べていると、ある記事が見つかりました。
東京五輪後にプロレスラー転向を決めている異色の男 - We Love Sports - スポーツコラム : 日刊スポーツ
時間のある方はこの記事を読んでもらえば事足りるのですが、時間のない方用に僕が記事を引用しつつまとめていきます。
「お前は絶対にプロレスに合っている」
山梨学院大学在籍当時、高田裕司監督に
「お前は絶対にプロレスに合っている」
(日刊スポーツ)
と言われたボルチン選手。
この言葉、プロレスファンからするとかなり興味深い一言です。
「プロレスに合っている」というのは、レスリングスキルのみならず「表現力」や「エンタメ性」も備わっているとも解釈できますよね?
記事では
外国籍でも英語圏でない出自に魅力十分
(日刊スポーツ)
とも書いていました。
確かに、世界進出を目論む新日本プロレスにとって英語圏以外の選手は貴重な財産に間違いない。
プロモーションの幅が国単位で広がりますからね。
※その点でいうと『NJPWSTRONG』で元気な顔を見せているアレックス・コズロフ選手(ロシア、内臓疾患のため引退)は惜しかった※
プロレスとの出会い
とはいえ、カザフスタンではプロレスの中継がなく、「17年4月の入社会見直後に後楽園ホールで生観戦」したのが最初だったということです。
永田監督曰く
いまでも十分プロで通じるけど、うちの道場くれば飯も食える、筋肉も大きくなる。5キロ増なんてすぐだな。怪物ができる
(日刊スポーツ)
と太鼓判を押すボルチン選手。
母国で名をはせ、アジアで名をはせ、山梨学院大学を経て日本最大手のプロレスリングカンパニーである新日本プロレスが運営するチームへ。
屈強な肉体と輝かしい経歴で超エリート街道まっしぐらな彼ですが、意外な一面もあったようです。
いじめ
11歳、すでに185センチの「ガリガリ」だった少年はいじめられる側だった。偶然自宅近くにできたレスリング道場に、虚弱を心配した親が入門させたのが転機。
(日刊スポーツ)
11歳で185センチにも驚愕しますが、子供の頃はそれが悪い方に傾いてしまう傾向がありますよね?
身体的特徴は特にわかりやすいので、それがいじめに直結しやすいこともわかります。
その状況をなんとか打破する術は何か?それがレスリングとの出会いだったようです。
恵まれた体型、国籍、スター性。
こういったものがプロレスへと彼を導いていくものなのかも知れません。
しかし、誰かを見返したり、負けたくないという気持ちもまたプロレスラーにとって必要な要素でしょう。
きっかけはいじめだったかも知れませんが、その不屈の魂はいつか「闘魂」となって新日本プロレスのリング上で見ることが出来るのかも知れません。
まとめ:アマレスエリート勢の頼もしさ
日本体育大学で輝かしい実績を持つ高橋裕二郎選手。
しかし彼は公式のインタビューで「アマチュア実績はプロレスの世界ではハンディキャップになる」というようなことを言っていました。
「アマチュアで下手に実績を残すと、プロレスへの頭の切り替えが大変だ」とも。
しかしながら、裕二郎選手がリング上の随所で見せる的確なテクニックは、エンターテイメント性溢れる今の新日本にあって貴重とも言えます。
むしろ、オーカーン選手のように輝かしいバックボーンとプロレス的なキャラクターを兼ね備えた新時代の素晴らしい選手も出てきました。
「WWE化」と言われる近年の新日本プロレスですが、それはそれで需要があるのならばエンターテイメント性を特化することは否定できません。
大切なことは、エンターテイメント性とストロングスタイルの塩梅です。
『TEAM NEW JAPAN』でオリンピック出場を目指しアマレスにまい進するボルチン選手。
彼がプロレスに転向した際に、どんな夢をファンに見せてくれるのか?
願わくば、オーカーン選手のように強さとエンタメ性が両立するプロレスラーとして、彼の活躍を見たいものです。
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