ジュリアと内藤哲也
ドンナデルモンドってロスインゴに似て…
ジュリアって内藤のポジションに…
グロリアって…
と何かと共通項を探ってしまう、スターダムのジュリア。
しかし、彼女がスターダムに参戦し、そしてブシロードが親会社になってからジュリアを知ってから、上記のような「妄想」をしてしまう”浅い”ファンもいることでしょう。
僕もその一人です…。
グロリア~で始まる技に関しては昨年週プロでチラっと読み把握はしていたのですが、まさかその選手がスターダムに移籍し、女性版内藤?としての可能性を見せ始めるとは思っていませんでした。
このジュリアというレスラーの歴史と内藤哲也の歴史を安易に比べることは出来ませんし、女性版内藤と書くことも、彼女の長年のファンの方にとっては「???」となってしまうかも知れません。
この記事で僕が書きたいことは、ロスインゴに云々ではなく、純粋に「技の名前」と「レスラー」の関係性についてです。
それぞれの”グロリア”を体現する二人
内藤哲也
学生時代に読んだ小説を大人になってから読むと、また違った印象を受けた経験はありませんか?
それは小説に限らず、映画であれ、場所であれ、人であれ。
いわば、その時の自分の境遇や心境によって同じものがまったく別の印象に感じることがあります。
内藤哲也の存在は、彼自身の変化とは別に、その技の名前にもちょっとした感慨深さを感じるがあります。
彼の技名にどうしてもヒールとは似使わない「何か」を感じるのは僕だけでしょうか?
運命
スターダストプレス
グロリア
プロレスラーの中にはギミックチェンジをきっかけに技名も入場曲も変えるレスラーが多い中、内藤哲也はそのどちらも変えていない。
ディスティーノ
バレンティア
ディスティーノ=「運命」というある意味オカダ・カズチカに捧げられたような特別な技、そして「勇気」という意味のバレンティア。
まるでアニメの正統派の主人公が使うようなこれらの技名と、今の内藤哲也の立ち位置のギャップ考えると、「プロレスは深い」と思わざるを得ません。
グロリア=栄光
この名前を命名した時に、内藤哲也は自分が相手に唾を吐きかけるような選手になると思っていたでしょうか?
棚橋弘至の正当なる後継者としての栄光
新日本プロレスのど真ん中の主役としての栄光
このような選手になる意味を込めていたのでは?
今現在の内藤哲也の
「棚橋弘至にならなくてよかった」
という言葉には、ちょっとした「切なさ」のようなものも感じ取れますよね。
或いは、ヒールの現在でも技名や入場曲を変えないのは、彼の「その先の運命」を僕たちに見せてくれているからでしょうか…これも彼の手のひらの上?
※ちなみにグロリアはYUIの曲からとったものとのこと※
ジュリアは栄光をつかむことができるのか?
現在ドンナデルモンドとして活躍するジュリア。
何かと内藤哲也と比較されやすいようなポジションにいますが、彼女もまた各種”グロリア”と名のつく技の使い手です。しかもフィニッシャー。
前団体アイスリボンから紆余曲折を経てスターダムに入団した彼女には、当然それをよく思わないファンもいるでしょうし、アイスリボンのファンの気持ちを考えると仕方のないこと。
しかし、それでもなおアイスリボン時代からフィニッシャーの名前を変えていないのは、”栄光”という言葉に強い信念があるからでしょう。
プロレス界的にはマイナスからのスタートといっても過言ではない状態からスターダムでプロレスを再開させた彼女に、果たして”栄光”は訪れるのか?いつてっぺんのベルトに絡んでくるのかも見ものです。
単純に技名といっても、そのレスラーの立ち位置が変わるだけで印象が変わるものです。その技名にマッチした活躍が出来ればいっそう技は輝くし、マッチする活躍が出来なければ「・・・」となってしまう場合もある。
と、考えると「レインメーカー」として成功したオカダ・カズチカはすごい。でも、新日本プロレスが下降していけば「レインメーカー?はぁ?」となってしまう半端ないプレッシャーもあるのでしょうね。たぶんその時はレインメーカーで3カウント取れなくなっているのかもw
グロリアを体現する二人
ある意味、内藤哲也は栄光を得たレスラーといっても差し支えないでしょう。仮に今引退したとしても、語り継がれるだけのベルトと”プロレス”を見せてきたレスラーです。
そしてまさにこれからが正念場となるジュリア。シングル戦線よりもタッグ戦線で活躍する現在ですが、新しい場所で自分のプロレスを証明するためには、シングルの頂点を目指すことは必須条件でしょう。
新日本とスターダムの直接的な絡みは「当分はない」と木谷オーナーは言っていますが、このグロリアを体現する二人が「組む」時は来るのでしょうか?
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