内藤哲也のいら立ちに、飯伏幸太との「あの場面」を思い出す

2月9日大阪城ホールにて見事防衛を果たした内藤哲也。

高橋ヒロムとのシングルマッチが決定し、1.5から停滞した流れを払拭しつつあるように思えます。

しかし、バックステージでは一転して新日本プロレスのレスラーに厳しい言葉を投げかけました。

それは、不満なのか、それとも不安なのか。

大物レスラー参戦への危惧

ジェリコ、モクスリー、KENTA

近年WWEから新日本プロレスという流れが常態化する中、それらの選手たちのタイトルマッチに絡む割合も増えています。

その隙間隙間を所属レスラーたちが埋めているといっても過言ではない。

仮に元々の新日本所属レスラーのタイトルマッチの数が多くとも、ビッグマッチでは大物レスラーが重宝される機会が多いですよね。

内藤哲也はそういった流れを割り切っている所属レスラーを危惧しているのではないでしょうか。

プロレスを超えて

「プロレスだから」と言ってしまえば何もかも議論の余地はなくなってしまいますが、そういった中でも抗う姿勢が、内藤哲也の目線からは今の所属レスラーに見えないのかも知れない。

興行が盛り上がるためにフューチャーされるレスラーと、そうでないレスラーがいることは当たり前です。

しかし、バックステージでの内藤哲也の厳しい言葉は、そういう流れに甘んじるなという強いメッセージではないでしょうか。

このままでは、埋もれてしまって終わってしまうよ?というような。

KENTA戦の本当の意味

昨年の飯伏へのIC挑戦の微妙な間

ネバーで敗戦したKENTAの二冠への挑戦に触れたのは、ほんの数名のレスラーでした。

自分に何か権利がないと、主張できないような風潮。

昨年内藤哲也が飯伏幸太のインターコンチに挑戦する際に、リング上で他に挑戦したいレスラーがいるか投げかけました。

多分、内藤は本気で誰かに出てきて欲しいと思っていたはず。

結局誰も出て来ず、微妙な間が空くというもの悲しい時間だけが過ぎていきましたよね。

内藤哲也の言葉を借りるのならば、”隙あらば入り込んでやろう”という気持ちの選手がいないから、微妙な間だけが残ったのでしょう。

レスラーの主張はどこまで許されるのか

会社が大きくなり、組織も整備され、物事が円滑に流れていく。

組織が大きくなればなるほど、マンパワーで解決するようなイレギュラーな仕事はなくなります。

大きくなり続ける新日本プロレスの中で、そういったイレギュラー=レスラーの主張は通じなくなってきているのでしょうか。

プロレスとは、時にエンタメとリアルが交じり合い、そこから何かが始まる場合もあります。

幼少から新日本プロレスのファンだった内藤哲也にとって、そういったリアル、例えば新日本プロレスの伝統であるレスラーの素の激しい主張などがない今のリングは、物足りないのかも知れません。

KENTAに対するいら立ちよりも、それを横目でみている所属レスラーたちへのいら立ちの方が、勝った、とも考えられますね。