プロレスにおけるサイコロジーって何?
ドーム二連戦、そしてニュージャパンダッシュを終わり食傷気味の方も多いはず。
今回は棚橋弘至との試合後に語っていたクリス・ジェリコの発言から、プロレスにおける「サイコロジー」について考えてみます。
サイコロジー
「心理」 「心理学」
言葉の意味だけを拾うとこんな単純になってしまいますけれど、この言葉プロレス界隈でもよく使われる言葉です。
日本だと元WWEスーパースターTAJIRIが良く使っていた印象。
プロレス的な解釈でサイコロジーを現すと、
・首を痛めている選手がいる→その首を狙う→サイコロジー分かってる○
・首を痛めている選手がいる→でも首じゃないところ攻撃する→サイコロジー分かってない×
あくまでも例えなのでこれが全てではありませんが、首を痛めている選手の首を狙わないで何がお客さんに伝わるの?ってことです。
ようするに選手間だけの心理戦ではなく、観衆を巻き込む表現の仕方、とでもいえますかね。
今回、なぜ棚橋選手とサイコロジーというテーマにしたかというと、クリス・ジェリコとAJスタイルズの棚橋弘至についての発言に似通った部分があったからです。
棚橋弘至の評価
ジェリコとAJスタイルズ
彼が持つファンとのつながりがリングの中でも感じられて、それが凄くうれしかった。-クリス・ジェリコ-
棚橋は凄いレスラーだ。技をかけている時に、棚橋のファンの観客の女性が泣いていた。棚橋はそういうのも全部見ている。-AJスタイルズ-
日本のプロレス特有の対戦するもの同士の殺伐とした試合に比べ、海外の、特にアメリカンプロレスにおいては、いかに観衆を巻き込んで試合を作っていくかも大事な要素です。
クリス・ジェリコもAJスタイルズもなぜ棚橋選手にサイコロジーを感じるのか?
勧善懲悪
勧善懲悪とは読んで字のごとく善を勧め悪を懲らしめるというものです
新日本プロレスには人気レスラーは多く存在しますが、絶対的なベビーフェイスとしてファンを抱える棚橋弘至との対決は、ジェリコにしろAJにしろ格別なものがあったに違いありません。
外敵で「悪」である自分に対し真っ向「正義」という存在で対峙する棚橋弘至と、それを信じるファン。
こういった完璧なセットアップが、サイコロジーを生み出す大きな理由になったのでしょう。
僕的には、棚橋選手は新日本でずっとアメプロをやってきたと思ってます。
棚橋っていうかTANAHASHIって感じで見てましたね。
正義はダサいのか?
こういったヒーローショー的な演出を嫌う日本人のファンは多いかも知れません。
尚更現在のリング上はダークヒーローブームであり、強いものが全ての世界です。
今の時代、ヒーローのような発言は反感を買いやすく、どこか薄ら恥ずかしい部分もあるかもしれない。
一歩間違えると「とんだ勘違い野郎」として一気にブーイングも浴びてしまいかねないw
ですがそういったことを気にせず、一貫して発言してきたのが棚橋選手です。
彼がそういったスタイルをずっと貫いてきたからこそ、海外の、特に外敵として参戦する選手には評価が高いのでしょう。
今後その役割が飯伏幸太になるのか海野翔太になるのかはわかりませんが、絶対的なベビーフェイスの存在はなくしてはいけないんだろうと僕は思いますね。
≪END≫
↓タップにて応援して頂けると嬉しいです!他のブロガーさんも記事も読めます↓