2年前に新日本プロレス史上最年少の外国人レスラーとしてIWGPヘビー級王座を手に入れたジェイ・ホワイト。
ダークヒーロー全盛にある新日本プロレスのリングにおいて徹底的に「悪」を貫くその姿勢は、団体のトップである棚橋選手からの評価も高い選手です。
体つきやマイクパフォーマンスまで全てをプロレスに注ぎ込んでいるレスラーの一人でもあり、何と言ってもまだ20代後半と若い。
その早熟された姿をみるにつけ、こんな風に思う方も多いのかも知れません。
いつか新日本プロレスを去るだろう、と。
【移籍か残留か】なぜ1月5日に挑戦権利証を行使するのか?
1月4日でも十分に願望は果たせた
言わずもがな、今回のドーム2連戦のメインイベントは
1月4日…≪王者≫内藤哲也vs≪挑戦者≫飯伏幸太
1月5日…≪王者≫4日の勝者vs≪挑戦権利証保持者≫ジェイ・ホワイト
という構成です。
発端はジェイ選手が「1月5日」に試合をしたいと言い、それを承諾した内藤選手が「せっかくなら4日も試合をしたい」ということで飯伏選手が指名された形です。
2020年のドーム大会もそうでしたが、レスラーは二日連続出場しなければならないという決まりは公式も発表していません。
ならばジェイ選手は4日に挑戦するだけでも良かったのでは?
勿論、ストーリーを考慮すれば内藤飯伏からのジェイという流れは正解なのかも知れません。
しかしこういったストーリー以上に「気になること」もある。
なぜジェイ・ホワイトは負を受け入れるのか?
一つの仮定を考えるのならば、ジェイ選手なぜここまで負を受け入れるのか、ということです。
1月5日にベルトを奪還できなければ、最高のお膳立て=恩義を新日本プロレスに置いて、ジェイ選手は去ってしまうのではないか?という懸念。
勿論、四強の一角として2020年の一年間は何のタイトルにも恵まれなかったので、1月5日のタイミングでベルトを奪還してもおかしくはない。
しかし、前年と同様同じ歴史が繰り返されるのならば、現在ジェイ選手に3連敗中の「逆転の飯伏幸太」に分があることは間違いありません。
もし飯伏選手が1月5日にベルトを防衛したその先に、ジェイ選手には何が残されるのでしょうか。
フィン・ベイラー
団体関係なくドリームカードを想像するのならば、WWEのフィン・ベイラー(プリンス・デヴィット)とジェイ・ホワイトの一戦はその一つです。
ジェイ・ホワイトと新日本プロレスの関係に貢献した恩人フィン・ベイラーとの対戦は、いつか実現して欲しいと願うファンもいることでしょう。
しかし、現在NXTのラスボス的な立ち位置でその存在感を圧倒的なものにしているベイラー選手が新日本プロレスに戻って来るとは想像に難く、可能性としてはジェイ選手がWWEに移籍する方がありえそう。
まして、AJスタイルズやアダムコールなど元バレットクラブのメンツを抱えるWWEが、新日本プロレスのその世界的人気ユニットの若きリーダーの獲得を無視出来るはずはありません。日本市場もけん制できますし。
— Finn Bálor (@FinnBalor) 2020年11月17日
いつかこの中にジェイも加わるの?
と、「一つの仮定」について考えてきましたが、僕個人的にはジェイ選手にはこれまで通り新日本プロレスで活躍して欲しいと思っています。
素晴らしいヒールレスラーがいなければヒーローが輝けないように、ジェイ・ホワイトという徹底的に悪に振り切る存在は今の新日本プロレスには必要な存在だと思っているから。
1月4日の試合結果がどうであれ、5日にはタイトルマッチを確実に戦うことになるジェイ選手。
彼の支配力はベルト奪還という形で勢いづくのか、或いは打ち砕かれるのか。
大注目の試合になることでしょう。
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