退団、移籍報道で揺れる新日本プロレスのジェイ・ホワイト。
その発端は1月5日の飯伏幸太戦に敗北後の、バックステージコメントから始まりました。
コメントをしているのは「スイッチブレイド」ジェイ・ホワイトではなく、ジェイミー(本名)だと言い切った彼から出て来る言葉の数々。
その中の「やめる」という言葉がきっかけとなり、今の騒ぎにつながっています。
様々な情報が入り乱れ、何が本当で何が違うのか、結局のところジェイ・ホワイト本人と新日本プロレスしかわからないことです。
しかしそこに真実があるとするのならば、ジェイ・ホワイトは間違いなく野毛道場が生んだ「最高傑作の一人」ではないか、ということです。
青い目のヤングライオン
Q&A: NJPW’s ‘Switchblade’ Jay White on G1 Climax, NBA Finals and More
People may want to open their eyes and realize that before it’s too late, because you never know when I may just up and walk away.
2020年の10月のスポーツ・イラストレイテッドのインタビューで、当時この記事を目にした僕は、
because you never know when I may just up and walk away.
私がいつ立ち去るかわからない
という箇所が気になっていました。
それを書いたのが10月15日のこの記事です。
引用した上の記事を読んでもらえば明らかですが、スポーツ・イラストレイテッド記事に対してジェイ選手は自分のツイートに自分でリプライを繰り返すという不可解な行動を繰り返していました。
動揺なのか、道化なのかわかりません。
兎にも角にも、この10月頃から彼の去就に関心を持ちながら、彼のプロレスを見ていました。
1月5日の飯伏戦は、得体の知れない緊張感をたずさえながら試合を見ていました。
「もしかするとこれで彼は見納めかも知れない」
そんな気持ちもありましたが、もしそれが本当ならばジェイ・ホワイトはどんな気持ちでリングに上がっているのだろう?と想像していたからです。
本当に彼の時代ではなかったのか?
40分を経過した試合終盤、ITO=飯伏タップアウトでギブアップを狙うジェイ選手。
その鬼気迫る表情とタップを迫る叫びを見て、圧倒されたことを覚えています。
「もしかするとこれで彼は見納めかも知れない」
そういったことを脳裏の片隅におきながらあの鬼気迫る表情と叫びを見ると、プロレスラーの凄さ、そしてジェイ・ホワイトというレスラーの凄さを改めて実感しました。
結果、タップアウトは取れず、飯伏選手に敗退したジェイ選手。
負けても尚二冠に手を伸ばす姿は、一体何を意味していたのか…。
からのあのバックステージの「やめる」発言の流れ。
会見中彼は「俺の時代なんてなかった」と言っていました。しかし、本当に彼の時代はなかったのでしょうか?
ケニー・オメガが去った後、トップヒールとして新日本プロレスを支えてきた彼。
今回の飯伏戦もそうですが、MSG、G1など、大事な場面で重要な役割を担ってきました。
MSGでのオカダ選手の輝きも、内藤選手の二冠も、飯伏選手が神になれたのも、ジェイ・ホワイトという最強のヒールの存在があったからではないか。
むしろそれはジェイ・ホワイトの時代だったとも言えるのではないでしょうか。
ジェイ・ホワイトという野毛道場が生んだ最高傑作
繰り返しになりますが、彼の去就に関しては誰にも何もわかりません。
- 新日本と7年契約していた、という噂があれば「それは嘘」という声もあり
- これは新日本とジェイの壮大な仕掛け、という声もあり
- 某団体の関係者が「ウチに関心?いやジェイは新日本でのプロレスに固持しているよ」と言っていたという記事が出ても、「もちろんジェイはウチに来るよ」なんてその某団体の関係者が言うはずもない
今は新日本プロレスから正式なアナウンスを待つばかりです。
個人的には、この退団騒動が「壮大な仕掛け」であって欲しいという気持ちもある。
スポーツ・イラストレイテッドのあの記事から、今回のやめる発言に至るまで、ファンの心をかき乱す「サイコロジーの極み」を見せつけるジェイ選手のプロレス。
ファンの心をかき乱している時点で、彼の「勝ち」とも言えますよね。
彼の今後の去就はどうなるかわかりません。もし退団するのならば、次のステージでまた彼の時代を作り上げて欲しい。
長々とした記事になりましたが、ジェイ・ホワイトは間違いなく「野毛道場が生んだ最高傑作の一人」と、今回の騒動を通してそう実感した方も多いのではないでしょうか。
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