般若プロレス時評

新日本プロレスとAEWの話題を中心にしたプロレスブログ

AEW&スティングから考える新日本プロレスの今

「すべてのジャンルはマニアが潰す」のか?

【AEW&スティング】ヒーローがヒーローのままであり続けられる理由

 

新日本プロレスの成功とは何だったか?

「すべてのジャンルはマニアが潰す」

これは新日本プロレスのオーナー、木谷高明氏の言葉です。

マニアが本当に排斥されたのかどうかは定かではありませんが、この方針の元運営されてきた新日本プロレスは見事V字回復を成し遂げました。

会場には女性や家族連れが増え、「カッコいい」レスラーがリング上を席捲する。

冗談が通じないようなピンと張りつめた従来のリング上に加え、ついつい微笑んでしまうようなユニークなプロレスも取り入れる。

しかし、ポータルサイトでのファンの意見などを見ると、今のプロレスに対し「猪木さんの頃は」「今のプロレスは強さがない」といったものがしばしば見られます。

「すべてのジャンルはマニアが潰す」

そういったマニア的なファン層から、エンターテイメントとしてパッケージングされたプロレスを楽しむファン層に新日本プロレスは舵を切った、とも呼べるでしょう。

僕は中邑、棚橋、オカダくらいからプロレスを見てきたので、猪木さんや三銃士の頃のプロレスはわかりません。

しかし、昨日の「AEW Dynamite」のスティングの登場を見て、ちょっとうらやましいなと思った次第です。

 

なぜ武藤敬司は新日本プロレスではなくノアなのか?

AEWの社長であるトニー・カーンのツイートから。

これはライバルであるNXT(WWE)に勝った、という宣言です。

これにスティングの登場が影響しなかったかと言えば嘘になるでしょう。

プロレス界に与えたインパクトも相当だったはずです。

この二つのライバル団体同士の勝敗はさて置き、スティングが生み出すあの熱狂は素晴らしい。

海外の団体は、こういった巧さがある。

レジェンドが現在進行形で生きる術を熟知しているんですよね。

僕は時々こう思ったりします。

なぜ武藤敬司は新日本プロレスではなくノアなのか?と。

 

レジェンドと現在進行形の戦いを見せるノア

昨年のマディソン・スクエア・ガーデン興行のハイライトの一つは、グレートムタの登場だったと思う。

神話の中の存在が突如現世に現れたような、壮大なインパクトがありました。

現地のファンも、そしてグレートムタにかつて心酔した世界中のファンも、新日本プロレスのリングでその存在を見れたことが本当に嬉しかったのではないか?

もしかすると、日本の新日本プロレスのリングでその姿を見たかったファンもいたのではないか?

「すべてのジャンルはマニアが潰す」

新規のファンを開拓するためには、そういったテーマに基づく戦略が必用だったのかも知れませんし、現にV字回復という結果も成し遂げたので、異論はありません。

しかしながら、古き良き時代を知るファン層もまた、大切なのではないか。

プロレスリング・ノアは、レジェンドクラスのレスラーと現在進行形の戦いをファンに見せています。

若手、中堅、そしてレジェンドを融合させる巧さ。

今のノアにはそれがある。

新日本プロレスが捨てた「マニア」たちがノアに流れているのでは?とも思ってみたりします。

 

パンデミックとこれから

オンラインでのライブ配信が主流になる中、パンデミック下においてその需要は高まるばかり…なのかどうか?

全てはコンテンツ次第となりますが、やはり有観客での興行が大きな収入源になっていくはずです。

となると、国内需要の食い合いが生まれてくるのは必然でしょう。

新日本プロレスは多くのスター選手が在籍する団体でもあり、多くのスター選手を輩出してきた団体でもあります。

「すべてのジャンルはマニアが潰す」

というテーマがあれど、このパンデミック下の中、そのマニアを振り向かせることも重要になって来るのではないでしょうか。

中には「レジェンドと現役レスラーが良い試合が出来るのか?」という意見もあるでしょう。

別にワンマッチだけでも良い。

他団体のレジェンドではありますが、天龍選手とオカダ選手が素晴らしい試合をしたように、きっとそこには素晴らしいプロレスが生まれるはず。

藤波vsSANADA、武藤vs内藤なんて面白い。

或いはくすぶっている第三世代とレジェンドのマッチアップも面白い。

繰り返しになりますが、僕は2010年位からのプロレスファンです。

そんな自分でも、レジェンド世代と現役世代のプロレスが見たくなる。

昨日の「AEW Dynamite」のスティングの登場を見て、なんとなくうらやましくなった次第です。

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