闇の王EVIL。
今回のニュージャパンカップ2020、そしてドミニオンのタイトルマッチ全てを「闇」に染め上げたとっても過言ではないでしょう。
手段を選ばず勝ちに振り切ったその姿に様々な賛否両論が巻き起こっています。
「まだ早い」
「IWGPの価値がさがる」
「レフェリー何してんの?」
「駒不足か?」
といったような否定的な意見も目立ちます。
だから、プロレスは面白い。
ある選手が栄光を掴むとき、同時に引き落とされる選手もいる。
ある興行が素晴らしいとなれば、それと比較され蔑まれる興行も出て来る。
僕は、この状況はよりプロレスを楽しむための良い展開だと思っています。
バッドエンドも楽しむことこそプロレス
絡めばオイシイEVIL
言ったでしょ?今、新日本プロレスで1番オイシイのは、インターコンチでも、NEVERに絡むことでもない。そして、IWGPに絡むことでもない。1番オイシイのは、俺と絡むことだ。
引用 新日本プロレス公式
2016年、ニュージャパンカップを制した内藤哲也は、続くビックマッチインベイションアタックにてオカダ・カズチカを下しIWGPヘビー級王者となりました。
その時に言った言葉が上記の言葉です。
このオカダ-内藤戦の構成からみても、乱入⇒戴冠はプロレスのセオリーであり、結果オカダ・カズチカの格はそれで保たれるわけで、今回内藤選手に関しても同じことです。
そういったプロレス的なことを置いておくとして、やはり今のEVIL選手に絡むのはオイシイ。
ヒロム選手が先陣を切りましたが、パートナーだったSANADA選手、そして悪に対抗しうる善オーラ全開の飯伏選手などにもオイシイ展開ではないでしょうか?
新日本プロレスは勧善懲悪を徹底化?
ドミニオンの解説の真壁選手の発言を聞いて
「お前がいうな!」
と思ったファンもいるでしょう。
あんたも昔たいがいなことしとったで、と。
しかし、かつての真壁選手のように、徹底的にヒールを貫く日本人選手の存在が久しかった新日本プロレスにおいて、数日であらゆる罵詈雑言を集約させる存在になったEVIL選手の存在は大きい。
本人も活き活きとしている感じがし、EVIL選手の中でバラバラだった何かが「一致」したのではないでしょうか。
たしかにこれまでの善でも悪でもないダークヒーローの存在はカッコいいですが、分かりやすい善と悪の世界観=プロレスの基本に立ち返るのも面白いのかも知れません。
バッドエンドの先には…
なぜバッドエンドかと言われると、ハッピーエンドがあったからです。
この今のバッドエンドに落胆する雰囲気も、きっとハッピーエンドの予兆です(勿論逆もあるわけで)。
賛否両論はありますが、今回の件をきっかけに
ロスインゴ勢とEVIL
本隊&ケイオス勢とEVIL
鈴木軍とEVIL
など同じカードであってもまったく違う景色に塗り替えてしまいましたよね。
言わば新鮮さが加わったということです。
凱旋帰国をして約5年間、他の選手が栄光を掴む中で、EVIL選手も一人の人間として、そしてヤングライオンから生え抜きの選手として相当な悔しさはあったことでしょう。
それがこういった形で大爆発する…人間ドラマとしても面白い。
絡めば≪オイシイ≫EVILに対抗するのは誰か?思い切りプロレスを楽しみたいですね。
余談
オカダ選手と内藤選手という二枚看板をあえて主役から降ろした新日本プロレス。
それ以外の選手たちに「お前らで盛り上げてみろ」という試練を与えているような気も…
考えすぎですね。
≪END≫
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