いちプロレスファンとして自分はどういう立ち位置の人間か。
僕自身でいうと、新日ではジェイ・ホワイトが好きだし、AEWではダービー・アリンが好き。
ジェイ選手が好きな理由は、どんなストーリーでも全力投球で話題を振りまく姿勢や、彼の感情表現が現実なのか非現実なのかわからなくなるくらい見るものを魅了するからです。
AEWのダービー・アリンが好きなのは、そのモデルのようなスタイリッシュでダークな佇まいと、スケボーというストリートカルチャーを上手くミックスしている点です。
そんなプロレスを成立させるのもAEWの器量とも言うべきですが、新時代を感じさせる選手でもある。
ただ、僕がこの二人を好きだからといって、周囲の反応がどうかと問われれば、勿論賛否はある。
ジェイ選手のダーティーファイトを好まない人も多いし、アリン選手の体型がプロレスとは不釣り合いではないかという人もいるでしょう。
勿論そういう批判はあって然るべきです。
結局、誰からも愛される選手なんていないし、好き嫌いは必ず出て来るんですよね。
自分の好きな選手の試合を見、自己満足する、これで良いんです。
ファンそれぞれの中で良い試合があって良いと思うし、それはベストバウトをとるとかそういった次元とはまた別の話。
長い前置きでしたが、鷹木信悟と高橋裕二郎戦のEVILの介入について触れてみたい。
良い試合とはファンそれぞれの中にあるもの
性善説的なプロレスに対するアンチテーゼではない
EVIL選手が介入するとSNSが荒れることは定番の流れになってきました。
いいか! テメエは“0点”だコノヤロー! よく覚えとけ!
EVIL選手のこのような発言に「お前は何点なんだ!」と怒るファンもいるでしょう。
しかし、これも好き嫌いの問題なんですよね。
反則介入のない正々堂々とした戦いは、確かに素晴らしいし、それを新日本プロレスの本流の戦いと認識しているファンは多いでしょう。
だからこそ反則介入があると、拒否反応をしてしまうファンも多い。
新日本プロレスがWWE化している、エンタメ化している。
それを残念に思うファンもることでしょう。
しかし、僕たちファンは新日本プロレスから提供されるプロレスを楽しむしかないんです。
僕はヒールレスラー側にたった記事を書くことが多いですが、それは性善説的なプロレスに対するアンチテーゼではなく、「プロレスの楽しみ方」を伝えたいからに過ぎません。
飯伏選手も棚橋選手も好きだし、EVIL選手も金丸選手も好きです。
僕個人の見解をいうと、光も影も混然一体になるからこそ、プロレスは楽しいのかなと。
非現実を楽しむ
実生活の場で、テスト中に邪魔をしてくる意地悪い人間がいたら、問題です。
職場の会議中に悪態や揚げ足ばかり取って来る人間がいたら、問題です。
しかし、プロレスは非現実的な空間です。
いいか! テメエは“0点”だコノヤロー! よく覚えとけ!
とEVIL選手に言われたところで、私たちファンが0点と言われているわけではない。
もし私たちファンを罵倒してきたとしても、それすら非現実=プロレスの一部なのです。
繰り返しますが、選手の好き嫌いはファンそれぞれです。
そして良い試合もファンそれぞれです。
プロレスという素晴らしい非現実空間を、肩の力を抜いて楽しみたいものです。
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