プロレスとは何か?
メジャーなプロレス団体が見せるアスリートプロレスが本流なの?
確かに、多くの観客を動員し、メディアにも頻繁に選手が顔を見せるメジャー団体はすごい。
業界の顔と言われる選手も多く在籍し、日本のプロレス界を引っ張る存在でもあると思う。
しかし、メジャーインディー問わず、世の中にはいろんなプロレス団体があります。
僕個人的にはメジャーやインディーという言葉で分けるよりも、プロレスのスタイルで分ける方がしっくりくる。
団体の規模に問わず、素晴らしいプロレスは確実に存在するからです。
その一つの団体が、チョコプロ(Chocolate Pro wrestling)だと思います。
ルル・ペンシルとクリス・ブルックスの戦い、見ましたか?
ルル・ペンシルとクリス・ブルックス
チョコプロ
体育館ではなく、雑居ビルの一室のような部屋。マットはあるが、リングはない。
手作り感満載の空間でプロレスを見せてくれる団体、それがチョコプロです(勿論しっかりとしたリングにもあがります)。
屈強な体をしているレスラーも居れば、大学院の研究室から出てきたようなレスラーもいる。
こういった絵面を見て「これはプロレスではない」と見限るプロレスファンもいることでしょう。
しかし、僕はそう思わない。
僕自身新日本プロレスを軸にプロレスを見ていますが、チョコプロも見る。
「チョコプロと新日?全然ちげーじゃん?」
と指摘する人がいても、僕は「本質の部分」では違うとは思わない。
かつて鈴木みのる選手もチョコプロで試合をしています。
それは鈴木選手がチョコプロのプロレス、いやプロレスの本質というものを理解しているからこそ試合をしたのではないでしょうか?
ルル・ペンシルとクリス・ブルックス
体格も、キャリアも、何もかもが違うルル・ペンシルとクリス・ブルックスの一戦。
当然クリス選手の圧勝が予期される試合でもある。
内容には細かく触れませんが、単なる勝敗を見出すだけがプロレスではありません。
勿論勝敗は大事ですが、それ以上の「何か」を見出せるのもプロレスの魅力ではないか?
他のプロレス団体では味わえないような感覚を、チョコプロでは見出すことが出来るでしょう。
まだチョコプロを知らない方は、このブログを読み終えた後にでもw、注目の一戦をご覧下さい。
さくらえみ「何かを捨てて何かを得ることを美しいとするのではなくて、どちらも得ることができる時代」
何かを捨てて何かを得ることを美しいとするのではなくて、どちらも得ることができる時代になってきている。男女の差をなくするのではなく、差があるまま存在できるミックスドマッチをずっとやってきたから辿り着けた明日があると思う。
— Emi Sakura さくらえみ (@EmiSakura_gtmv) 2021年7月21日
見届ける! #chocopro @lulupencil_gtmv vs @OBEYBrookes pic.twitter.com/6Npd2rWqMt
何かを捨てて何かを得ることを美しいとするのではなくて、どちらも得ることができる時代
この言葉を見て、「ある何か」を感じたプロレスファンはいるのではないか?
ここにさくらえみ選手の「プライド」のようなものを感じます。
団体の大小に問わず、いかに信念を持ってプロレスをしていくのか?
こういった背景を踏まえながらチョコプロを見ると、より一層深く楽しむことが出来るでしょう。
個人的な感想を言うのならば、えみ選手は決して己のプライドだけを誇示しようとしてはいないと思う。
団体の大小、プロレスの違い、価値観の違いがあれど、多様性を受け入れるプロレス界であって欲しいという願いもあるのではないか。
多様性を楽しむ
『スターダム10周年記念~ひな祭り ALLSTAR DREAM CINDERELLA~』のメインイベント、ジュリア対中野たむの敗者髪切りマッチ。
僕は2021年のベストバウトは、全ての団体を含め現時点ではこの試合だと思っています。
この試合は、えみ選手からすれば「何かを捨てて何かを得ることを美しい」という試合だったかも知れない。
しかしこの試合の優れていた点は、
・苦節にもがくたむ選手のプロレス人生と、順風満帆でいるようでバッシングを受け続けていたジュリア選手との意地のぶつかり合い
・二人のプロレスの技術が素晴らしかった
点にあります。
確かに、2人のキャラクターがあったからこそジュリア選手が髪を失っても目に見える悲壮感はなかったし、社会問題のようにもならなかった点もあるでしょう。
僕は思います。
様々な団体に、様々な価値観があって良いし、それがぶつかり合うのもまたプロレスです。
「この団体の価値観が正しい」というものは無いのです。
多種多様な団体があり、その中にも多様な個性もつ選手がおり、それはまるでフラクタルのようでもある。
結局何が言いたいのかというと、偏見を持たず、いろんな団体のプロレスを楽しめたら幸せかも?ってことです。
チョコプロで繰り広げられるルル・ペンシルとクリス・ブルックスの一戦は、多くのプロレスファンに見て欲しいですね。
一つの動画にハマると、他の動画も見てしまうチョコプロの「沼」があなたを待っていることでしょう。
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