新日本プロレスのスマホサイトにディック東郷選手のインタビューが掲載されました。
ご存じEVIL選手のパートナーでバレットクラブの一員です。
インタビューにもあった通り、
ファンのバッドエンドが、俺たちのハッピーエンドだ
まさにこれを体現するプロフェッショナルでもある。
でも僕はこうも思います、そのバットエンドは本当にヒールレスラーだけのハッピーエンドなのかと。
プロレスにおける「ヒール」とは何かも絡め考えてみたい。
バッドエンドの先にあるハッピーエンド
ディック東郷と外道
長くプロレスを見てきて、数々印象に残る試合はあれど、やはりディック東郷選手の引退試合(2011年7月)は素晴らしかった。
何が素晴らしかったというと、邪道外道選手との関係性です。
ディック東郷選手から外道選手への言葉。
外道さん、自分は外道さんが先輩で良かったです。ボクがこの業界に入ったときに4人の先輩がいました。邪道さん、外道さん、デルフィンさん、サスケさん。自分はこの4人の先輩に出会わなかったら、ここにいなかったでしょう。そして、外道さん。今日は念願のシングルマッチ叶えてくれてありがとうございました
(ディック東郷)
そして外道選手選手からディック東郷選手への言葉。
おい、東郷! おめえは俺の中で過去現在未来において、ベストのレスラーだ。ありがとう!
(外道)
東郷選手は引退後現役復帰しました。
数年後、EVIL選手の手引きで新日本プロレスに参戦を決めたらしいですが、きっと外道選手との信頼関係も大きかったことでしょう。
外道選手にとって
「過去現在未来において、ベストのレスラー」
だからこそ、安心してEVIL選手のサポートを任せられたのではないでしょうか?
バッドエンドとヒールレスラー
そもそも、俺は自分のことを“カメレオン”だと思ってんだよ。その国に行ったらその国のスタイルでやるし、違う団体に行ったら違う団体の流儀でやる
(ディック東郷)
スマホサイトのインタビューにてこう発言していた彼。
違う団体に行ったら違う団体の流儀でやれるのは、東郷選手がなんでも出来るマルチプレーヤーだからです。
新日本プロレスではバレットクラブの一員ですが、身体の迫力、動きのキレ、受け身の上手さなどユニット名に負けない個性を発揮しています。
だからこそヒール的な振る舞いも映えるし、多くの人を「良い意味でイライラさせてしまう」のかも知れません。
しかしどうでしょう、そのイライラがあるからこそ、後の爽快感がさらに増幅するのではないでしょうか?
グッドバッドエンドに魅せられる
僕はプロレスにおいて「悪役」という言葉はあまり好きではありません。
「役」って表現が嫌なんですよね。
それよりもむしろ感情の動きと表現した方がしっくりきます。
ヒールであれベビーであれ、試合を見て悲しい気持ちになったり嬉しい気持ちになったりすることはある。
ヒールレスラーの試合で感動することもある。
しかし、ヒールレスラーがいるからこそ輝くベビーフェイスがいることも事実です。
ファンのバッドエンドが、俺たちのハッピーエンドだ
確かにそうでしょう。
ですが、ヒールレスラーにとってのハッピーエンドがあるからこそ、「ファンにとってのハッピーエンド」も生まれるのではないでしょうか。
バッドエンドの先にあるものこそ、尊いのです。
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