このブログ『プロレス時評』はプロレスに関する時事的なことを極私的に綴るスタイルをとっています。
時評というと堅いイメージがありますが、単なる個人の感想やら妄想やらを書いているだけです。
僕の中では、ブログも、各種SNSも、動画配信も、メディアとしての見え方は違っても根本は変わらないと思っています。
自分の考えを発信することは自由、しかしそれには責任が伴う。
当ブログは莫大なアクセス数を誇っているわけではありませんが、しかしある程度の数の方に目を通して頂いているのは事実です。
そういった読者の方に感謝するとともに、今後もブログを運営していきたいと思っています。
前置きが長くなりましたが、2021年上半期の新日本プロレスをざっくばらんにふり返ってみたい。
新日本プロレスの2021年上半期をふり返る
シークエンスの儚さと美しさ
シークエンス(sequence)、シークエンシング(sequencing)は、一般には「連続」「順序」という意味を持つ。シークェンス、シーケンスとも。
Wikipedia
内藤選手の二冠から、飯伏選手の二冠。
そしてまさかのベルト統一問題を経て、主役はウィル・オスプレイに。
この連続性こそプロレスの醍醐味、それを痛感した上半期でした。
少し前には主役だった選手が、一寸先は闇状態。
積みあげてきたものが、一瞬にして奪われる儚さ。
でもその散っていく儚さすら美しく見えるのが、プロレスのような気がします。
ドームで飯伏選手に敗れ、自らの手で飯伏選手に「二冠」を託した内藤選手。
栄光を掴む彼も魅力的ですが、散っていく姿もまた魅力的な選手です。
何年何十年と語り継がれる名シーンになったのではないでしょうか。
ヤングライオンシステムを問う
かっこつけたタイトルにしましたが、結論からいうと「人手不足じゃないの?」ということです。
ゲイブ、辻、上村
三選手ともヤングライオン卒業を今か今かと待ちわびています。
現在この三人にしたには中島選手がいる…はず?
中島選手以外にも未だ見ぬヤングライオンが控えているのかわかりませんが、ちょっと不安ですよね?
ここからは僕の持論です。
メジャーリーガーのダルビッシュ有選手は、YouTube動画の中で高校の進学先を選ぶ時、東北高校の良い意味でのアットホームな雰囲気が決め手になったと言っています。
要するに、「厳しさの美学」だけでは良い選手を獲得できない時代になっているのかも知れない、ということです。
黒パンツに黒髪、技数制限、先輩からの「かわいがり」的指導、炊事洗濯…
この特異な厳しさが道場にある種のカリスマ性を生み出していますが、若い世代にはどう映るのか?
LA道場の柴田選手は鬼のような指導をしているようですが、なんとなくLA道場の方が風通しが良い雰囲気もするんですよね。
日本の文化と海外の文化の違いはあれど、道場=怖い、厳しい、というイメージが先行してしまうと、現代の若い世代にフィットするのかな?という疑念が出てきます。
もしNXTジャパンが出来たら、そっちに流れる若者が多くなりそう。
独自路線の重要性
AEW、インパクトレスリングとの交流が活発になってきましたが、大事なのは団体の独自路線の重要性です。
その点新日本プロレスは選手を安売りすることなく、ジワリジワリとコラボレーションを進めています。
それほど今の新日本プロレスには他団体に頼らずとも独自のプロレスを展開できるレスラーが揃っているのでしょう。
コロナという困難な時代背景もあり、海外と日本の選手の往来も簡単ではありません。
新日本プロレスには焦らずに独自のペースで他団体との協業を進めて欲しいですね。
まとめ
ベルト統一問題で一時は騒然となった新日本プロレス界隈ですが、王者オスプレイの鬼気迫る活躍もあり、IWGP世界ヘビー級王座は輝きを増してきました。
兎にも角にも、素晴らしいプロレスを見せてくれた新日本プロレスには感謝の気持ちしかない。
下半期の主役は誰になるのか?オカダ選手?内藤選手?或いは未だ見ぬ選手がやって来るのかも知れません。
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