プロレス時評

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棚橋弘至とNEVER無差別級王座

棚橋弘至とNEVER無差別級王座

 

2021年1月30日、愛知・愛知県体育館(ドルフィンズアリーナ)大会「THE NEW BEGINNING in NAGOYA」のメインイベントで、鷹木信悟選手の持つNEVER無差別級王座に挑戦する棚橋選手。

田中将斗選手から脈々と受け継がれる硬派な戦いがその色ともなっているこのベルトに、太陽の天才児・棚橋選手が新たな色で塗り替えるのかにも注目が集まっています。

二冠、統一、分断などで揺れる上位のベルトとは一線を画し、純粋に強さを競い合うNEVER無差別級王座こそ新日本プロレスの戦いではないかと想起される方もいるのではないでしょうか?

もし棚橋選手がNEVERのベルトを戴冠したら、上位のベルトの渦中にいる選手たちには「良い意味での挑発」になるかも知れません。

 

IWGPの闘いとは何か?

オカダ・カズチカの声

まあIWGPの闘いは、それでいろいろ不満も溜まっている人もいると思うし、『こんなの新日本プロレスじゃないよ』って、『こんな新日本プロレスならいいよ』って思って、離れていってしまったファンの人もいるかもしれない。
でも、そういう人たちをしっかり引き戻すことができるのは、僕だったり、まあずっと何年かIWGP戦線で戦ってきた人なんじゃないかなと思います。

(オカダ・カズチカ 新日本プロレス)

IWGP戦線にはそれに相応しい戦いがある。

長らくIWGP戦線から距離を置いていたオカダ選手のこの言葉には、重みがある。

連続防衛記録を保持し、新日本プロレス=IWGPの顔として団体をけん引してきた意地もあるでしょう。

しかし、IWGPと名のつくベルトが無かったとしても、その「戦い」を見せることは可能ではないか?

今回もし棚橋選手がNEVERを戴冠することになれば、その「戦い」をIWGP戦線にいるレスラーに見せつけることも可能ですよね?

 

ベルトの意味が錯乱する新日本プロレス

ベルト本来の解釈と、選手各々によるベルト解釈。

この二つが交じり合い、本来のベルトの立ち入りが曖昧になってきている新日本プロレス。

しかも、新日本プロレス側は何の反応もしていません。

まるで生徒同士がディベートで激論を交わす中、なんの解決策も見出してくれない先生のような、そんな感じ。

寧ろ体重差関係なく純粋に強さを競うNEVER無差別級王座こそ最強のベルトなのでは?という斜めの解釈もしたくなる。

いや、振り返ればNEVER無差別級選手権試合はずっとそういう戦いをやってきた。

それでも上位のベルトの存在感によって影響力を制御されてきた感がありますが、鷹木信悟vs棚橋弘至をきっかけにその潮目も変わってくるのかも知れません。

 

鷹木の意地か棚橋の再起か

常に心身ともに鍛練し、圧倒的な試合のクオリティを作り出す鷹木選手。

東京ドームで強敵ジェフ・コブ選手を倒し、勢い的にも鷹木選手に分があることは否めません。

純粋にぶつかり合いを挑んだら、棚橋選手が粉砕されてしまう可能性もある。

しかしながら、鷹木選手のようなハードヒット系のレスラーほど、棚橋選手の強さが際立つといっても過言ではありません。

どんなにやられても立ち上がる、その驚異的な粘りが、鷹木選手を脅かすことは十分に考えられます。

意地でも負けられない鷹木選手と、再起をかける棚橋選手。

1月30日のメインイベントは、この二人の「NEVER」が激突する最高の試合になりそうな予感がします。

ベルトの意味をめぐり揺れるIWGPヘビー級戦線に対し、純粋に強さを競う鷹木信悟vs棚橋弘至は強烈なカウンターになってしまうこともあり得そうですね。

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