IWGPUSヘビー級王者ジョン・モクスリーとの対戦を今か今かと待ち構える挑戦権利証保持者のKENTA選手。
それがなかなか成立しないのは、選手個人のことや団体間の交渉など様々なことがあるにせよ、事実としては「まだモクスリー選手との試合はない」これが全てです。
この状況で挑戦権利証に挑戦を名乗り出たジュース・ロビンソン選手も、怪我によって東京ドーム大会は欠場となりました。
そして、現れた小島聡選手。
SNSでは挑戦表明した小島選手のコメントに対し、ファンの間では様々な声が交錯しているようです。
プロレスの境界線とは?
小島聡の言葉
小島選手のツイートを引用してみましょう。
私がKENTA選手に挑戦表明して、違和感を覚えた人、たくさんいると思います。
— 小島 聡【SATOSHI KOJIMA】 (@cozy_lariat) 2020年12月24日
それは凄く分かってます。
これは私の為の挑戦表明ではありません。
私はあくまで、ジュースが帰ってくるまでの代わりです。
だから、ジュースの為に闘いたいし、ジュースの為に勝ちたいと思って発言しました。
「自分の為に闘えよ」と言われても、ジュースの怪我がキッカケなので「ジュースの為に闘う」で今は良いと思ってます。
— 小島 聡【SATOSHI KOJIMA】 (@cozy_lariat) 2020年12月25日
彼が怪我をしなければ、私にまわる権利ではなかった。自分の実力で掴んだ挑戦ではないから。
でも使命感はある。
だからKENTAに勝ってジュースに勝って、更に上を狙います。
ファンの個別の意見を一つ一つみていくのは非効率なので、大雑把にまとめると
「挑戦する理由」についての賛否が渦巻いている状態です。
挑戦する理由は何でもいい、頑張って!
のような声もあれば
誰かのためではなく自分自身のために頑張ってよ
のような声もある。
この賛否についてもう少し深く考えてみましょう。
プロレスとは何か?
プロレスラーとしてSNSのアカウントを持っている限り、そのSNSもプロレスの一部です。
WWEのサードパーティー問題にも見られる通り、レスラーのリングネームの使用を厳格化しているのは、プロレスはキャラクタービジネスであるということにWWEが真剣に向き合っているからに他なりません。
あくまでもそのキャラクターがあってこそ、そのレスラーが、その団体が成り立っているのです。
こんな風に書くと、「じゃあレスラーの発言はプロレスラーとしての発言で本人の本意ではないのか?」と勘繰る方もいるかも知れません。
ある意味そうとれる部分もあるし、そうでないとも言える。
むしろ、この曖昧な境界線を楽しむことこそプロレスなんだと僕は思っています。
「ジュースの為」とは本当に小島選手の本意なのか?
本意はまた違うところにあるのではないか?
一呼吸おいて考えることで、よりプロレスというジャンルに「深み」が増すのではないでしょうか?
小島聡の素晴らしさを再考しよう
形的にはジュース選手の代わりかも知れませんが、そこに抜擢されるだけのプロレスラー・小島選手の素晴らしさを再考したい。
他にも選手はいるはずなのに、なぜ小島選手だったのか?
常に前向きな姿勢で心身ともに鍛練をし、プロレスに対する情熱を崩さなかったからではないか?
そこに大きなリスペクトがあっても良いと思う。
そしてまた、小島選手の言動に関してこれだけの反響があるということは、それだけファンの期待を背負うレスラーであるということです。
IWGPUSヘビー級王座戦線は、既定路線から外れることによってより盛り上がりを見せる形となりました。
個人的には、NWA世界ヘビー級王者時代だった小島選手も最高に「のれた」ので、このUSヘビー戦線に入ることもむしろ楽しみで仕方ありません。
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