高橋ヒロムから「ヤングライオン卒業」認定を受けた上村優也
なぜ上村優也は先輩レスラーから評価が高いのか?
他のヤングライオンに比べ、対戦相手の先輩レスラーからの評価(コメント)が高い上村優也選手。
対戦相手だけではなく、柴田選手からの評価も高い選手でもある。
辻選手も、ゲイブ選手も劣らぬ闘志を見せていますが、この二人はどちらかというともっとベテランの先輩レスラーからの評価が多いですよね。
極端に言えば、上村選手はトップ選手からの評価が高いのです。
なぜ?
昨日も高橋ヒロム選手からこんな言葉がありました。
俺もはもっと、あいつを見て、あいつとやっていきたい。今日、その闘いだったよ。
(中略)
俺から言わしてみれば、何をもってヤングライオンなのか、よくわからない。もし、ヤングライオンかどうかなんてことが他人が勝手に決めていいのであれば、あいつは今日でヤングライオン卒業だと思ってる。それぐらい、俺の中で脅威に感じた。なによりも、俺を楽しませてくれた。ああいう熱いの、好きだぜ。ガンガンやり合いたい。そんなふうに思わせてくれた。感謝するよ。
(新日本プロレス公式)
ヤングライオン卒業?評価高過ぎ。
ジュニアの顔であるヒロム選手をここまで言わせる上村優也という人間の魅力とは何なのでしょうか?
心技体ではなく、「心体技」
現在エンターテイメント路線を爆走中の新日本プロレスですが、一転『NJPW STRONG』ではプロレスの基礎講座のような解説を聞くことが出来ます。
ヒールであろうがベビーであろうがお構いなしにズバズバと指摘する柴田選手。
ジェイ・ホワイトについても「体つきをみればわかる」とプロレスラーとして賛美を送っていました。
ジェイ選手に限らず、体つきで選手を評価することも多い柴田選手は、「心」の部分も大切にする選手です。
自ら獲得に動くと明言したTHE DKC選手。
『NJPW STRONG』にはDKC選手よりもプロレスが上手かったり技が豪快な選手もいましたが、柴田選手の目はDKC選手のハートに向いていたようです。
つねに戦闘態勢で、気合がみなぎり、諦めないその姿勢。
他の選手は技術ばかりを見せようと大技繰り出す中、実直なプロレスをするDKC選手の姿勢に「ヤングライオン的な何か」を柴田選手は感じたのかも知れません。
よく「心・技・体」って言いますけど、自分の中では、「心・体・技」の順番になるんですよ。
(柴田勝頼 新日本プロレス公式)
僕自身、今現在の新日本プロレスがどのようなシステムで選手を評価しているかわかりません。
そして「新日本らしさ」とは何かというのもわかりませんし、柴田選手の言葉が全てとも思っていません。
しかしながら、上村選手はこの「心・体・技」が高いレベルで備わっている選手ですよね。
ヤングライオンであれ鈴木みのる選手であれ誰彼構わず噛み付く心、鍛え上げられた体、そしてかんぬきスープレックスに見られるような「必殺技への過程すら計算しつくされた」技。
きっとヒロム選手のみならず、多くの選手が上村選手に対し「ヤングライオン卒業」と思っているのではないでしょうか?
パンデミックの影響で海外遠征に出しにくい、或いは次のヤングライオン不足?という側面もあるのかも知れませんが…。
どうする、マスター・ワト?
このヒロム選手から上村選手への激励をワト選手はどう思うのか?
本来ならば
「俺もはもっと、あいつを見て、あいつとやっていきたい。」
とヒロム選手に言わせるのは、ワト選手でなければいけなかったのではないか?
こういった仕掛けを作るのも、まさに「ヒロムちゃんワールド」全開で面白い。
上村選手も火が付くし、ワト選手にも火が付くし、まさにジュニアの顔らしい盛り上げ方です。
今回のヒロム選手の発言は、上村選手を称賛するとともに、ワト選手への明確な線引きともとれる。
残酷ですが、ヤングライオンの方が興味があると言われたようなものです。
だからプロレスは面白い。
僕個人的には、ワト選手はヒロム選手の煽りに迎合することなく、「俺は俺」を貫けるかがポイントだと思っています。
「ヒロムちゃんワールド」恐るべし。
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