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【新日本プロレス】上村優也とゲイブリエル・キッドのフィニッシャーに魅了される理由

ヤングライオンの気迫とプロレスラーとしてのフィニッシャー

上村優也とゲイブリエル・キッドのフィニッシャーに魅了される理由

 

上村、辻、ゲイブ

G1期間中の第一試合を通して、このヤングライオン三人の素晴らしさはいうまでもありません。

この記事では、とりわけそのフィニッシャーについて考えてみたい。

上村選手とゲイブ選手を取り上げますが、決して辻選手が劣っているというわけではありません。

ただ、フィニッシャーへのこだわりが上村選手とゲイブ選手に強く感じるので、彼らを選びました。

では、本題に入ります。

昨日行われた後楽園ホール大会は久々に配信のあった試合でした。

ジュニアタッグ王者戦、各種王者・権利証への前哨戦も盛りだくさんでしたが、特に印象に残ったのは上村選手とゲイブ選手のフィニッシャーでした。

G1の第一試合を経て、ますます磨きがかかったのではないでしょうか?

 

フィニッシャーとは何か?

フィニッシャーとは何か?それはその名の通り「試合を決める技」です。

「試合を決めるのであれば、不意打ちで技を仕掛けたり、問答無用に非情な攻撃に出れば良いじゃないか?」

と、思う方もいるでしょう。

しかしプロレスにおいてフィニッシャーはただ仕掛ければいいものではありません。

むしろ、フィニッシャーがセットされた時の「絶望感」や「すごみ」が醍醐味だと思う。

例えば、鈴木みのる選手のゴッチ式パイルドライバーやジェイ・ホワイト選手のブレイド・ランナー。

体勢に入った瞬間に「あー終わりか」と思わせてしまうすごみがありますよね?

上村選手とゲイブ選手はまだヤングライオンという段階ながら、彼らのフィニッシャーからはそういった「すごみ」を感じてしまいます。

上村優也とゲイブリエル・キッドのフィニッシャーに魅了される理由

上村優也とゲイブリエル・キッドのフィニッシャーに魅了される理由

 

決まらなかったオーカーンへの「ダブルアーム・スープレックス」

ゲイブ選手はこのシリーズでオカダ選手とタッグを組み、新進気鋭のユニット「THE EMPIRE」との連戦が続いています。

彼にとって酷なシリーズかも知れませんが、オカダ選手とタッグを組み、オスプレイ&オーカーン選手と戦えることは贅沢な経験でもある。

昨日の後楽園大会でもヤングライオンらしい気迫と粘りで「THE EMPIRE」に食らいついたゲイブ選手。

僕は彼がオーカーン選手相手にダブルアームの体勢に入った時、実況の興奮する声と同じタイミングで思わず「おお!」と言ってしまいましたw

勿論この「おお!」には、決まったら勝っちゃうんじゃないの?という感情が入っていたことは間違いありません。

結果的に阻止されましたが、ダブルアームの体勢に入った時に大きな興奮を作りだしたのは、ゲイブ選手の日々のレスリングや言葉が見る側に伝わっているからでしょう。

バックステージで歯に衣着せぬ発言をするゲイブ選手。

自分のキャリア、葛藤、イギリス、日本、そしてライバルたちの存在。

それらがストーリーとなっているからこそ、彼のレスリングも輝く。

これは上村選手も同様で、昨日も解説の鷹木選手がうなるほどの閂(かんぬき)スープレックスホールドを決めていましたよね?

 

気迫や負けん気から「ネクスト」に進む上村優也

技の入り方も計算されていて素晴らしいし、セットされた時の気迫もすごい。

まさに「終わった」感のあるすごみのあるフィニッシャーです。

ヤングライオン同士の戦いは単なるガムシャラさだけではなく、日々の試行錯誤の連続であり、そしてクリエイティブなものでもある。

G1期間中のヤングライオン同士の戦いを通して、上村選手はそのクリエイティブの過程をリング上でも言葉でも見せてくれました。

ゲイブ選手と同様にここにもストーリーがある。

当初は気迫や負けん気が前面に出ている印象が多かった上村選手に、今はテクニカルな要素も加わってきていますよね。

もう1年以上言い続けてる。『SUPER Jr.』の今年のエントリー選手が明日発表されますが、この1年間ずっと『SUPER Jr.』を1つの目標としてずっとやってきて、正直今の自分の実力っていうのは納得いってないですけど。でも、『SUPER Jr.』に出て、僕の“閂スープレックスホールド”を先輩に決めて先輩から勝ちたいと思います。

(上村優也 新日本プロレス公式)

エントリーには問題ないし、不甲斐ない先輩には容赦なく閂スープレックスホールドを叩き込んで欲しいですね。

 

ヤングライオンから学ぶフィニッシャーの大切さ

プロレスラーのフィニッシャーとは、時を経て魅力が増していくものでもある。

使い続けることによって、その選手とフィニッシャーが混然一体になるからです。

しかし、何の感情移入も出来ず、フィニッシャーが単なる勝ち負けのための技に成り下がってしまう場合もある。

フィニッシャーの体勢に入っても会場が「シーン」としているのは、きっとそのせいでもあるでしょう。

上村選手とゲイブ選手はヤングライオンながらも、既にファンが感情移入できるフィニッシャーを持っていると思う。

それは、ヤングライオンという過酷な下積み生活をしながらも、いちレスラーとしてどうなっていきたいのかというストーリーがファンに伝わっているからだと思うし、伝える術を彼らが備えているからではないでしょうか。

試合後に意味不なことを言って去っていく先輩レスラーよりも、彼らはプロレスラーとして確実に高度なことをやっています。

上村選手とゲイブ選手以上に華やかなフィニッシャーを持つ先輩レスラーは多く存在しますが、彼らほど感情移入できるフィニッシャーを持つ先輩レスラーはそう多くはないのかも知れません。

≪END≫

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