プロレス時評

新日本プロレスの話題を中心にしたプロレスブログ

【新日本プロレス】盛り上がるNEVERと、盛り上がりに欠けるIWGPを考える

なぜNEVERはこんなにも盛り上がるのか?

【NEVERが盛り上がる理由】「誰が持つか」と「何をするか」の違いを考える

 

白熱したNEVER6メンタッグから見えるもの

結論から書きます。

最近の新日本プロレスのタイトルマッチを見回すと、下記のような印象がある。

IWGPヘビー級王座・・・「誰が持つか」を優先

NEVER・・・「どんな試合をするか」を優先

極端な書き方をしましたし、異論はあると思います。

もっと詳細に言えば

IWGPヘビー級王座・・・レスラーファースト

NEVER・・・プロレスファースト

とも解釈できる。

勘違いして欲しくないのは、これは個々の選手がどうこうというものではなく、構造の問題です。

もう少し詳しく書いてみます。

 

プロレスラーを楽しむのか、プロレスというジャンルを楽しむのか

NEVERとは?

例えば、「NEVER無差別級王座戦ってどんな感じ?」と聞かれたら

「バチバチの戦い」

とすぐ頭に浮かぶファンの方は多いのではないでしょうか?

バチバチという表現は正確じゃないかも知れませんが、少なくとも僕にはまじりっけのない激しい戦いが思い浮かびます。

NEVER6メンタッグにしても、この前のケイオス同士の同門対決を機に一気に熱が入ったチャンピオンシップに生まれ変わりました。

選手個々人のストーリーもあれど、それに負けない見入ってしまう戦いがそこにある。

ベルトを掴みたいという気持ちがみなぎるリング上。

だからこそ、個別の「誰が」というレスラーファーストではなく、プロレスという「ジャンル自体を楽しむ空気」がファンに生まれ、それが一体感となり熱狂を生み出すのはないでしょうか。

 

IWGPとは?

ではIWGPヘビー級王座とは何か。

それは格であり、団体の顔であり、「誰が持つが」が優先されるベルトだと思う。

いわばレスラーファーストです。

勿論ベルトを巻くためにはレスラー個々の実力が伴っていなければなりません。

内藤選手も、EVIL選手もその実力は素晴らしい。

なのに現状は二冠戦よりもNEVERの方が盛り上がっているように見える。

二冠という史上初の光景が続いているにも関わらず、いまいち盛り上がりに欠けてしまうその理由は何なのか?

反則介入が原因なのか?リマッチが原因なのか?それとも?

 

なぜ二冠戦は盛り上がりに欠けるのか?

内藤哲也もEVILも素晴らしいプロレスラー

G1クライマックス期間中、内藤選手は水を得た魚のように活き活きしていました。

好試合を連発し、時に相手を称えるというIWGPヘビー級王座の貫禄を見せたと思いきや、相手を罵倒する少年のような一面もありました。

あきらかにチャンピオンシップよりも楽しそう。

そしてEVIL選手。

現在は介入反則のイメージが大部分を占めてしまっていますが、元来素晴らしい能力を持ったレスラーです。

技のキレ、パワー、受け身のセンス、表情の豊かさ。

G1クライマックス期間中でも随所にそれは見られました。

媚びを売らないヒールレスラーでありながら、会場で泣いていたファンに寄りそうという離れ業もやってのけたその度胸と余裕は、メインイベンターとしての風格さえ感じます。

そんな素晴らしい二人の二冠戦、なぜに盛り上がらないのでしょうか。

 

絶大なる人気、レスラーファーストの代償

内藤選手がチャンピオンでなければ、このパンデミック下を乗り越えるのは難しかったのかも知れない。

団体的にみれば、一年分のスケジュール/ストーリーを半年に詰め込まなくてはいけないという事情もあるし、断念せざるを得なかったストーリーもあったはず。

その厳しい状況を乗り越えるために、内藤選手の絶大なる人気は集客面や数字の面でもかなり貢献したに違いない。※「他の選手は貢献していないのか?」という解釈はしないで下さいね。勿論他の選手も貢献した上で、です。※

しかし、新日本プロレスはその絶大な人気に甘えてしまっているようにも見える。

俺の提案はことごとく却下するくせにEVILのお願いは即採用。まあ確かに、俺両国大会のバックステージで『新日本プロレス次第なんじゃないですか』って言葉を残したけどさ。俺とEVILのタイトルマッチを即決してくるとはね。流石新日本プロレス。よっぽどEVILのことが大事なんだろうね。新日本プロレスに判断を委ねた俺がバカだったよ。

今年4度目、そして大阪では今年2度目となるEVILとのシングルマッチ。『えーまたかよ』って思ったでしょ? 思ったでしょ? 俺も思ったよ(ニヤリ)。 だから11月7日大阪大会のチケット、購入されたお客様には大変申し訳ありませんが、見たくないのであればセミファイナル、第5試合終了後、帰宅することをおすすめしますよ。

それでも会場に残ってくれたお客様には、スカッとするような、そんな最高の消化試合を皆様にお見せしますよ。

公式からの引用です。

バックステージの発言もプロレスを彩る要素なので、マジレスするのは恥ずかしい。

なぜならそれはいち選手の本音のようでありながら、団体の望む意向も加味されているからです。要するにプロレスの一環ということ。

それでもあえてマジレスさせていただくのならば、多くのファンは消化試合をみたいのではなく、素晴らしいIWGP戦を含めた新日本プロレスの興行が見たいはず。だからチケットを代を払い、交通費を払い、スケジュールをあけ、試合に足を運ぶのです。

「帰宅することをおすすめ」

「最高の消化試合」

内藤選手なりのリップサービスとは言え、あえてIWGPの価値を下げてしまうようなこういったことを選手に言わせてしまう空気感が新日本プロレスにあるのではないか?

内藤選手もEVIL選手も素晴らしいレスラーなだけに、なんだか勿体ないですね。

≪END≫

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